楽天・全世界株式インデックス・ファンド(楽天VT)を徹底分析。これ1本で国際分散投資が可能な投資信託!

つみたて次郎です。

今回は、楽天・全世界株式インデックスファンド(投資信託)を分析していきます。

2017年9月29日に設定された商品で、つみたてNISAの対象商品にも選ばれています。

投資対象としては、世界全体の株式をカバーする「FTSE Global All Cap Index」のインデックスに連動します。

これに連動する海外ETFでは、「バンガード・トータル・ワールド・ストック(VT)」が非常に有名です。

 

楽天VTの概要

情報
ファンド名 楽天・全世界株式インデックス・ファンド
連動指数 FTSE Global All Cap Index
信託報酬 0.2296%
運用会社 楽天投信投資顧問㈱

 

たった1つの商品で世界中のあらゆる株式への投資が完了するため、究極のインデックスファンドともいえる内容になっています。

同指数をベンチマークとする投信として、EXE-iつみたてグローバル(中小型含む)株式ファンドがあり、こちらは信託報酬0.15%とさらに低いです。

しかし、信託報酬除くコストを踏まえると、優劣をつけるのは難しい状況です。

参考記事「楽天VT vs EXE-iつみたてグローバル

どちらも全世界株式クラスとしては非常に優秀なので、比較して選んでいきたいですね。

 

ETFによる独自運用

また、運用方法に大きな特徴があります。

 

出典「楽天投信」

ベンチマークとなっているFTSE Global All Cap Indexには、約8,000種類の株式が採用されているため、通常ならば膨大な数の株式をファンド内で保有する必要があります。

しかしこの投信は、その代わりに海外ETFであるバンガード・トータル・ワールド・ストック(VT)のみを投資対象としています。

これは、投資信託内で別の投資信託に投資するファンド・オブ・ファンズと非常に似た手法であり、さしずめファンド・オブ・ETFといったところでしょうか。

メリットとしては、ファンド運用管理の一部をバンガードに任せてしまうような形になるので、楽天側としては必要経費を抑えられることができます。

デメリットとしては、元ETF側の信託報酬が発生してしまうことですが、VTの信託報酬はたったの0.10%と非常に低いです。

その他楽天等の取り分として0.1296%の信託報酬が発生しますが、合計してもたったの年間0.2296%となり、非常に低コストになっています。

独自の運用方法がどう影響するかが気になりますが、全体としては優秀なファンドといえるでしょう。

また、VTのみに投資するという特徴から、投資界隈では「楽天VT」という名前で呼ばれることが非常に多いです。

 

ETFにはないメリット

投資信託なので、海外ETFであるVTを直接買うのと比べて様々なメリットがあります。

 

購入時の手数料がかからない

海外ETFであるVTの場合、売買手数料がかかります。売買手数料は証券会社によってもまちまちですが、SBI証券の場合は最低5.4ドル(約600円)が必要になります。

VTの株価は現在約73ドル(約8,000円)と少額から投資できますが、1株だけの購入だと10%近い金額が売買手数料と取られてしまうため、基本的には避けるべきです。

その一方、楽天VTは売買手数料が無料なので、少額で取引する人にとって有利です。

 

ドルではなく円で直接投資できる

海外ETFであるVTの場合は、米国市場から購入しなければならず、日本円ではなく米ドルで取引する必要があります。

円をドルに交換する場合は為替手数料が必要ですし、投資成績もすべてドルで表示されるため、リターンや税金等の計算が複雑になります。

楽天VTの場合は円で直接購入できますので、為替手数料はかかりませんし、円で評価額がチェックできるため分かりやすいです。

 

金額指定で購入できる

楽天VTは投資信託なので、口数ではなく金額で購入することができます。1万円分などといった分かりやすい単位で購入もできますし、中途半端な金額でもすっきり全額投資できます。

本家VTの場合は、1株ずつ(現在価格約8,000円)単位でしか購入できず、売買手数料の問題があるためある程度まとまった金額での売買が必要です。

 

自動積立・自動配当金再投資ができる

海外ETFの場合、毎回手動で市場に注文を出し買い付ける必要があります。また、配当金を再投資する場合も全て手動です。

投資信託であれば、一度積立設定をしてしまえば、財形貯蓄のように給料天引きで自動購入することもできますし、分配金の再投資も自動的に行われます。

 

配当課税を繰り延べできる

本家VTの場合は毎年約1.8%の配当金が発生しますが、楽天VTは現状分配金を出さない無分配型投資信託となっています。

分配金が出ないことで、税金の支払いが繰り延べられ複利効果が高まるので、長期投資する場合は有利になります。

参考記事「投資信託における無分配型と分配金再投資型の違い

 

つみたてNISAやiDECO対応

少額投資をする場合は、つみたてNISAやiDECOを活用するのが望ましいです。

本家VTはETFなので、直接これらの制度を使って購入することは出来ませんが、楽天VTならば投資信託扱いなので投資可能になります。

つみたてNISAならばほぼすべてのネット証券で、iDECOなら楽天証券で現状投資可能になっています。

参考記事「楽天証券とSBI証券を比較

 

元々投資信託は、ETFに比べて利便性の面で優れている部分が多いです。

海外ETFであるVTを投資信託という形で投資できるのが、楽天VT最大の魅力ともいえます。

逆に言えば、上記メリットがあまり魅力的でないのであれば、VTを直接買うほうが良いかもしれません。

参考記事「楽天VT vs 本家VT

楽天に追加で手数料を払っているのは間違いないので、トータルリターンでは本家VTに分があるでしょう。

とはいえ、楽天側の取り分は非常に良心的で、最終的な信託報酬0.2296%は、日本を含む全世界株クラスとしては悪くない水準です。

直接競合するEXE-iつみたてグローバル(中小型含む)株式ファンドは0.15%とさらに低いですが、特殊な運用方法や不人気等の理由から、つみたて次郎としては楽天VTをオススメします。

参考記事「楽天VT vs EXE-iつみたてグローバル

2017年9月に設定されたばかりの商品ですが、総資産額は約93億円もあり、繰上償還リスクも十分低いでしょう。

 

楽天VTのデメリット

そんな楽天VTですが、致命的な弱点もあります。

それは、三重課税問題を抱えていることです。

三重課税問題とは、海外ETFを経由して米国以外の株式に投資する場合、余計な税金が発生することをさします。

楽天VTは全世界の株式に分散しており、その半分は米国外の株式になっています。

米国外株式を直接購入すれば、税金は現地国→日本の2カ国だけで済みますが、VTのような米国籍ETFを使って投資する場合は、現地国→米国→日本の3カ国で課税されてしまいます。

日本で販売されている投資信託の多くは、現地の株式を直接買い付けするので、三重課税にはなりません。

詳細については、参考記事をご覧ください。

参考記事「投資信託やETFにおける三重課税問題について

楽天VTは海外ETFであるVTを間接的に買い付けするファンドなので、三重課税の影響を受けてしまいます。

とはいえ、日本含む全世界株式ファンドでは種類が少なく、ライバル商品であるEXE-iつみたてグローバル(中小型含む)株式ファンドもETFで運用するため同じ問題を抱えています。

そのため、日本含む全世界株式ファンドという括りで考えれば、最有力候補の1つとなります。

 

全世界株式ファンド以外との比較

しかし、全世界株式は分解すれば日本株+先進国株+新興国株の集合体であると考えることができるため、間接的な競合相手が多数存在します。

もっとも近い内容としては、eMAXIS Slim 全世界株式(日本除く)という商品があります。

こちらは日本株を含んでいない代わりに、信託報酬は0.15336%・ETFではなく現物運用による三重課税回避と隙の無い商品です。

よほどのことがない限り、実質コストで楽天VTが勝つのは困難でしょう。

また、さらに低コストを追求するのであれば、eMAXIS Slim 先進国株式ファンド(信託報酬0.11826%)に日本株と新興国株を足すのが理想的です。

 

楽天VTは利便性重視!

これらを踏まえれば楽天VTは、低コストを追求するための商品というよりは「投資信託1本で全世界国際分散投資ができる」という利便性に価値を見出すべき商品と考えることができます。

ストイックにリターンを追求するのであれば、上記のような自作ファンドを作成するべきだと考えていますが、ファンドを3本管理することや、リバランス等の手間が発生するデメリットは避けられません。

元々投資信託というジャンルそのものが、自動積立や自動配当金再投資などの利便性が重視されている商品であり、投資に手間や時間をかけたくない人にとっては、楽天VT1本持ちというのは素晴らしい選択肢になるのではないかと思っています。

実際つみたて次郎は、現実世界で人に投資商品について相談されたときは、真っ先にこの楽天VTを挙げるようにしていますし、よほどの投資マニア以外であれば、コンマ以下のコストにまで神経を尖らせる必要はないでしょう。

楽天VTはベストとはいえないが、シンプルに資産形成が行えるという意味ではベターな選択肢であるといえるでしょう。

 

楽天VTを買うなら

楽天VTは売買手数料無料なので、基本的にどこの証券会社で買っても大きな差はありません。

そんな中数少ない差別化要素が、投信保有でもらえるポイント制度です。

楽天証券とSBI証券では、投資信託の保有金額に応じてポイントをもらうことができますので、わずかではありますが有利な条件で投資することができます。

上記画像をクリックすると、楽天証券口座開設ページに進みます。


SBI証券の口座開設はコチラからできます。

 

特に初心者の方は、つみたてNISAの口座を併せて開くことを強くオススメします。

詳しい比較記事もありますので参考にどうぞ。

参考記事「楽天証券とSBI証券を比較

 

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