バンガードETFが信託報酬引き下げ【VT・VWO・VYMなど】

つみたて次郎です。

海外ETFの運用会社大手であるバンガード社が、11商品に関する信託報酬率変更について発表しました。

変更日はいずれも2019年2月26日付になっており、次のようにそれぞれ変更されます。

ティッカー 変更前 変更後
VSS 0.13% 0.12%
VEU 0.11 0.09%
VWO 0.14% 0.12%
VGK 0.10% 0.09%
VPL 0.10% 0.09%
VXUS 0.11% 0.09%
VT 0.10% 0.09%
VYM 0.08% 0.06%
VWOB 0.32% 0.30%
BNDX 0.11% 0.09%
VWINX 0.22 0.23%

 

VWINX(この中では唯一の投信)だけ値上がりしていますが、ETFについては全て引き下げになっています。

特にVT・VWO・VYMについては投資クラスタでも非常に人気が高く、海外ETFを主力にポートフォリオを組んでいる人であればかなり多くの人が保有していると思われます。

元々が低コストなので、最大でも引き下げ幅は0.02%に過ぎませんが、まだまだ引き下げ余地があるというのは素晴らしいですね。

偶然にも昨日は国内投信であるeMAXIS Slimに関する引き下げニュースがありましたが、バンガードは他社への対抗として引き下げているのではなく、運用にかかるコストを信託報酬にただ転嫁しているだけですので、同じ引き下げでも意味合いは異なりますね。

参考記事…eMAXIS Slim 国内債券インデックスの信託報酬が0.1296%に引き下げ

 

また、今回のバンガードETFの変更によって、楽天バンガードの信託報酬も自動的に引き下げられることになります。

上記で挙げたETF3種には、それぞれ対応する楽天バンガードファンドが存在します。

バンガード・トータル・ワールド・ストック(VT)
楽天・全世界株式インデックス・ファンド

バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツ(VWO)
楽天・新興国株式インデックス・ファンド

バンガード・米国高配当株式(VYM)
楽天・米国高配当株式インデックス・ファンド

いずれも対応するバンガードETFだけを買付する投資信託となっており、信託報酬は全て0.1296%+元ETF分になっています。

そのためバンガードETFの引き下げに伴い、自動的に恩恵を受けることになります。

引き下げを反映すると次のようになります。

略称 変更前 変更後
楽天VT 0.2296% 0.2196%
楽天VWO 0.2696% 0.2496%
楽天VYM 0.2096% 0.1896%

 

特に楽天VTについては人気の高い投信になっているため、恩恵を受ける人も多いのではないかと思います。

つみ次郎は今回登場したETF及び投信の中では楽天VYMを保有していますので、(少額保有ですが)嬉しいニュースとして迎えることができました。

 

今回のニュースはとても素晴らしい内容でしたが、超贅沢なことをいえばバンガード・トータル・ストック・マーケット(VTI)も引き下げられていれば完璧でしたね。

現時点でも信託報酬は0.04%と激安ですが、SPTM(0.03%)などのライバルも存在していますからね。

仮にVTIの信託報酬が0.03%になれば楽天・全米株式インデックス・ファンドの信託報酬は0.1596%となるので、抵抗してeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)が引き下げする…なんてこともあり得るかもしれません。

SlimS&P500の信託報酬は0.1728%なので元々負けてはいますが、SBIインデックスファンドに対する抵抗引き下げ※の前例を考えると十分考えられそうです。

※一例として、SBI先進国株(0.1155%)の登場に合わせてSlim先進国株を0.11826%まで引き下げた(現在はさらに下がって0.11772%)

まぁバンガードが下げたらの話ですので、捕らぬ狸の皮算用というやつです(笑)

 

また、バンガードの今回の発表は信託報酬引き下げのお知らせではなく、いつも「信託報酬(経費率)改定」のお知らせです。

前述したとおりバンガードはただ適正なコストを信託報酬として設定しているだけですので、値上げ・値下げというよりも運用コストをただ反映させているだけのような状態です。

これまではほとんど引き下げのケースが多いですが、もし今後バンガードの運用コストが増加することになれば、適切な水準まで値上がりしてしまう可能性もあります。

圧倒的な地位を築いているバンガードなので極端な運用コスト増🐘→信託報酬増🐘は考えにくいですが、低水準なところで上下するのは普通にあり得そうですね。

今回もVWINXだけは値上がりしていますし、元々0.30%と高めな上に0.32%に値上げされてしまったVYMIという謎ETFも存在しますからね(泣)

こんな記事を書いておいてアレですが、信託報酬引き下げ幅は0.01~0.02%ともはやリターンに大きな影響を与えるような水準になっていないので、上下に対して一喜一憂する必要はないのかもしれません(笑)

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バンガード次郎

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