シーゲル教授の秘密のポートフォリオを斬る!
シーゲル二郎です。
ジェレミー・シーゲル教授は、投資界を代表する金融経済学者で、日本の米国株ブロガーのほとんどが影響を受けているといっても過言ではないスーパースターです。
そのシーゲル教授の名前を利用し、集客を図っているのがシーゲル二郎です。
シーゲル教授の見解では、米国に一国集中することなく、バランスよく海外分散投資をするべきだと考えています。(シーゲル教授はアメリカ人)
著書「株式投資の未来」では、次のような記述があります。
国外市場を無視するとは、たとえていえば、国内株のポートフォリオを組みにあたって、頭文字をAからLまでに限定するようなものだ。
シーゲル先生は、米国内だけでの分散では不十分であることを説いています。
日本に多く生息しているシーゲル派投資家は、米国内だけに投資している人も多いです。シーゲル二郎もその一人で、投資先は米国株100%です。
本来のシーゲル教授の推奨ポートフォリオは、次の通りです。
右半分は、時価総額基準で全世界に投資するインデックス戦略、左半分は超過リターンを目指したシーゲル流の戦略になります。
左側の4戦略は、各自10~15%程度となっていたのですが、面倒なので一律12.5%としました。
このうち、米国外の株式に投資しているのは、「インデックス海外株」の20%と「グローバル戦略」の12.5%、合わせて32.5%となります。
高配当戦略・セクター戦略・バリュー戦略については、NYダウやS&P100から選定していくことを基準に考えると、事実上米国株式が担当する部分になるかと思います。
シーゲル先生の推奨では、米国外へ32.5%程度投資することを推奨していることになります。米国株への投資比率は67.5%くらいになります。
現在、時価総額基準で米国が全世界に占める割合は約55%程度です。こうして考えると、シーゲル教授の推奨ポートフォリオは、伝統的なインデックス投資に比べて米国株の比重が高くなるということになります。
著書「株式投資の未来」では、次のようにも述べられています。
機関投資家にしても個人にしても、保有株式の14%しか国外企業に配分していない。これはインデックスの時価総額をベースに配分した場合の3分の1にも満たない。国外資産への投資を避けるこうした性向は、国内株バイアスと呼ばれている。
執筆当時の状況を読み解くなら、時価総額基準で42%以上が米国外株式だったということになります。
揚げ足を取るのであれば、シーゲル先生の推奨ポートフォリオも、程度は違えど「国内株バイアス」にかかっているといえるのではないでしょうか?
また、今後米国が時価総額に占める割合は減っていくはずなので、将来はさらに国内株(米国株)にオーバーウェイトしていくことになります。
上記の割合にそってリバランスをしていくなら、必然的に米国株を重視したポートフォリオになってしまいます。
とはいえ、現時点でシーゲル流の戦略を実行する場合、米国株以外では不可能です。(低コストで実行できる金融商品が存在しないから)
シーゲル教授の本音では、米国株以外でも高配当戦略やバリュー戦略を実行したいのかもしれません。
ちょうど先日存在が発表された、「SMT 欧州配当貴族インデックス・オープン」みたいな商品が充実していけば、全世界分散のシーゲル流投資が可能になるかもしれませんね。
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パクリ記事 多くないですか?(笑)