【VYM】高配当株とバリュー株の重複について考えてみる【VTV】

つみたて次郎です。

米国株クラスタで度々話題となる高配当株戦略とバリュー株戦略ですが、この2つに対しては様々な見解があります。

全く別物だと考える人もいえれば、近い投資法であると考える人もいます。

そしてつみたて次郎は、非常に近い投資法であるという考えを持っています。

参考記事「高配当戦略は最も無難なバリュー株投資

それぞれの定義について大雑把にまとめると次の通りです。

 

高配当株戦略…配当利回りの高い株式に投資
バリュー株戦略…PBRやPER等の指標が割安な株式に投資

 

一見別物のようですが、その意味を考えていくと似ている部分が多いです。

なぜなら、高配当株はバリュー株になりやすく、バリュー株は高配当株になりやすいという性質があるからです。

配当利回りが高いということは、将来の利益成長に悲観的であったり、減配リスクが織り込まれている可能性が高く、市場からは悲観的な評価をされることが多いです。

逆に、何らかの悪材料で株価が下落した場合、配当が維持されているかぎり配当利回りは上昇していくので、割安株ほど高配当になりやすくなります。

これらを考えると、高配当株とバリュー株の中身はかなり重複していることになります。

有名な投資法である「ダウの犬」も、配当利回りに注目したバリュー株投資といえます。

しかし当然ながら、高配当株=バリュー株が必ず当てはまるわけではなく、「高配当だけどバリューではない」「バリューだけど高配当ではない」という株も存在しています。

今回はこの部分について考察するために、次のバンガードETF2種で考えてみます。

 

バンガード・米国高配当株式(VYM)
→米国大型株の配当利回り上位約50%をカバー

バンガード・米国バリュー(VTV)
→米国大型株の割安株上位約50%をカバー

 

この2つは、スマートベータETFの中でも選定基準が明確で、構成比率も一般的な時価総額加重平均であるため、全体的な傾向について調べるときのサンプルとして最適です。

高配当とバリューの関係をベン図にまとめてみました。

当然ながら、高配当株とバリュー株には重複した部分(オレンジ部分)があります。

記載している銘柄はほんの一例です。企業名一覧も載せておきます。

フィリップモリス・インターナショナル(PM)
マクドナルド(MCD)
エクソンモービル(XOM)
ベライゾン・コミュニケーション(VZ)
ユナイテッド・ヘルス(UNH)
バークシャー・ハサウェイ(BRK.B)

 

各エリアごとの特徴についてまとめてみます。

 

赤い部分…高配当だがバリューではない。配当性向の高い企業や、債券と比較されるようなディフェンシブ株が多い。

黄色部分…バリューだが高配当ではない。減配した企業や、配当ではなく自社株買いで株主還元するタイプの企業が多い。上位銘柄では金融セクター企業が多い印象。

オレンジ部分…高配当かつバリュー。この3種の中では最もシェアが大きい(というか大半を占める)。長期投資先としては最優先候補だが、減配を織り込んでいる可能性も高いので要注意。

 

このように考えてみると、オレンジ部分に集中投資すれば一番理想的な気もしますが、懸念材料もあります。

例えば、シーゲル教授が調べた米国株成績上位銘柄は、市場平均に比べ配当利回りもPERも高めの企業がほとんどでした。

参考記事「生き残りS&P500黄金銘柄

ベン図で言えば赤い部分に多く含まれていたことになり、オレンジ部分だけではカバーできないことになります。

また、業績悪化して減配したようなボロ株はベン図の黄色い部分に集中していますが、投資家の期待が地の底まで落ちるのであれば最終的に良いリターンを出せる可能性もあります。

シーゲル教授は、高配当株やバリュー株の有効性を説いており、リターン補完戦略として、ポートフォリオに各10~15%ほど組み込むことを推奨しています。

参考記事「シーゲル教授の秘密のポートフォリオを斬る!

これは裏返せば、「高配当だけどバリューではない株」「バリューだけど高配当ではない株」も保有することを意味しています。

「高配当かつバリュー」でスクリーニングすることについてはシーゲル教授は具体的に明言していません。

オレンジ部分のみへの集中投資もかなり有力だと思いますが、シーゲル教授の見解とは少しずれることになります。(そもそも基本はインデックス等も含む幅広い分散投資ですからね)

ここからつみたて次郎が導き出した結論は次の通りです。

 

高配当でもバリューでもない株は保有するな

 

これならシーゲル教授の見解とぶつかりませんし、比較的丸い結論になっているのではないかと思います。

ようするに上記ベン図に含まれていない株式ということですが、少なくとも過去の実績から見れば魅力的ではないので、アンダーウェイトするのが広い意味でのシーゲル流投資になるかもしれません。

米国株においては、VYM+VTVがそれを実行するための理想的なポートフォリオであると考えており、つみたて次郎がこの2つを高く評価している理由でもあります。(この組み合わせだと、ベン図に含まれない株式には一切投資しないことになる)

とはいえ、この2つは構成銘柄がかなりかぶっており、値動きも非常に似ています。

ベン図の面積をより実態に合わせるとこんな感じです。

ほとんどオレンジ部分で埋め尽くされているイメージです(笑)

残りの赤い部分と黄色部分の影響はほぼ誤差といってもいいでしょう。

これはつみたて次郎の体感ですので、読者様もバンガード公式ホームページでそのかぶり具合を体験してみてください。

外部リンク…Vanguard(VYMの構成銘柄一覧)
外部リンク…VAnguard(VTVの構成銘柄一覧)

間違い探しをしている気分になります(笑)

バンガードETFにおいては、現状VYM≒VTVのような状態であり、正直どちらを選んでも大きな差にはならないと考えています。

しかがって幅広く分散投資をする前提であれば、高配当株投資≒バリュー株投資と考えることができ、この2つは同率に考えていきたいというのがつみたて次郎の主張です。

とはいえ、これはあくまでバンガードETFにおける高配当とバリューの重複なので、定義次第でベン図の形も重複も大きく変わってきます。

特に個別株投資であれば、赤い部分や黄色い部分の銘柄について検討する機会も増えますし、自分の保有銘柄の色が少しずつ変わっていくこともあるでしょう。

個別株かETFかによっても、高配当株とバリュー株への考え方は大きく違ってくるのかもしれませんね。

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高配当バリュー次郎

【VYM】高配当株とバリュー株の重複について考えてみる【VTV】” に対して 2 件のコメントがあります

  1. N より:

    VYMって配当利回り的には、「高配当」を冠するに相応しくないですよね~。

    個人的にはPFFのほうが高配当って感じがします(笑)

  2. つみたて次郎 より:

    何を持って高配当と定義するかですね。個人的には高配当かどうかは市場平均の配当利回りと比較して考えていきたいです。
    平均が2%なら3%は高配当、逆に平均が5%なら4%は高配当ではないといった具合ですね。

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