レバレッジETFが本気で欲しくなった
つみたて次郎です。
世の中には、無数の金融商品が存在していますが、その中でもETF(上場投資信託)は、最近大きく注目を浴びており、パッシブ運用を行う場合は最もメジャーな存在といっていいでしょう。
その中で、特に短期売買向けとして販売されているのが、とある指数の〇倍または-〇倍に動くように設定された「レバレッジETF」でしょう。
ただ、あくまで1日の動きに対して〇倍となるだけなので、期間が長期になるほど本来の指数とは乖離していく点には注意が必要です。
最近米株村で注目を集めており、特に「DirexionデイリーS&P500ブル3倍 ETF(SPXL)」の知名度は大きく向上しています。
そのブームをつくったのは、「ROKOHOUSE シーゲル流ロジカル投資術」を運営しているブロガー、hiroakit氏です。
外部リンク「ROKOHOUSE式 可変レバレッジド・ポートフォリオ」
本来レバレッジETFは、短期売買で差額を稼ぐような利用方法が一般的ですが、逆相関のある債券ETFと組み合わせることで、シャープレシオの優秀なポートフォリオを見事構築しています。
つみたて次郎的には詳細な理屈が理解できないのでマネする気はないですが、とても興味がある内容なので、今後の経過をウォッチしていきたいと思います。
ところが、今回レバレッジETFを単純に理解できる記事がありましたので、便乗してみようと紹介したいと思います。
外部リンク「超低リスクで2億円を手にするレバレッジETFによる超長期投資法とは?」
タイトルは非常に胡散臭いですが、中身はとても素晴らしいので必見です。
SPXLとほぼ同じ商品であるUPRO(S&P500の3倍レバ)でシミュレーションしています。
期間は1950~2018年と超長期間となっており、現物S&P500とUPROのトータルリターンを比較しています。
期間中における年平均リターンは、S&P500が10.4%、UPROが22.6%となっています。
単純に3倍の成績を上げることはありませんが、それでも大幅にレバレッジETFが長期でもアウトパフォームしていることが分かります。
その一方、UPROはリーマンショックの際に-97%という凄まじい下落を経験しています。
3倍レバレッジの場合、S&P500が33%以上下落した場合株価がゼロになってしまいそうですが、あくまで毎日調整され続けるので、1日で33%以上下落するような緊急事態が発生しなければ、長期保有にも十分耐えられます。
とはいえ、何十年単位での保有を前提とする場合、かなり注意しなければならないリスクとなりそうです。
幸いなことに過去においては、超長期間における単純なバイアンドホールドでも、かなり高いリターンを生み出していたことが分かります。
レバレッジドポートフォリオでもそうでしたが、より一層レバレッジETF=短期投資用アイテムというイメージが崩れていきました。
金融工学を駆使したリバランスなどを考えなくても十分な勝算があるのであれば、サテライト戦略の1つとしてポートフォリオにごく少額のSPXLを混ぜておくのも悪くないのかななんて思いました。
記事中から一部引用します。
ニコラス・タレブも、損失は限定的だがリターンは指数的、無限に伸びるようなタイプのものに少額投資をすることが、安定していると思われるものに資金を大量に投資するよりもむしろ脆弱性にたいして強固であると主張しています。
少し本質からはずれますが、シーゲル二郎とかいう三流ブロガーが宝くじを毎週律儀に買っている理由が分かった気がします(笑)
参考記事「シーゲル二郎は宝くじを買っています」
毎週100円という小さなリスクと引き換えに、最大2億円ゲットという大きなリターンを狙っています。とはいえ、期待値はマイナスなので貧乏人の税金を支払う愚か者には変わりありませんが。
もちろん宝くじと違い、株式投資は歴史的に大きなプラスリターンを生むゲームであるため、特に意識せずにレバレッジETFを少額だけ買ってホールドするというのは、かなり割のいい賭けであるような気がしてきました。
とはいえ、上昇も下落も激しいレバレッジETFを買うとすれば、下落相場真っ最中の時がいいですし、下落相場の時こそ投資資金を多めに投入したいです。
レバレッジETFは、手持ち資金以上のポジションを取ることができるアイテムなので、レバレッジETFを下落相場で仕込むというのは一見常識外れですが、なかなか面白い結果になりそうです。
第2のリーマンショックが発生し、ボコボコに株が売られた際にこっそり仕込めたらかっこいいですね。
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楽天SPXL次郎