マクドナルド(MCD)分析

シーゲル二郎です。

今回は、マクドナルド(MCD)を分析します。

みんなご存知の通り、ハンバーガーやポテトを売っているファーストフードチェーンです。

 

連続増配…41年

S&P格付…BBB+

採用インデックス
・NYダウ
・米国配当貴族指数
・S&Pグローバル100
・S&P500

 

もはや事業内容は説明不要です、といいたいところですが、説明をさせください。マクドナルドは、実は外食産業とは言い切れないのです。

なぜなら、マクドナルド本社は、フランチャイズによって売り上げを得ています。マクドナルドのお店を開きたい人に不動産を貸し、商売のノウハウなどを教育します。そして、売り上げのうち一部を本部へ渡すようになります。

もちろんマクドナルドが直営でやっているお店もありますが、フランチャイズの割合は現在90%を超えています。

また、世界一不動産を多く持っている企業としても知られており、「マクドナルドは不動産業だ」というたとえ話まで出ています。(言いすぎだと思いますが)

マクドナルドのお店の立地は、駅前などの一等地に多く、価値の高い土地をしっかり押さえていることが分かります。ファーストフード店では、特に立地は重要な要素なので、しっかりフランチャイズが稼げられそうな部分に出店させ、フランチャイズ料をがっぽりもらう流れです。

コカ・コーラの時も触れましたが、フランチャイズのメリットは、本社が抱えるリスクを、フランチャイジーに預けてしまえることです。

例えば、売上不振で赤字の店舗であっても、決められたフランチャイズ料を売上から取っていくので、安定した収入を得ることができます。(その分店舗は大赤字になります)

また、本社はメンドクサイことはやらずに、商品開発や広告宣伝に集中できるので、非常に身軽で高収益を生み出すことができます。

 

事業別内訳です。非常に美しく、通貨分散としても理想的な割合です。

 

また、あまりに世界中で事業展開しているため、「ビッグマック指数」と呼ばれる経済用語までできてしまいました。(嘘じゃありません。)

各国のビッグマックの物価を比較し、その国の経済力を図るために生み出されたものです。世界中に売られている商品という意味でビッグマックが選ばれたのですから、その事業規模は圧巻です。

ちなみにシーゲル二郎が一番好きなメニューもビッグマックです(聞いてない)

逆に、国ごとに合わせたメニューもあります。ベジタリアン向けや、宗教に合わせて開発されたメニューもあります。グローバルな展開と、地域ごとに合わせたグローカルな展開をうまく使い分けています。

照り焼きバーガーは、日本で生まれたメニューで、今では逆に海外でも人気を集めています。まさに世界中で活躍する多国籍企業といえるでしょう。

 

出典「Top 10 largest franchises in the world

世界のフランチャイズ店舗数のグラフです。外食チェーンではマクドナルドが最大かと思いきや、以外にもサンドイッチのサブウェイのほうが多いです。火を使わないため、狭いスペースでも出店できるところが大きいです。

しかし、トータルの事業規模では、マクドナルドは外食チェーン最大です。また、多くの店舗が一等地に構えていること考えると、驚異的な数字です。

ただ、1位がセブンイレブンなんだというところのほうが驚きそうです。

世界最大のマクドナルドであっても、世界の外食産業のうち占める割合は1%にも満たないです。競合は、吉野家、サイゼリヤから地元のラーメン屋、居酒屋まで非常に多いです。

そのため、市場シェアという意味では低いですが、これほど世界中で通用するブランドはないでしょう。また、フランチャイズのおかげで、収益性はとびぬけて高いです。

 

直営店をフランチャイズ化していった影響で、売り上げは減少中です。しかし、利益率の向上が見込まれており、純利益は増加が見込まれています。

非常に安定しており、美しいです。

美しすぎる。営業キャッシュフローマージンも25%前後で推移しており、フランチャイジーのことが心配になるくらいぼろ儲けできています。

株主還元に積極的になっており、配当性向は上がっています。また、2016年には配当金額の2倍を超える自社株買いを行っており、今後の増配率も十分期待できそうです。

自己資本比率がマイナスになっています。つまり、資産よりも負債が多い債務超過ということです。

マクドナルドの株を持つと、借金を背負うことと同じになります。

しかし、これには理由があり、現在の低金利環境を生かし、長期借入金をもとに自社株買いを行ったからです。

自社株買いとは、自社の株式を市場から買い戻すことであり、細かい話を端折ると、配当金の後払いをするようなものです。

つまり、マクドナルドは、「株主に配当金を配るよりも、低金利で借金するほうが負担が少ない」と考えているわけです。

配当金を株主様に配るために、わざわざ借金をしてくれているのです。

通常、債務超過であれば、ちょっとしたミスで倒産につながりかねません。そのため、企業は自己資本比率を高めようとするし、投資家も自己資本比率が高い企業を選ぼうとします。

この債務超過状態が許されるのは、常に安定したキャッシュフローを得られる企業のみです。

もう一度キャッシュフローのグラフを張ります。

見てください。これだけ安定してフリーキャッシュフローを得られる企業であれば、倒産の可能性はかなり低いです。

このキャッシュフローを失わないためにも、マクドナルドはブランド力の強化や、食品の安全管理に徹底していかなければなりません。

 

現時点情報(2017/8/19)

株価…157.76ドル
配当利回り…2.4%
連続増配…41年

来年以降も増収増益が見込まれており、株価はすごい勢いで上がっています。配当利回りも、少し前までは3%を超えていたので、買いずらいです。

 

マクドナルドは、一般消費財セクターに分類されていますが、実態は、景気に左右されない生活必需品セクターに近いものがあります。これだけ安定しながら、営業キャッシュフローマージンが25%になるのは驚異的です。

懸念材料として、健康志向の高まりです。マクドナルドも、サラダなどの健康的なメニューを開発していますが、あくまでウリはアブラギッシュなハンバーガーやマックポテトです。

しかし、ジャンクフードは、一度習慣化されるとなかなかやめることはできません。シーゲル二郎が身をもって経験済みです(笑)

コカ・コーラ、フィリップモリスなどのように、本能に訴える部分が大きいと思います。

健康志向の高まりにより投資家の期待が下がれば、と思いますが、株価にはそうとは書かれていません。

買値さえ間違えなければ、長期できっと報われる企業だと思います。

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