iFreeのTOPIXと日経平均が信託報酬0.17172%に引き下げ
つみたて次郎です。
iFreeシリーズを運用する大和証券投資信託委託㈱より、信託報酬引き下げについて発表されました。
外部リンク…運用管理費用の引き下げについて(大和投資信託)
下記の2商品について信託報酬が変更になります。
ファンド名 | 変更前 | 変更後 |
iFree 日経225インデックス | 0.1836% | 0.17172% |
iFree TOPIXインデックス | 0.1836% | 0.17172% |
2018年12月13日より引き下げられます。どちらも日本株式に関するファンドですね。
これにより、それぞれのジャンルで信託報酬最安値に同率で並びました。
他社の競合商品と比較してみます。(2018/11/15現在)
日経平均連動ファンド(信託報酬は各0.17172%)
ファンド名 | 総資産額 |
eMAXIS Slim 国内株式(日経平均) | 約13億円 |
<購入・換金手数料なし>ニッセイ日経平均インデックスファンド | 約52億円 |
iFree 日経225インデックス | 約33億円 |
TOPIX連動ファンド(信託報酬は各0.17172%)
ファンド名 | 総資産額 |
eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX) | 約54億円 |
<購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンド | 約205億円 |
iFree TOPIXインデックス | 約8億円 |
これまではeMAXIS Slimと<購入・換金手数料なし>が最安値を争っていた状態でしたが、日本株クラスにおいてはiFreeも頭角を現すことになりました。
とはいえ日本株式という資産クラスは、国際分散を意識するのであればあまり高い割合を組み込むものではなく、既存のiFreeでポートフォリオを組んでいる人にとっても恩恵は限定的なものとなりそうです。
そもそも日本株式を選好している人は個別株やアクティブファンドという形で持っているイメージが強く、日本株インデックスファンドというのはインデックス投資家の中でも人気がない気がします。
また、今回のニュース自体は良いお知らせですが、その意味の裏を考えると素直に喜べません。
今回引き下げ対象になったのは日経平均及びTOPIXですが、逆に考えれば他のファンドは下げることができなかったと読み取ることもできます。
現在インデックス投信業界をリードしているのはeMAXIS Slimと<購入・換金手数料なし>ですが、どちらも採算度外視レベルの超低水準な信託報酬を設定しています。
例えば先進国株(MSCIコクサイ)ならば0.11772%、新興国株(MSCIエマージング)なら0.20412%となっています。
この2つを基準にすると、日経平均及びTOPIXの最低水準0.17172%は高めに見えてしまいます。
本来コストが多くかかるはずの先進国株のほうが低く、さらにコストが高くなりがちな新興国株と比べてもあまり差がありません。
また、これまでのiFree含む他社の日経平均及びTOPIXは0.1836%が1つのラインになっており、今回の値下げ幅はそれほど大きくありません。この状態が意味するのは、
・日経平均とTOPIXの信託報酬が高すぎる
・先進国株と新興国株の信託報酬が安すぎる
のどちらかあるいは両方ということになります。つみたて次郎は後者ではないかと思っています。
もしかしたら他社も、日経平均とTOPIXに関してはすぐ引き下げを発表する可能性がありそうですね。
逆に言えばその他の資産クラス、特に花形といえる先進国株クラスについては、もはや他社が追随する余地は残されていないのかもしれません。
今回のiFree引き下げは第1弾に過ぎず、今後他のiFreeも準備引き下げ…なんて可能性も考えられなくはないですが、あまり期待はできなさそうです。
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iFree次郎