野村つみたて外国株投信 分析
積立次郎です。
今回は、野村つみたて外国株投信(投資信託)を分析していきます。
日本を除く世界全体の株式に投資できる投資信託です。
2017年10月2日から運用が始まっており、名前にもついているように積立NISAを意識した商品です。信託報酬は0.2052%と非常に低く、かなり優良な投資信託になっています。
日本以外の先進国・新興国の株式にまとめて投資でき、株式クラス投資信託としての採用が検討できます。
連動する指数はMSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(日本を除く)となっています。日本を除く世界中の大型株・中型株に投資でき、時価総額基準で約85%をカバーしています。
積立NISAでは、同じ指数に連動する商品がこれを含めて3つあります。
ファンド名 | 信託報酬 | 総資産額 |
野村つみたて外国株投信 | 0.2052% | 0.22億円 |
三井住友・DCつみたてNISA・全海外株インデックスファンド | 0.27% | 約58億円 |
eMAXIS 全世界株式インデックス | 0.648% | 約72億円 |
一番下のeMAXISは信託報酬が高いので論外です。slimが出る可能性も否定できない爆弾です。
三井住友については2012年から運用されていていますが、最近「つみたて」の文字を足してナウい感じにしています。信託報酬は少し高めですが、総資産額を考えれば悪くありません。
とはいえ、野村が今後増えていくのは間違いなさそうなので、素直に野村つみたて外国株投信を選んで大丈夫だと思います。
むしろ比較対象としては、投信ブロガーが注目している「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」でしょう。
こちらは海外ETFであるバンガード・トータル・ワールド・ストック(VT)を無理やり貧乏人仕様にした新感覚商品で、とても注目を浴びています。
つみたて次郎の分析記事もよく読まれています(笑)
参考記事「楽天・全世界株式インデックス・ファンド 分析」
こちらはFTSEグローバル・オールキャップ・インデックス(日本含む)に連動しており、日本株式も含まれているのが大きな特徴です。また、大型株から小型株までより広範囲に投資しており、時価総額基準でほぼ100%をカバーするバケモノです。
日本をまとめたいなら楽天、日本を除きたいなら野村という棲み分けでいいでしょう。ですが、わざわざ日本だけを除く意味は薄く、全体としては野村つみたて外国株投信は地味な存在になっています(泣)
ですが、楽天のほうは信託報酬が0.2396%なので、野村の0.2052%のほうが低いです。また、時価総額基準だと日本株式が10%程度しか含まれないので、日本株式を別で付け足しするなら、計算しやすい野村を選ぶのはいいと思います。
日本株式が時価総額基準でいいなら楽天・全世界インデックス・ファンド、自分で調整したいなら野村つみたて外国株投信+αでいいと思います。
ですが、日本株式を調整したいような人は、先進国株式と新興国株式を調整したいと思う人が多いので、ますます野村の影は薄くなります。
楽天VTが大きなライバルになりますが、日本株式を別で調達すれば信託報酬は最安値なので、互角の勝負といえるのではないでしょうか?
※2018年1月1日追記…「eMAXIS slim」シリーズの信託報酬大幅引き下げにより、「野村つみたて外国株投信」の優位性は大きく失われました。
コストを最優先で考える場合、先進国株と新興国株を自分で組み合わせたほうが若干有利になります。
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