楽天証券でiDeCo(イデコ)を始めるメリットとおすすめファンド

つみたて次郎です。

個人型確定拠出年金(iDeCo)は、60歳まで引き落としが不可能な代わりに、運用中の税金がかからなかったり、掛金を全額所得控除できるといったメリットのある公的年金制度の1つです。

個人型の場合、自分で任意の金融機関を1つ選ぶことになるため、その選択肢は非常に多いです。

また、1つの金融機関で取り扱い可能なiDeCo対象商品は35本までという厳しい制限があり、金融機関ごとの特徴が大きく出やすくなっているため、慎重に選んでいく必要があります。

基本的には、低コストなファンドを多くそろえているネット証券から選んでいくのがおすすめです。

その中で今回は、楽天証券におけるiDeCo利用について考察していきたいと思います。

SBI証券と並ぶ2大ネット証券の1つで、楽天グループという特徴を活かしポイント還元サービスに強みがあります。

ただしiDeCoではポイント還元の対象外になっているため、その点は少し残念です。

 

楽天証券でiDeCoを始めるメリット

iDeCoを利用するためには手数料がかかりますが、楽天証券の場合、その維持手数料は最低水準になっています。

口座開設する際の初回手数料は、国民年金基金連合会に必ず支払う2,777円のみとなっており、楽天証券に対する手数料はありません。

また、毎月拠出する場合の月額維持費は167円となっています。(国民年金基金連合会103円+信託銀行64円)

楽天証券としては口座管理手数料を一切取っていないため、最低コストでiDeCoを利用することができます。

とはいえ、現在多くのネット証券で手数料無料化が行われているため、楽天証券独自のメリットとはいえません。

 

楽天証券iDeCoのおすすめ投信

iDeCoは手数料やポイント還元で比較することができないため、iDeCo対象になっている投資信託がどれであるかが大きなポイントになります。

楽天証券のiDeCo対象商品で、有力な商品をピックアップしてみます。

 

楽天・全米株式インデックス・ファンド

バンガードETFであるバンガード・トータル・ストック・マーケット(VTI)をひたすら買い付ける投資信託です。

米国株式市場全域に幅広く投資することが可能で、信託報酬は0.162%と非常に低いです。

iDeCoで投資できる米国株インデックスファンドは非常に少ないため、貴重な存在です。

参考記事…楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天VTI)を徹底分析。米国株全域に投資できる超低コスト投信!

 

楽天・全世界株式インデックス・ファンド

バンガードETFであるバンガード・トータル・ワールド・ストック(VT)をひたすら買い付ける投資信託です。

こちらは米国だけでなく、全世界の株式にまとめて投資することができます。信託報酬は0.222%となっています。

日本を含めた全世界株式ファンドは元々少なく、低コストかつiDeCoで投資可能なものとしてはこれ以外だとSBI証券で選択できるSBI全世界株式くらいでしょうか。

参考記事「楽天・全世界株式インデックス・ファンド(楽天VT)を徹底分析。これ1本で国際分散投資が可能な投資信託!

 

楽天・インデックス・バランス(DC年金)

全世界株式15%+全世界債券85%を基本としたバランスファンドです。信託報酬は0.209%となっています。

また、外国債券部分は為替ヘッジありになっているため、リスクを抑えることに重点を置いています。

単体では株式比率が低いため心もとないですが、上記の楽天VTと組み合わせるとちょうど良さそうです。

なお2018年5月より、楽天証券iDeCoのデフォルト商品に設定されています。

参考記事…楽天・インデックス・バランス(DC年金)分析

 

楽天証券iDeCo対象商品の問題点

上記3商品を除くと、魅力的な商品がほぼないのが致命的です。

楽天バランス以外の低コストバランスファンドはなく、各種単体のファンドも信託報酬最安値ではない商品ばかりです。

現在インデックスファンドのほとんどのジャンルで、eMAXIS Slim及びニッセイの<購入・換金手数料なし>が最安値を独占している状況ですが、楽天証券ではたわらノーロードシリーズしかありません。

特にeMAXIS Slimについては、SBI証券・マネックス証券・松井証券といった主要ネット証券のiDeCoでは選択可能となっているため、単体ファンドを組み合わせてポートフォリオを組みたい場合はそちらのほうがよさそうです。

 

楽天証券のiDeCoを選ぶ理由

ポイント還元サービスで他社を圧倒している楽天証券ですが、iDeCoにおいては正直微妙な立ち位置であるといえます。

楽天VTまたは楽天VTIを中心にポートフォリオを組まないのであれば、あえて楽天証券を選ぶ理由はないといっていいでしょう。

そのため楽天証券を選ぶ時点で、選択肢が大きく狭まる点には注意が必要です。

楽天VT1本に絞りたい・楽天VTIで米国株に集中投資したいなどといった、明確な意図をもって選びたい証券会社となります。

この2商品を選ばない場合、有力なバランスファンドがないため単品ファンドの組み合わせを強制されることになりますが、その場合は他のネット証券の中から選んでいったほうがよさそうです。

参考記事…【iDeCo】4大ネット証券を比較【楽天・SBI・松井・マネックス】



上記画像をクリックすると、楽天証券のiDeCo申込ページに進みます。

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