バリュー株とグロース株 | つみたて次郎の投資日記 https://siegeljiro.com シーゲル流×積立NISA×iDECO Tue, 03 Nov 2020 03:55:47 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=5.0.11 134557597 米国小型株のバリューとグロースを比較(VB・VBR・VBK) https://siegeljiro.com/vb-vbr-vbk https://siegeljiro.com/vb-vbr-vbk#respond Thu, 24 May 2018 21:01:06 +0000 http://siegeljiro.com/?p=7063 つみたて次郎です。

バンガード社では、米国市場の時価総額の小さい企業の株式にまとめて投資できるバンガード・スモールキャップ(VB)という海外ETFが運用されています。

時価総額の小さい株式は、ハイリスクハイリターンになりやすい傾向にあり、「小型株効果」と呼ばれる有名なアノマリーの1つです。

そしてVBは、その小型株効果を期待して投資するのにピッタリな商品となっています。

そしてVBの兄弟商品として、下記の2商品があります。

バンガード・米国スモールキャップ・バリュー(VBR)
バンガード・米国スモールキャップ・グロース(VBK)

名前から分かるとおり、米国小型株のうちバリューまたはグロースに特化したETFです。なお、VBにはなぜか「米国」の文字がありませんが、投資先は米国内のみなので同ジャンルです。

今回は、これら3商品の各データを比べていきたいと思います。

 

VB vs VBR vs VBK (2018/4/30現在)

項目 VB(全体) VBR(バリュー) VBK(グロース)
信託報酬 0.05% 0.07% 0.07%
銘柄数 1436 885 676
PER 19.7倍 16.1倍 28.2倍
PBR 2.3倍 1.8倍 3.5倍
ROE 9.2% 9.3% 8.8%
利益成長率 12.0% 7.5% 18.8%
売買回転率 14.5% 19.3% 19.4%

 

銘柄数を見ると、ちょうどVB≒VBR+VBKに近い数字になっています。おそらくですがバリューとグロースに重複する銘柄はほぼないと思われます。

各指標も大体VBRとVBKの中間がVBとなっていますが、ROEだけはVBが一番低いので不思議です。

売買回転率は、VBよりもVBR及びVBKのほうが高くなっています。バンガード社のETFは売買回転率が低めになることが多いですが、やはり小型株は入れ替えが頻繁になるようですね。

 

 

次にセクター比率を確認してみます。

VB vs VBR vs VBK (2018/4/30時点)

セクター VB(全体) VBR(バリュー) VBK(グロース)
金融 25.2% 31.6% 17.4%
情報技術 12.1% 7.2% 18.1%
資本財 19.8% 19.3% 20.5%
消費者サービス 12.2% 11.1% 13.5%
ヘルスケア 10.3% 5.3% 16.5%
消費財 6.5% 7.0% 5.9%
エネルギー 5.2% 5.1% 5.3%
公益 3.8% 6.6% 0.3%
素材 4.5% 6.4% 2.2%
電気通信 0.4% 0.4% 0.3%

 

セクター比率は、いずれもVBRとVBKの中間がVBという形になっています。

バリューであるVBRは金融が多く、グロースであるVBKには情報技術が多くなっているのが特徴です。

 

米国小型バリュー(VBR)と米国小型グロース(VBK)のチャートを比較してみます。

過去10年では、グロースのほうが好調でした。配当利回りはVBRが約1.9%、VBKが約0.7%なっていますが、トータルリターンでもVBKのほうが勝っています。

大型株を含めた市場全体で見ても、過去10年ではバリューよりもグロースが優勢でした。

小型株が市場平均をアウトパフォームした理由は、ボラティリティが高いことや、取引コストが高いといった悪材料により割安に放置されやすかったという説がありますが、アノマリーである以上ハッキリとした理由はなく、今後継続するかは分かりません。

また、小型株効果の大部分は取引が困難な超小型株による超過リターンであるという説明もあり、果たして小型株ETFで恩恵を享受できるのかという懸念もあります。

つみたて次郎としては、財政基盤の強い大型株が好みなので、小型株はあまり好きではありません。

とはいえ、過去長期的に小型株のリターンが良いことは事実ですし、バリューやグロースとかけ合わせることでピンポイントな部分に投資できる環境が整っています。

小型株という括りで見ても、幅広いジャンルから選べる海外ETFは素晴らしいですね。

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スモールキャップ次郎

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バリューとグロースは相反する概念ではない。「バリューグロース株」を探せ! https://siegeljiro.com/value%e2%80%90growth https://siegeljiro.com/value%e2%80%90growth#respond Sat, 26 May 2018 02:25:29 +0000 http://siegeljiro.com/?p=7074 つみたて次郎です。

最近では、高配当株VSグロース株の議論が活発ですが、本来この2つは対になるものではありません。

正しく対にするのであれば、高配当株VS低配当株またはバリュー株VSグロース株となります。

とはいえ、一般的に高配当グロース株というのは非常に珍しく、高配当株=バリュー株、低配当株=グロース株になりやすいためこのような状況になっているのだと思われます。

バリュー株とグロース株の定義については様々ですが、一般的には相反する概念として考えられています。

バリュー株投資は株価の割安度を重視し、グロース株投資は企業の利益成長力を重視します。

バンガード社からは、バリュー及びグロースにフォーカスしたETFが多数出ています。

 

バンガード・米国バリュー(VTV)
バンガード・米国グロース(VUG)

バンガード・米国スモールキャップ・バリュー(VBR)
バンガード・米国スモールキャップ・グロース(VBK)

 

それぞれの銘柄数や各種データから推測するに、バリューとグロースで銘柄の重複はほとんどないかと思われます。

したがって、バリューかつグロースな株は存在しないと定義していることになります。

上記ETFでは、PER・PBR・配当利回り・PSR等を基準に選別を行っているようで、これらの指標をもとに割安なものはバリュー、割高なものはグロースとして分類されているようです。

これだけ聞くと、グロース派から怒られてしまいそうな分類方法ですね(笑)

一般的に低PERや低PBRな銘柄をバリュー株、高PERや高PBRな銘柄をグロース株と定義することが多いですが、その境目は非常にあいまいです。

例えば、一般的にバリュー株に分類されやすい生活必需品セクター銘柄は、事業基盤が安定しているためPERは高めに推移することが多いです。

また、自社株買いに積極的な企業が多いので、株主資本比率が低くなりPBRも高めになっていたりします。

最近は下落により落ち着いていますが、去年あたりの生活必需品セクターブーム?が巻き起こっていた時点ではとてもバリュー株とはいえない水準でした。

バリュー株投資といえば、ウォーレン・バフェット氏を思い浮かべる人も多いです。しかし、バフェット氏の投資方針は、一般的なバリュー株投資とは違う視点を持っています。

バフェット氏は、割安株投資・成長株投資という表現をあまり好んでいません。

今でこそバリュー株の代名詞的な扱いをされるコカ・コーラ(KO)も、バフェット氏が投資した当時は割高なグロース株でした。

また、「そこそこの事業を割安で買うより、素晴らしい事業をそこそこの値段で買ったほうがいい」という格言からあるとおり、バフェット氏はあくまで優良企業を安く買うという戦略を取っているだけで、そこにバリューやグロースという概念はないように感じます。

例えPERが100倍だろうが200倍だろうが、企業価値に対して割安と判断するならばバフェット氏は躊躇なく投資することでしょう。

 

シーゲル銘柄として有名なフィリップモリス・インターナショナル(PM)は、投資家からの低い期待と高い利益成長がかみ合った結果、他を寄せ付けない素晴らしいリターンをもたらしてきました。

いわば「バリューグロース銘柄」ともいえ、バリュー株とグロース株の良いところを併せ持ったような存在でした。

低い成長しか見込めない企業を激安で買ったり、高い成長を見込める企業をそれなりの値段で買っても、それなりのリターンを得ることは可能です。

ですが一番良いのは、「高い成長を見込める企業を激安で買う」です。まさに過去のフィリップモリスはこれに該当していたからこそ年率20%近い膨大なリターンを得ることができたのです。

個別株で1発当てたいのならば、割安かつ高成長な銘柄を探さなければなりません。

通常のバリュー株投資及びグロース株投資では、そのうち片方を最初から放棄しているので、未来のPMを探し当てることは非常に難しいでしょう。

 

図でまとめるとこんな感じですね。PMは左上の割安×高成長に該当します。

バリュー株投資は、低成長×割安の部分からリターンを得ようとします。

グロース株投資は、高成長×割高の部分からリターンを得ようとします。

バリューやグロースという概念にとらわれ過ぎてしまうと、未来の黄金銘柄を逃してしまいそうです。

両方を兼ね備える「バリューグロース株」を探していくことが重要なのかもしれません。

しかし、成長力や割安かどうかを判断するのは、金融のプロでも困難です。下手な分析力では、右下に該当するような低リターン銘柄を掴んでしまう可能性があります。

やはり素人なら、バリューかグロースのどちらかに絞っていくか、間を取ってインデックスに投資するのが無難になのかもしれませんね。

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バリューグロース次郎

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無配当グロース株は含み損になったら価値ゼロなのか? https://siegeljiro.com/muhaikabu-kachi0 https://siegeljiro.com/muhaikabu-kachi0#respond Fri, 18 May 2018 21:01:11 +0000 http://siegeljiro.com/?p=7010 つみたて次郎です。

最近では、無配当株VS高配当株の議論が活発に行われています。

低配当株と中配当株も忘れないでください

つみたて次郎は高配当株派の立場ですが、個別株を一切持っていない・配当金というキャッシュフローは必要としていない点という異端児です。

そんなことで、多くの高配当株派ともそりが合わない一匹狼的な次郎です。

そして今回のタイトルは、高配当株派がたまに主張している意見の1つです。

 

無配当グロース株は含み損になったら価値ゼロ

 

配当が出る株ならずっと持っているだけでリターンを得られるけど、無配株の場合は値上がりしなかったら意味がないというような意味かと思われます。

これは高配当株派(自称)のつみたて次郎は到底納得できません。

まずこの発言は、次の2点で問題があります。

 

①無配株ホールドと配当金再投資は理論上全く同じ

上記発言をしている方の多くは、併せて配当金再投資も肯定している人が多いです。そして配当金再投資をするということは、その投資している配当株の損益によってリターンが決まるということです。

無配株が下がったら終わりならば、配当金再投資してもプラスにならなければ終わりでもあります。

また、配当金が利益確定の役目を果たすという意見もありますが、これは「毎月分配型投信なら損した時のダメージが少なくて済む」と同じくらいの主張です。

配当金を再投資するとしてもしないとしても、筋の通らない理屈です。

これが通ってしまうなら、楽天VYMも現在の価値ゼロになってしまいますからね(笑)

 

 

②配当金がずっと継続されるという仮定

高配当株派の多くは、安定して配当金を出せるディフェンシブ株を好んでいます。(個人的にはディフェンシブに特化するのはあまり好きではない)

単純に考えれば、配当利回り3%の銘柄は、30年超保有すれば元が取れそうです。課税やインフレを考慮すると40年くらい必要でしょうか?

しかしこれは、配当金が未来永劫継続される前提の皮算用です。

もちろん皮算用にならないように連続増配年数や配当性向をチェックしているのだと思いますが、それでも確実ではないし、だからこそ複数銘柄に分散投資しているのではないでしょうか?

そして高配当株派にとっては、減配した銘柄は叩き売りするべしという風潮もありますから、売った時点で配当金再投資後のトータルリターンがマイナスだったのなら価値ゼロどころかマイナスだったという結末で終わります。

 

まとめ

世間の大人が言わないようなので、私が代わりにお伝えします。

 

無配当株だろうが高配当株だろうが最終的に含み損なら価値マイナス

 

投資家の一番大事な目的は、いかに税引後のトータルリターンを増やせるかであり、それ以外の目的はオマケです。

無配当株が含み損になったら価値ゼロというのは確かに正しいですが、高配当株だって含み損になったら価値ゼロなのですから、明らかにミスリードを誘う説明です。

正確に言えば、「自分が売却する時点で含み損だったら終わり」ですね。売却するのが10年後なら、極端な話その途中における含み損や含み益は大きな意味を持ちません。もちろん配当金もね。

そもそも個別株投資家は、自分の投資先が全て価値アリだと思っているのでしょうか?

確かにトータルで見れば株式や債券のリターンはプラスかもしれないけど、個別で見ればとんでもない問題児が混ざっているし、それらを完璧に避けることなんて不可能です。

ポートフォリオ全体でリターンを得るのが投資家であり、個別に見た成績にいったい何の価値があるのでしょうか?

そもそも特定の銘柄群を不当に批判する人は、「自分のポートフォリオに問題児はいない」という驕りが透けて見えてしまいます。

バリューとグロース・高配当と無配当、いずれも絶対正義ではありませんから、片方が良くて片方が悪いという論調は建設的ではありません。

このいずれかを否定するということは、その中間であるインデックスへの否定にもつながります。

ほんとに無配当株が問題児だらけなら、S&P500も不純物が混ざりまくった欠陥指数という結論になりかねません。

グロース株は全否定するのにインデックスを肯定するのは筋が通りません。

その点つみたて次郎は、長期投資においては明確にバリュー及び高配当が有利であると考えていますので、S&P500ではなくVYMVTVを高く評価しています。

その意味では巷の高配当株派よりも過激派かもしれません(笑)

とはいえ、無配当株派の主張も十分理解できますし、大切な情報源としてリサーチも行っています。

大事なのは、賛成派反対派問わずたくさんの意見を取り入れて、その中で自分がどう考えていくかではないでしょうか?

投資に限りませんが、何事も長所短所の両方を把握してこそ正しい理解ではないかと思います。

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グロース次郎(あまり成長はしてない)

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グロース株は長期保有できないのか? https://siegeljiro.com/growth-choukihoyuu https://siegeljiro.com/growth-choukihoyuu#respond Sat, 19 May 2018 21:01:49 +0000 http://siegeljiro.com/?p=7016 つみたて次郎です。

投資のスタイルには、大きく分けてバリューとグロースがあります。

バリュー株投資は、企業価値に対して割安な株を保有しリターンを得る方法です。

グロース株投資は、株価に対して成長率の高い株を保有しリターンを得る方法です。

定義は様々ですが、一般的には対になる概念として扱われています。

そして第三の勢力として、節操なしに全部保有するインデックス投資という手法も誕生しています。

バリューVSグロースというのは永遠のテーマですが、投資ブロガーの認識について興味深い部分があります。

つみたて次郎としては次のような認識を持っています。

 

バリュー株投資家…長期間のバイアンドホールドを目標としている人がほとんど。バリュー株への投資は個別株を用いる人が多い。バフェット氏やシーゲル氏に影響されている人多数。

グロース株投資家…タイミング売買を目標とする短期~中期保有者が多いが、バイアンドホールドで長期保有するタイプの人もいる。短期志向な人ほど個別株・長期志向な人ほどQQQなどのETFを用いる人が多い傾向。

 

まとめると、バリュー株派は個別株バイアンドホールド派が多く、グロース株派は保有期間や投資法の幅が広いということになります。

今回は、特に保有期間に対する考え方をまとめていきたいと思います。

バリューVSグロースというのは、日々議論が交わされているテーマです。最近ではグロース株の調子が良いですが、それでもなおグロース株への批判は多いです。

グロース株に対する批判として最も多いのが、上昇局面に強い反面下落局面に弱い・株主還元によるした支えが少なく下落幅が大きいといったものです。

そのため、一歩間違えたら大損失を被る危険性があります。

また、グロース株は集団としてみた場合、高PER・低配当になりやすいので、長期保有した場合の過去リターンが悪かったという致命的な弱点もあります。

グロース株はその時代の人気企業が集中しやすいので、「成長の罠」にはまりやすいという懸念もあります。

しかしこれは、バイアンドホールドで長期保有するタイプのグロース株投資家にしか通用しません。

グロース株投資家の多くは、決算やトレンドなどによる機動的な売買で利益を上げるので、そもそも上記の理屈で批判するのは片手落ちです。

バイアンドホールドを前提にしないのであれば、利確や損切りでリスクとリターンのコントロールをすればいいだけの話です。

投資スタイルを考慮せず、バリューVSグロースを議論することはできません。

その一方、グロース株投資家の発言が、間接的にバリュー株の優位性を説明していると考えることができます。

「グロース株はリスクが大きい」という批判に対する答えが「利確や損切り」であれば、「グロース株はバイアンドホールドできない」と読み替えることができます。

当然ながら、バイアンドホールドでは利確や損切りは基本行わず、買い増しするだけの一方通行です。

グロース株投資に利確や損切りが必須なのであれば、利確や損切りを行わない投資家はグロース株を保有するべきではないという結論を出すことができます。

つみたて次郎は、売買タイミングを図らず余剰資金をただ積立するバイアンドホールド型の投資家です。

過去のリターンや上記の考えから、グロース株はバイアンドホールドで長期保有するべきではないという意見を持っています。(ただし好決算が続き、結果的に長期保有になっているというケースは除く)

究極的には、バリュー+グロースで構成されるインデックスですら例外ではありません。

つみたて次郎がやたらとVYMVTVを持ち上げるのも、グロース寄りの銘柄をうまく省いたETFだからです。

あまり一般的な考えではないかもしれませんが、バリューとグロースが一般的には相反する概念である以上、どちらかの否定とインデックスの肯定は両立できないと思っています。

繰り返しますが、バイアンドホールド戦略に限定した場合の見解です。タイミング売買派のグロース株投資家とは対立しない意見です。

ここから発展すれば、「そもそもバイアンドホールドは有効なのか?」という議論に進んでいますが、ここに記すには余白が少なすぎるので割愛します。

最後にここまでの流れをバリュー君、グロース君という2人の会話形式でまとめて終わりにしたいと思います。

 

バリュー「グロース株って暴落するから危険だよね。」
グロース「いや暴落する前に逃げるから問題ないし。」
バリュー「じゃあ保有後も定期的なチェックが欠かせないね。」
グロース「決算日なんかはハラハラドキドキだぜ。」
バリュー「逆に言えばバイアンドホールドには不向きってことだよね。」
グロース「結果的に長期保有になることはあるけどね。」
バリュー「長期保有が前提ならやっぱりバリュー株かな。」
グロース「そもそもバイアンドホールドって正しいのか?」
バリュー「その話は俺たち2人で語り合っても意味ないだろw」
グロース「それもそうだなw」

続かない…

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バリューとグロース・個別株とETF https://siegeljiro.com/value-growth-kobetu-etf https://siegeljiro.com/value-growth-kobetu-etf#respond Thu, 26 Apr 2018 21:01:20 +0000 http://siegeljiro.com/?p=6827 つみたて次郎です。

世の中には様々な投資戦略がありますが、バリューとグロースに大きく分けることができます。

 

バリュー株…不人気で割安に放置された株を保有し、市場が正しく評価するまで待つ

グロース株…成長性に優れた企業を保有し、成長が鈍化するまで保有し続ける

 

上記2つの概念は非常に深いので、人により解釈は異なると思いますが、つみたて次郎としてはだいたいこんな感じだと思っています。

そして、従来株式投資といえば個別株投資でしたが、近年ではETF(上場投資信託)というツールを使い、個人投資家でも簡単に分散投資が可能になっています。

 

個別株…文字通り単一銘柄に投資。信託報酬はゼロ。

ETF…投資信託の様に複数銘柄のセット。信託報酬がかかる。

 

これらの概念を考えると、ざっくり次の4パターンの投資方法にたどり着くことができます。

 

①バリュー株 × 個別株

②バリュー株 × ETF

③グロース株 × 個別株

④グロース株 × ETF

 

米国株ブログ村では、①と④を組み合わせている方が多いように感じます。

バリュー株は比較的安定銘柄が多く選びやすいので個別株、グロース株は銘柄選定が難しいからETFで分散という発想だと思います。

 

しかし、バリューとグロースという投資法を突き詰めると、ETFでは物足りなく恐れがあります。

 

バリュー株…企業業績と株価を照らし合わせて割安株を見つけるので、個別に選んだほうが効率が良い。

グロース株…決算結果が重要なので、期待できなくなった銘柄を個別に切らなければならない。

 

バリューとグロースという投資戦略は、言ってしまえば市場平均(=インデックス)に勝つための戦略です。

そのため、基本的にはETFのような分散投資との相性は良くありません。

従来の概念通りであれば、インデックスのように半永久的なバイアンドホールドをすることはできないため、部分的に売却できないETFだと足枷になる恐れがあります。

ちなみにバンガードからは、バリュー及びグロースに特化したETFが登場しています。

バンガード・米国バリュー(VTV)
バンガード・米国グロース(VUG)

この2つの中身は、足すとちょうど市場平均になるようなバランスになっています。

つまり、市場のうち割安なほう半分をVTV、残り半分をVUGとして固めたような内容です。

ですがこれだけでは、正しいバリュー株投資及びグロース株投資とは程遠いといえます。

バリュー株を保有するだけではバリュー株投資ではないし、グロース株を保有するだけではグロース株投資とはいえないでしょう。

結局のところ、バリューもグロースも極めるなら個別株でやるべき投資戦略でしょう。

したがって、「バリュー株なら個別株」「グロース株ならETF」のような主張は、個人的に違和感を感じます。

さらに最近では、フィリップモリス(PM)の大暴落を受けて、「高配当株ならETF」という流れが来ているようです。

高配当株はバリュー株の仲間ですので、このままでは「バリュー株もETF」になってしまうかもしれません。

これまでの上昇相場では、適当に個別株を選んでもよいリターンを得ることができたかもしれませんが、今後訪れるかもしれない下落相場では「誰がより負けないか」という残酷なレースを競い合うことになります。

下落相場ではみんな余裕がなくなりますので、いかなる時も平均の負けで済むETFの存在が輝いて見えるのかもしれません。

個別株よりもETFが選好されていく傾向は、今後しばらく続くかもしれません。

上昇相場で個別株に手を出す→下落相場で耐えきれずETFに切り替えという悲しい光景も今後見る機会が増えそうですので、自分の戦場をしっかり見据えて投資を続けていきたいですね。

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バリュー次郎

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???「バリュー株の時代は終わった!」 https://siegeljiro.com/value-end https://siegeljiro.com/value-end#respond Sat, 17 Feb 2018 21:01:31 +0000 http://siegeljiro.com/?p=6153 つみたて次郎です。

タイトルの?に当てはまる人物はいませんので予めご少々ください(笑)

バリュー株とは、PERなどの指標が相対的に割安になっている株のことです。

短期的な売買から、バフェット氏のような長期保有まで幅広く扱われるスタイルです。

その対となるのがグロース株で、企業の成長性が期待できる株のことです。

企業業績が命であるため、絶えず投資家の期待を超える成長が実現できるかどうかがカギです。

企業が成長し続ける限り保有し、少しでもつまづいたら手放すというスタイルになるため、比較的短期投資になります。

そんなバリュー株とグロース株ですが、過去10年では大きな差が開いています。

バンガード・米国バリュー(VTV)」と「バンガード・米国グロース(VUG)」を比較すると、配当利回りの差を差し引いてもかなり大きな差がついています。

特に最近成績の良かったFANG銘柄等がグロース株に分類されているためです。

ちなみに去年爆益をもたらした資本財銘柄であるボーイング(BA)はグロース(VUG)、キャタピラー(CAT)はバリュー(VTV)に分類されています。

過去長期間ではバリュー株のリターンが優れていましたが、最近ではグロース株の調子が良いため、バリュー株のリターンに疑問を持つ方が増えています。

アマゾン・ドットコム(AMZN)などはかなり割高な株価になっていますが、これまでの常識は通用しないのではないかという不信感が広がっています。

参考記事「シーゲル派を卒業してアマゾンに投資します

割安な株を保有していてもアマゾンら新興企業に駆逐されてしまうのであれば、確かにバリュー株をずっと保有していても報われない日が来るかもしれません。

そこでグロース株投資家はこう言います。

 

「バリュー株の時代は終わった!」

 

当然ですが、グロース株投資家はグロース株の人気が高まるほど都合がよいです。なぜなら、人気が集まれば株価上昇につながり、手持ちの株を高値で売却することができるからです。

バリュー株投資家をグロース株投資家に転身させることで利益を得ることが可能です。

 

 

その一方、バリュー株投資家も次のように言います。

 

「バリュー株の時代は終わった!」

 

バリュー株投資家にとっては、できるだけ仲間が少ないほうが良いです。なぜなら、バリュー株の人気が高まってしまえば需要が増え株価が上がってしまうため、バリュー株でなくなってしまうからです。

バリュー株投資家をグロース株投資家に転身させることで、自分はこっそりバリュー株を安値で仕込むことができます。

 

「バリュー株の時代は終わった!」というのは、グロース株投資家にとってもバリュー株投資家にとってもポジショントークに過ぎないということです。

バリュー株とグロース株これからどちらが高リターンになるかは不明ですが、バリューVSグロースの流行を追い続けるのは不毛ですので、自分が信じるほうをひたすら追いかけるしかありません。

どちらも信じることができない場合はインデックスでOKです。

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米国ディフェンシブ株の時代は終わった! https://siegeljiro.com/defensive-stock-end https://siegeljiro.com/defensive-stock-end#comments Mon, 12 Feb 2018 21:01:59 +0000 http://siegeljiro.com/?p=6087 つみたて次郎(闇堕ちVer)です。

ウォールストリートジャーナルに、興味深い記事がありましたので紹介します。

外部リンク「米国株、もうディフェンシブは通用せず

先日株価暴落がありましたが、本来下落に強いとされるディフェンシブ株の調子が良くないようです。

ディフェンシブ株とは、生活必需品や公共セクター、高配当株に多く存在し、比較的業績や配当金が安定している銘柄群のことです。

最近米株クラスタでも、なにやら米国高配当派による帝国が築かれているようです(笑)

皆さんご存知の通り、米国の長期金利が上昇局面になるため、ディフェンシブ株が多く含まれる高配当株の魅力が相対的に下がっています。

米国債券で3%の利回りが得られるなら、わざわざ株価変動リスクを背負って高配当株に投資する理由はないからです。

金利が上昇することで債券の魅力があるとともに、高配当株の魅力は下がり売られます。今回ディフェンシブ株が市場平均並みに下落したのもそのためでしょう。

今回ディフェンシブ株の代表として、「iシェアーズ・コア米国高配当株(HDV)」に登場してもらいます。

財務状況が健全な高配当企業で構成され、生活必需品・エネルギー・電気通信で半分以上が占められており、積極的なスマートベータETFといえます。

米国市場全体を表すVTIと比較してみます。

決して下落幅が大きいわけではありませんが、ほぼ同じような落ち込み方をしています。

本来下落に強いディフェンシブ株ですが、金利上昇によるダメージが大きかったようです。

ちなみに生活必需品セクターのみで構成されている「バンガード・米国生活必需品セクター(VDC)」だと次の通りです。

生活必需品強すぎワロタ。やっぱりシーゲル教授はネ申。

ディフェンシブ株の代表格とされる生活必需品セクターですが、今回の暴落でも強い下落耐性を見せています。とはいえ、金利上昇局面に弱いのは間違いありませんので、今後の動向に注目です。

 

株式投資をする以上、ディフェンシブ株だからといって下落幅を甘く見積もるという行為はあまりするべきではないと思います。

リーマンショック級の下落が発生した時に、ディフェンシブ株が今までの様に他の株より下げないかどうかは分かりません。

もちろん業績が安定した鉄壁企業に投資するというのは、様々な投資家がアドバイスする内容ですが、素晴らしい企業や株だから有事の際でも大丈夫と考えるのは危険だと思います。

ファンダメンタルが株価に対して堅調である限り、素晴らしいリターンになるのは間違いないですが、株価というのは一時的な人間心理に大きく左右されるため、もしかしたらディフェンシブ株だけ大きく下げるなんて場面があるかもしれません。

長期的には株価は企業の実態に合わせて動きますが、短期的にはデタラメ、ランダムウォークです。

下落に強いからという理由だけでディフェンシブ株を選ぶのは危険です。

今後ディフェンシブ株バブルなるものが発生して、大幅下落を記録するなんてこともないとは言い切れません。

むしろ、既にディフェンシブ株バブルが膨らんだ後であり、今回の暴落はバブル崩壊の序章にすぎない…なんてシナリオだって十分あり得るのですから。

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ディフェンシブ株バブル

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米国株ブロガーにバリュー派が多い理由 推理編 https://siegeljiro.com/beikokukabu-value https://siegeljiro.com/beikokukabu-value#respond Sat, 04 Nov 2017 21:01:14 +0000 http://siegeljiro.com/?p=4100 名探偵シーゲル二郎です。

様々な疑惑を推理していきます。

前回の記事の続きです。見ていない方は先に読んでください。

米国株ブロガーにバリュー派が多い理由 疑惑編

前回の内容をおさらいすると、米国株投資家がなぜ米国に集中投資するのかという理由について2つ挙げました。

 

①株主還元意識が強い

「会社は株主の物」を徹底しており、株主利益を最優先する。

②過去のリターンが素晴らしい

過去100年、過去10年で見ても圧倒的な米国株のリターン。

 

今回は、これらをもとになぜ米国株投資家にバリュー派が多いかについて語っていきます。またおさらいですが、バリュー株とグロース株の投資法は大体次の通りです。

 

バリュー株投資…割安な株を保有して配当金を得る、または値上がりしたら売る

グロース株投資…成長性が高い企業の株を買って、値上がりしたら即売る

 

過去の業績では、バリュー株のほうが圧倒的に高リターンでした。ジェレミー・シーゲル氏の著書「株式投資の未来」でも、割安株が高リターンをもたらしたデータが大量に乗っています。

低PBR戦略…株主資本に対して割安
低PER戦略…利益に対して割安
高配当戦略…配当利回りが高い

いずれもバリュー株投資に関係した戦略で、過去市場平均を超えることができました。そのため、過去の歴史から学ぶのならば、バリュー株投資を実践せよということになります。

全ての米国株投資家がそうだとは言いませんが、米国株に集中投資する理由は、「過去のリターンが良かったから」という理由が大きいのではないでしょうか?

言い換えれば、米国株が今後も全世界株式市場平均よりも良いリターンをもたらすと考えていることになります。

米国株投資家は、既に全世界のうちから米国というエリアを選んで投資していることになります。つまり、過去の実績を重視しているということです。

であれば、過去の業績が良かったバリュー株に目が向くのは当然ではないでしょうか?

米国株投資家が過去のリターンをもとに生活必需品やヘルスケアを選好するのも同じ理由だと思います。

逆に、全世界に分散投資している人は、バリューもグロースも区別せずインデックスに投資している人が多いように思います。(世界分散バリュー投資を実行する環境が整っていないという理由もあると思いますが)

過去の成績を重視して米国バリュー株に投資をするのか、それとも株式市場の成長だけを信じて世界分散インデックス株に投資をするのか、どちらが良い結果になるのかは神のみぞ知るところです。

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解決編はありません

 

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米国株ブロガーにバリュー派が多い理由 疑惑編 https://siegeljiro.com/beikokukabu-value-2 https://siegeljiro.com/beikokukabu-value-2#respond Sat, 04 Nov 2017 09:01:13 +0000 http://siegeljiro.com/?p=4084 名探偵シーゲル二郎です。

様々な疑惑を推理していきます。

株式投資のスタイルとして、大きく2つにわけることができます

 

バリュー株投資…割安な株を保有して配当金を得る、または値上がりしたら売る

グロース株投資…成長性が高い企業の株を買って、値上がりしたら即売る

 

様々なスタイルがありますが、おおむねこんな感じかと思います。米国株ブロガーの多くはバリュー株を選好する人が多いです。

参考記事「バリューVSグロース

米国株ブロガーの多くはバフェット氏やシーゲル氏の教えを実践している人が多いので、自然な成り行きかと思います。

グロース株を選好する人もいますが、長期投資をしている人では比較的少ないように感じます。

フェイスブック(FB)スターバックス(SBUX)のようなグロース株は、よく話題にはなるけど保有している人はあまりいません。

その一方、企業としての旬は過ぎているエクソンモービル(XOM)などに投資している人は多いように感じます。

ウォーレン・バフェット氏は、誰もが知っている退屈な企業への投資を好み、株式を「配当金が成長する疑似債券」と考え投資しています。そのため、成長性そのものよりも、事業の安定性や、株価が割安かどうかを重視して投資しています。

また、ジェレミー・シーゲル氏は、企業の成長性とリターンは比例しないという「成長の罠」という概念を広め、誰もが成長を疑わない企業へ投資することへの危険性について述べています。

米国株投資をする上では、上記2人の考えは必ず知っておくべきだと思います。(実践に取り入れるかは別として)

そのため、おのずと米国株に投資しようと思えばバリュー寄りの考えに染まっていくのだと思います。

ですが、米国株ブロガーがバリュー寄りになっていく理由は他にもあります。

まず、米国株を中心に投資している人は、インデックス投資であっても集中投資家です。

世界の株式市場のうち、米国の割合はたったの半分しかありません。(日本語としてギリギリ成立)

米国は資本主義の中心で、世界の警察、世界のジャイアンではありますが、それでも時価総額基準では全体の半分のみです。

浮動株調整後なので、今後新興国の成長や、市場の透明化が進んでいけば、あっという間にシェアは下がっていくでしょう。

シーゲル二郎も、投資先は米国配当貴族とNYダウなので分散されていますが、世界全体のうち米国だけに投資しているという意味では集中投資といわれても言い訳できません。

米国だけに投資している人の理由としては、次の2つが大きいと思います。

①株主還元意欲が素晴らしい

米国では、「企業は株主の物」という意識が徹底されており、ひたすら利益を追求します。黒字であっても、利益率が低い事業はすぐ切り捨て、従業員もリストラします。極東のどこかの国とは大違いです。

普段は意識しませんが、投資とはお金を預けて増やしてもらう行為なので、安心できる相手に託すのは当然の流れです。極東のとある国や新興国では、これらの意識が徹底されていないので、企業の利益が株主に渡るか不安です。

お金のやり取りでは信頼が大事であるので、一番信頼できる米国を選ぶのは自然な流れです。

 

②過去のリターンが素晴らしい

米国株は、過去のリターンが素晴らしいです。

青いチャートが米国含む全世界株(VT)、ピンクチャートが米国株を代表するS&P500です。

米国で勃発したリーマンショックでは大きく落ち込みましたが、その後はドルを刷りまくって他国を圧倒するリターンです。

全世界株の半分は米国なので、米国VS米国以外であればさらに差は開きます。

また、過去100年の長期間で見ても米国は圧倒的です。

アメリカは1位ではありませんが、流動性や取引コストを考えれば、アメリカは一国集中投資できる国です。

過去の実績を重視するなら、米国一国集中は合理的です。

今回の疑惑編はここまでです。次回の推理編については、明日の朝6:00の記事で紹介しますので、ぜひご覧ください。

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バリュー株VSグロース株 https://siegeljiro.com/beikokukabu-valueha https://siegeljiro.com/beikokukabu-valueha#respond Wed, 01 Nov 2017 21:01:56 +0000 http://siegeljiro.com/?p=4077 シーゲル二郎です。

いきなり!ですが、シーゲル二郎は米国株ブロガーです。(自称)

おそらく米国株ブロガーを名乗る中で、個別株投資もETF投資もしていない唯一のブロガーかもしれません(泣)

なぜどちらもやっていないかは、次の記事をどうぞ。

参考記事「貧乏人は個別株投資をするな!

個別株はETFは少額投資に向いていないし、何よりも先に積立NISAやiDECOを埋めるのが先なので、必然と個別株をしている暇(とお金)はないという趣旨です。

金持ちが貧乏人に対して言っていたらただのイヤミですが、シーゲル二郎は月額の投資資金がたった5万円ぽっちの貧乏人なので、貧乏人が貧乏人に対して警告しているだけです。

貧乏人は今すぐ積立NISAとiDECOを始めましょう。

さて、米国株ブロガーの特徴をまとめると、全体としてバリュー派の人が多いように思えます。多くの投資家が参考にしているウォーレン・バフェット氏や、ジェレミー・シーゲル氏は、それぞれバリュー系の投資を推奨しているので、その影響が強いと思われます。

米国株ブロガーの多くの合言葉は、次の通りです。

消費者独占・成熟企業・連続増配・高配当・生活必需品・ヘルスケア・エネルギー

いずれも、比較的既に業績が安定していて、注目を浴びにくい企業の株を保有している人が多く見られます。その一方、今後急成長が期待できるようなグロース株は、あまり選好されていないように感じます。

もちろん全体的な傾向なので、グロース派の投資家も多くいます。あくまで全体的な傾向としての話です。

シーゲル二郎は米国配当貴族とNYダウに投資しています。配当貴族はバリュー寄りかと思われますが、意外とグロース寄りの銘柄も多いです。

参考記事「米国配当貴族指数分析一覧
全51銘柄分析済みですので暇つぶしにどうぞ。

気持ちはバリュー派ですが、実情は中立のインデックス派になってしまっています。

バリューVSグロースは永遠のテーマです。長期間のデータでは、バリュー株のほうが成績は良かったです。ですが、最近はグロース株のほうが成績はいいです。

バンガードのVTV(バリュー株)VUG(グロース株)の比較です。リーマンショックでの下落はあまり変わりませんでしたが、その後の伸びがケタ違いです。

配当利回りはVTVが約2.6%、VUGが約1.2%と差はありますが、キャピタルゲインが違い過ぎて勝負になっていません。

最近急成長している、アマゾン(AMZN)アルファベット(GOOG)などのグロース株が絶好調なため、バリュー派は最近冴えない投資成績になります。

つまり、多くの米国株ブロガーの多くも市場平均を下回っている人が多いということです。シーゲル二郎も米国配当貴族というポンコツを抱えているので同じです。

ゼネラルエレクリック太郎氏もバリュー株を多く抱えているので損失拡大中です。

どうでもいい情報…ブログ村のランキングで抜かれました(泣)

バリューVSグロースは永遠のテーマで、きのこの山VSたけのこの里と同じくらい対立の深い問題です。シーゲル二郎はタケノコ派です(聞いてない)

シーゲル二郎はジェレミー・シーゲル氏の教えの1つ「成長の罠」に強く感銘をうけているので、ややバリュー派です。成長の罠は、成長率とリターンは関係ないという理論です。

成長率が高い企業は株価も高いので、結果将来的なリターンが低くなることが多いことが明らかになっています。

投資のリターンを決めるのは、投資家の期待と実際の業績の差です。そのため、もともと期待の低い企業は、低いハードルを乗り越えさえすればよいリターンを生むことになります。

結果、急成長したIT企業のインターナショナル・ビジネス・マシーンズ(IBM)よりも、地味な石油メジャーであるスタンダード・オイル(現在エクソンモービル)のほうがリターンが良かったということになります。

ですが、これは、過去においては地味なバリュー株の期待が低かったから高リターンなだけであって、今後もバリュー株が割安で放置されることになるかどうかは分かりません。

また、成長の罠は、あくまで企業が成長する前提の話です。スタンダード・オイルも、低成長ながらも着実にEPSを成長させていました。

現在は、IT企業が多くのライバルを蹴散らしています。そのため、そもそも今後成長すらできない企業がバリュー株に多く含まれている危険性も十分あります。

シーゲル二郎がよく見ているブログの1つに、どにゃるど.com氏が運営する「シーゲル流米国株ポートフォリオでアーリーリタイア」があります。

その中で、バリュー株に関する記事がありましたので紹介させていただきます。

外部リンク「バリュー株投資、お前はもう死んでいる!?
外部リンク「続・バリュー株投資、将来はむくわれるか?

どちらもバリュー派、グロース派問わず大変参考になる記事なので、ぜひご覧ください。

グロースとバリューは、それぞれ相反する存在です。バンガードのETFでは、VTV(米国バリュー)とVUG(米国グロース)という、それぞれに特化したスマートベータETFがあります。

バリューとグロースという概念は本来あいまいですが、この2つのETFは米国株をスパッと綺麗に2分化しています。

参考記事「バリュー+グロース=インデックス?

同じ投資期間で比較するなら、どちらかは必ず市場平均を超えるし、もう一方は必ず市場平均を下回ることになります。

今まではバリュー派が有利でしたが、今後はグロース派が有利になる可能性も十分あります。

グロース株は、短期で大きく値上がりするため、短期投資家に人気があります。ゆっくり金持ちになりたい人はなかなかいないので、割高になることが多いです。

一方、バリュー株はジワジワ値上がりして市場平均を超えるため、長期投資家に人気があります。今流行のスマートベータETFも、多くはバリュー株を中心に組み込まれています。

そのため、これまでよりバリュー株に投資しやすい環境が整っています。投資しやすい環境が整うのは、需要を押し上げ株高につながり、将来的にリターンを押し下げる危険性があります。

今後もグロース株が人間の欲望をひきつけ割高であり続けるなら、バリュー株の勝ちです。

多くの人がバリュー株の優位性を疑わず、バリュー株投資家が増え続け割高になっていくなら、グロース株の勝ちです。

どちらが勝つかは、神のみぞ知ることです。

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