楽天・全世界株式インデックス・ファンド 分析

 

シーゲル二郎です。

今回は、楽天・全世界株式インデックスファンド(投資信託)を分析していきます。

2017年9月29日に設定されたばかりの新商品です。内容からして、2018年から始まる積立NISA対象を意識して作られている投資信託です。

一度記事にしています。「楽天VT、楽天VTI爆誕!

投資対象としては、世界全体の株式をカバーする「FTSE Global All Cap Index」のインデックスに連動します。

これに連動する海外ETFでは、「バンガード・トータル・ワールド・ストック(VT)」が非常に有名です。

楽天・全世界株式インデックス・ファンド基本情報

情報
ファンド名 楽天・全世界株式インデックス・ファンド
連動インデックス FTSE Global All Cap Index
投資対象ファンド バンガード・トータル・ワールド・ストック(VT)
実質的な信託報酬 年間0.2396%

 

非の打ち所がない素晴らしい投資信託ですね。

競合商品としては、「三井住友・DCつみたてNISA・全海外株インデックスファンド 」があります。名前が長いのは、9/21から「つみたてNISA」の名称が追加されたからです。

こちらは、「MSCI All Country World Index(日本除く)」に連動しており、信託報酬は年間0.27%です。こちらと違い、日本株が含まれていないのと、小型株がカバーされていないことが違いです。

日本株が含まれている点が問題なければ、大型株から小型株まで全てカバーしている楽天の方が優秀です。三井住友にとっては大きなダメージかもしれません。

 

出典「楽天投信」

内容は非常に清々しいです。身もふたもない言い方をすれば、「バンガードのVTをただ買うだけ」です。運用会社にとっても、1つのETFを買い続けるだけなので、かかるコストも最小限で済むと思います。

つまり、煩わしい手間がある海外ETFを、無理やり投資信託に置き換えたような商品です。

ちなみに買い続けるバンガードのVTは、信託報酬0.11%です。この投資信託との差は0.1296%となり、投資信託の運用先に払うコストになりますね。

自分でVTIを買えばほぼ同じことができますが、海外ETFはドルでしか買えないので、購入時や換金時に為替手数料がかかります。また、市場で購入するので、金額も中途半端だし、まとまった資金がないと手数料負けします。

詳しいメリットをまとめると次の通りです。

 

購入時の手数料がかからない
→海外ETFのVTであれば、最低5ドル+αがかかる

ドルではなく円で直接投資できる
→購入・売買時の為替手数料が不要

金額指定で購入できる
→ポートフォリオの管理が楽

自動積み立てを設定できる
→一度設定したらほったらかしできる

配当金再投資は自動
→ETFの場合手動でやるから面倒

配当金を国内課税前の金額で再投資できる
→税金支払いの繰り延べによりリターン向上

 

現在VTの価格は約70ドルで、日本円だと約8,000円が最低の売買単位です。例えば住信SBIネット証券の場合、売買手数料で最低でも5.4ドル(約600円)もかかってしまいます。

1株だけの購入だと、購入手数料が買値の7.5%もかかってしまいます。10株で約8万円分まとめて買えば、やっと1%を下回ります。

実際はここに為替手数料もかかってくるので、事実上10万円くらいまとめて買っていかないともったいないです。

一度の購入単価が高いということは、購入する回数も減るので、ドルコスト平均法で積み立てる場合はあまり好ましくありません。

貧乏人は海外ETFを買ってはいけません。

そんな貧乏人のために、楽天が手数料取る代わりに貧乏人でも投資できるようにしてやったのが、楽天・全世界株式インデックスファンドという訳です。

※シーゲル二郎の勝手な解釈です。

とはいえ、楽天側の取り分も非常に良心的で、トータルコストで見ても他の投資信託と遜色ありません。

上記で挙げた「三井住友の全世界株式インデックス」の年間0.27%より低いし、投信ブロガーから人気の高い「<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド」は年間0.216%と、若干負けていますが健闘しています。

しかし、前者は日本が含まれておらず、後者は日本・新興国が含まれていません。本当の意味で全世界をカバーする商品は現状これしかありません。

また、他の類似商品は、小型株が含まれていないことが多く、時価総額基準で85%程度をカバーするにすぎません。

一方で楽天全世界株式は、小型株も含め時価総額基準のほぼ100%をカバーしています。通常、新興国株や小型株はコストがかさむので、信託報酬も高くなりがちです。

その中で年間0.2396%は、かなり安いといえます。もっとも、バンガードのVTが低コストなだけともいえます。

事実上の投資先であるVTについては、べた褒め記事があるのでご覧ください。

参考記事「優秀な投資家ほどVTという優良ETFに投資する理由。

大企業と中小企業、どちらが高リターンかは予想できないので、インデックス投資家であれば両方投資するのが正しいです。

多くのインデックス投資家は、世界経済全体の成長を信じて投資しているはずです。であれば、地域・規模に偏りなく投資することが大切です。

バンガードのVTが究極のETFなら、この「楽天・全世界株式・インデックスファンド」は究極の投資信託といえるでしょう。

同時に発表された「楽天・全米株式インデックス・ファンド」にも注目です。

参考記事「楽天VT vs 本家VT

 

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