バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツ(VWO)分析
つみたて次郎です。
今回は、バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツ(VWO)を分析していきます。
新興国市場全体にまとめて投資できるETFです。
基本情報(2018/9/30現在)
項目 | データ |
信託報酬 | 0.12% |
銘柄数 | 4,634 |
PER | 13.1倍 |
PBR | 1.7倍 |
ROE | 16.3% |
利益成長率 | 13.2% |
売買回転率※ | 6% |
※信託報酬は2019年2月に0.14%→0.12%に引き下げられました。
信託報酬は0.12%と非常に低く、新興国株ETFとしては筆頭候補となります。
高い利益成長と低めのバリュエーションが魅力的です。
また、海外ETFとしての投資が難しい場合、間接的にVWOに投資する方法として「楽天・新興国株式インデックス・ファンド」を利用するという手もあります。
地域別割合
国別割合は次の通りです。
国名 | 比率 |
中国 | 35.2% |
台湾 | 15.2% |
インド | 11.0% |
ブラジル | 7.0% |
南アフリカ | 6.7% |
タイ | 4.2% |
ロシア | 3.9% |
メキシコ | 3.7% |
マレーシア | 3.3% |
インドネシア | 2.2% |
その他 | 90.2% |
上位10国で9割以上を占めています。連動指数が「FTSEエマージング・マーケッツ・オールキャップ(含む中国A株)」となっており、FTSEでは韓国は先進国扱いなので含まれません。
それを差し引いても、中国と台湾というアジア経済圏で半分近くが占められているという点は注意が必要です。
企業トップ3は、テンセント(中国)、TSMC(台湾)、アリババ(中国)となっています。
また、中国A株の組み入れ比率について引き上げる案が検討されており、さらに中国株の割合が上昇していく可能性があります。
参考記事「MSCIエマージング指数における中国A株の比率が高くなるかも」
米国市場と比較
まずは過去10年間の株価チャートを比較してみます。
過去10年では、米国市場(VTI)にボロ負け状態です。
また、2018年以降も下落を続けており、直近の成績は非常に悪いです。
年度別のトータルリターンをまとめると次の通りです。
VWO vs VTI(2018/9/30現在)
区切り | VWO(新興国) | VTI(米国全体) |
1年間 | -3.55% | 17.62% |
3年間 | 10.11% | 17.09% |
5年間 | 3.11% | 13.43% |
10年間 | 4.62% | 12.06% |
10月の暴落を反映していないため参考程度ですが、特に長期間で見ると大きな差がついています。
全体的に不調な相場になっているので、特にボラティリティの高い新興国株はなかなかデンジャラスな値動きを続けることになりそうです。
割安感がありお買い得ではあるので、コツコツ積立して反発を狙うといった戦略が有効かもしれません。
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