楽天・新興国株式インデックス(楽天VWO)爆誕!
シーゲル二郎です。
楽天から販売されている人気投資信託シリーズ「楽天・バンガード・ファンド」に新たな仲間が加わりそうです。
現在は2つの商品が販売されており、いずれもバンガード社のETF単品をひたすら買い付ける投資信託です。
・楽天・全世界株式インデックス・ファンド(間接的にVTを買う)
・楽天・全米株式インデックス・ファンド(間接的にVTIを買う)
それぞれ全世界株式・全米株式にまとめて投資できます。積立NISAで買い付けもできるので、投資資金の少ない貧乏人の救世主的な存在です。
今回、3つ目の仲間が加わりました。
バンガードのVWOをひたすら買い付ける投資信託で、新興国株式全体にまとめて投資できます。
シーゲル二郎は以前、新商品の内容予想をしていましたが、そのうち1つが的中しました。(むしろ的中しないほうがおかしいけど)
参考記事「楽天×バンガード ラインナップ予想 前編」
買付するバンガードのVWOは、正式名称が「バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツ」となっています。
まとめると次の通りです。
ファンド名 | 投資先 | 元ETF(信託報酬) | 信託報酬合計 |
楽天・新興国株式インデックス・ファンド | 新興国株 | VWO(0.14%) | 0.2696% |
元ETFの信託報酬+0.1296%の法則は崩れていないので、今後も同じようになりそうです。
現在、新興国株式に投資する投資信託では、「<購入・換金手数料なし>ニッセイ新興国株式インデックスファンド」が信託報酬0.36612%で最安値です。
楽天は0.2696%と、大差をつけて最安値に躍り出ました。差は0.1%近くあり、かなり大きな差といえます。
0.1%の重みについては、米国株ブロガーのたけぼう氏の記事を見るとよくわかります。
外部リンク「コストは0.1%でもこだわった方が良い理由」
ですが、日本で販売されている新興国株式インデックスファンドのうち、信託報酬が安い商品は大体がベンチマークを「MSCI・エマージング・マーケット・インデックス」にしています。
※積立NISA対象ではiFreeを除き全てMCSIエマージングになっています。
その一方、VWOは「FTSEエマージング・マーケッツ・オールキャップ・インデックス」になっています。
小型株の組み入れなど細かい違いはありますが、一番大きいのは韓国の有無です。
上記のニッセイの場合、MSCIのほうに連動しているので、韓国が15%ほど含まれています。ですが、FTSEでは韓国は先進国扱いなので、韓国は含まれていません。
全体の15%が変わるので、大きな差といえます。
日本で販売されている先進国株式インデックスファンドは大体が「MSCIコクサイ」に投資するので、低コストな商品を選ぶと韓国が含まれていません。
※積立NISA対象ではすべてがMSCIコクサイになっています。
そのため、楽天新興国株式をMSCIコクサイと組み合わせると、韓国を取りこぼしすることになります。
※以前記事にした「野村つみたて外国株投信」で全く逆のことを書いていました。現在は修正しています。
韓国はMSCIでは先進国、FTSEでは新興国になっていて、なかなか難しい立場です。
サムスン電子などの新興企業の勢いはありますが、日本と同じく少子高齢化が進んでいます。
そのため、韓国への投資を避けたい人もいるようですが、特定の国を省いたり増やしたりするのはあまり良くないので、基本的には投資するべきだと思います。
そのため、インデックスファンドで先進国株式(MSCIの場合)と新興国株式を別々に投資するのであれば、次のメリットデメリットを考えて考えるようになります。
MSCIコクサイ(先進国株式)と組み合わせる場合
投資先 | メリット | デメリット |
楽天新興国株式 | 信託報酬低い | 韓国ナシ |
楽天以外(ニッセイなど) | 韓国アリ | 信託報酬高い |
もちろん韓国への投資を避けたい人であれば、楽天を選んで問題ないでしょう。
韓国にも投資したい人であれば、信託報酬と天秤をかけることになります。信託報酬約0.1%の差は小さくありませんが、全体の15%が変わるのは大きな差です。
ですが、楽天のほうはその性質上マザーファンドを外部委託しているので、実質コストが大幅に抑えられる可能性が高いです。
現在の状況では甲乙つけがたいですが、実質コストでも楽天がリードするなら楽天のほうがいいような気がします。
シーゲル二郎は新興国株式に投資する気はないのでパスですが、優良な商品がまた1つ生まれたのは素直にうれしいです。
ちなみに当初申し込み日は11月16日になっているようです。
楽天さん、次は楽天・全米高配当インデックス・ファンドをお願いします。
ちなみに前回の予想記事で、「楽天VWOなら積立NISA対象になれる」という内容を書きましたが、よく考えたらVWOのベンチマークである「FTSEエマージング・マーケッツ・オールキャップ・インデックス」は対象指数に入っていませんでした。
そのため、このままでは積立NISA対象にはなりませんが、何か動きがありそうで楽しみです。
参考記事「楽天×バンガード ラインナップ予想」
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