【iDeCo】4大ネット証券を比較【楽天・SBI・松井・マネックス】

つみたて次郎です。

個人型確定拠出年金、通称iDeCo(イデコ)は同時に1つの金融機関でしか利用することができません。

どの金融機関を選ぶかによって、手数料や選べる商品が大きく違ってきます。

 

iDeCoの手数料について

iDeCoを利用するうえでは、どの金融機関を選んでも必ず発生する費用があります。

それは国民年金基金連合会や信託銀行に支払う手数料で、iDeCo開始時に2,777円、掛金を拠出するごとに毎月167円発生します。

しかし金融機関によっては、上記とは別に手数料を徴収されてしまう場合があります。初期費用はともかく毎月の口座維持手数料は、長期投資では無視できないコストです。

上記費用を除けば手数料を一切徴収しない金融機関もあるため、その中から選んでいきたいところです。

 

ラインナップについて

iDeCoでは投資信託及び元本保証商品の中から投資商品を選んで運用していくことになりますが、1つの金融機関(またはプラン)における商品本数は35本までと決められています。

そのためiDeCoに加入する際は、自分の希望に合った商品があるかを確認する必要があります。

 

ネット証券がオススメ

ようするに手数料が安くラインナップがよい金融機関を選べばよいことになりますが、下記の主要ネット証券では両方の要素を満たしています。

 

特定口座やつみたてNISAでもお馴染みの4大ネット証券で、よく比較されています。

上記4種は手数料が最低限(=金融機関取り分なし)となっており、ラインナップだけで見ても上位4社といえる内容です。

手数料が安いところほどラインナップが良いという不思議な状況なので、よほど特殊な運用方針がない限りiDeCoの金融機関はこの4択といっても過言ではありません。

iDeCoではポイント還元サービス等による差が出ないため、どれを選んでも十分すぎる運用が可能になっていますが、今回はこの4つを比較していきたいと思います。

 

 

楽天証券について

4大ネット証券のiDeCoにおいて、楽天証券だけ仲間外れともいえる大きな特徴があります。

それはeMAXIS Slimやニッセイの<購入・換金手数料なし>といった信託報酬が最低水準のインデックスファンドが対象外になっていることです。

楽天証券のiDeCoにおける低コストファンドはたわらノーロードとなっており、現時点では上記2つの陰に隠れています。

つまり各資産クラス単体のインデックスファンド(先進国株・先進国債券など)を組み合わせて投資したい場合、楽天証券は他3社に劣ってしまうということになります。

楽天証券iDeCoの強みは、楽天独自のファンドを複数抱えていることです。具体的には次の3種です。

楽天・全世界株式インデックス・ファンド(楽天VT)
楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天VTI)
楽天・インデックス・バランス(DC年金)

いずれも楽天投信投資顧問㈱が運用する楽天バンガードシリーズですね。

これらが他社でiDeCoに採用される可能性は限りなく低いため、この中から投資対象を選んでいきたいのであれば検討できます。

裏を返せば、このいずれも採用する予定がないのであれば楽天証券を選ぶメリットは小さいでしょう。

参考記事…楽天証券のiDeCoを分析

公式サイト…【楽天証券】個人型確定拠出年金

 

SBI・松井・マネックス

楽天証券を選ばない場合この3社から比較していくことになります。

SBI証券ではeMAXIS Slim<購入・換金手数料なし>、松井証券とマネックス証券ではeMAXIS Slimが採用されているため、基本的な低コストファンドに困ることはないでしょう。

この3社による比較を主として、特徴をまとめていきます。

 

SBI証券

2018年11月スタートしたセレクトプランが非常に優秀で、単純なラインナップの広さなら№1でしょう。

また、SBI・全世界株式インデックス・ファンドEXE-i グローバル中小型株式ファンドといった独自のファンドが選べる点も優秀です。

ただし既に本数上限である35本が埋まっており、今後の新商品追加が期待できないのは大きなデメリットです。

現時点では最強ともいえますが、今後の発展性の弱さが気になります。

参考記事…SBI証券のiDeCoを分析

公式サイト…SBI証券 iDeCo

 

松井証券

商品本数は12本と少ないですが、いずれも最安値クラスの少数精鋭で構成されており、ファンド選びには困りません。

また、低コストな純金ファンドであるゴールドファンド(ヘッジ無)が採用されているのは独自の強みです。

シンプルなラインナップですが初心者から上級者まで幅広く検討できる金融機関です。

参考記事…松井証券のiDeCoを分析

公式サイト…松井証券 iDeCo

 

マネックス証券

独自の強みとしてはゴールドファンド(ヘッジ有)が採用されている点ですが、為替ヘッジのついた純金に投資したい人はあまりいないような気がします。

商品ラインナップ自体はSBI証券に劣る状況ですが、商品数はまだ23本と余裕があるため追加していく余地が残っています。

個人的な推測ですが、この3社の中では今後のラインナップ拡大が一番期待できるのではないかと思います。

参考記事…マネックス証券のiDeCoを分析

公式サイト…マネックス証券 iDeCo

 

iDeCo受け取り方法の違いについて

60歳になってiDeCoを受け取るときの話ですが、一部または全部を一括で受け取る「一時金」、数年に分け分割で受け取る「年金」という2種類の方法があります。両方を併用できるケースもあります。

iDeCoは運用中は全て非課税ですが、最終的に受け取る際に課税されてしまう可能性があるため、受け取る金額やタイミングを工夫する必要があります。

今回紹介した4大証券のうち楽天・松井・マネックスの3社はほぼ同条件になっていますが、SBI証券だけ受け取り方法の選択肢が少ない仕様になっています。

詳しくは参考記事をご覧ください。

参考記事…4大ネット証券の確定拠出年金受け取り方法について比較

とはいえ将来的に選択肢が広がる可能性や、最悪の場合他社に移管できることを考えれば、運用中はあまり気にしなくてもよいデメリットかもしれません。

 

iDeCoの4大ネット証券まとめ

各証券会社の特徴を簡潔にまとめてみます。

 

楽天証券
楽天独自のファンドが選べる。
×信託報酬最安値ファンドが選べない。


SBI証券
SBI独自のファンドが選べる。
現時点でラインナップ最強。
×今後のラインナップ拡大が期待できない。
×受け取り方法の選択肢が少ない。


松井証券
為替ヘッジの低コスト純金ファンドがある。
シンプルなランナップなので選びやすい。
×選択肢は少なく今後の追加も期待できない(と思う)


マネックス証券
為替ヘッジの低コスト純金ファンドがある。
今後のラインナップ拡大は一番期待できる(と思う)
×現時点では中途半端な立ち位置。


まずは信託報酬最安値ファンドが選べないというデメリットを考慮して、楽天証券を選ぶかどうかを決めると分かりやすいと思います。

選ばない場合は残りの3社を比較していくことになりますが、現時点で大体の人にとって十分すぎる内容になっており、どれを選んでもあまり変わらないような状況になりつつあります。

ただし後から金融機関を変更したい場合は移管手数料が必要になったり一時的に現金化されてしまう等のデメリットがあるので、慎重に選んでいくようにしましょう。

楽天証券

SBI証券

松井証券

マネックス証券

それぞれ画像をクリックすると、iDeCo申込ページに進みます。

 

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