ウィズダムツリー 米国大型株配当ファンド(DLN)分析
書くネタが見つかって喜んでいるシーゲル二郎です。
今回は、ウィズダムツリー 米国大型株配当ファンド(DLN)を分析していきます。
米国大型株を基本とするスマートベータ系ETFで、配当加重型インデックス指数に連動します。
久しぶりのETF分析です。今回分析しようとした理由は次の通りです。
そんなシーゲル二郎さんにはDLNがオススメですよ。株価加重じゃないので割高株への投資も抑えることが出来ます⤴︎
— 素人投資家-のぶ (@fatamorgana_s86) 2017年12月11日
Twitterで耳寄りな情報を聞いたので調べてみたところ、とんでもない優良ETFだったので、分析せずにはいられませんでした。
シーゲル二郎が現在一番欲しい金融商品は、「バンガード・米国高配当株式(VYM)」なのですが、これと瓜二つの中身で、非常に好みにピッタリの内容でした。
VYMをこれだけ話題にしてるのに知らなかったことが恥ずかしいくらいです(泣)
という訳で、さっそく分析していきたいと思います。
ウィズダムツリー 米国大型株配当ファンド(2017/12/12現在)
項目 | データ |
信託報酬 | 0.28% |
銘柄数 | 295? |
PER | 21.83% |
PBR | 3.13% |
売買回転率 | 11% |
信託報酬はVYMの0.08%と比べると見劣りしますが、十分及第点でしょう。
なにより真っ先に注目したのが、売買回転率です。驚異的な低回転率です。毎年10%前半に収まっており、非常にビックリしてしまいました。
ETFは保有中の税金や手数料を無視できるため、回転率をあまり気にしない人が多いですが、シーゲル二郎は(投資してないけど)かなり重要なポイントだと思っています。
内容は、米国の大型株最大300社を配当加重で保有するスタイルです。配当利回りではなく、企業が払った配当金総額でウェイトが決定します。
相対的にサイズが大きく、配当利回りが高い銘柄の比率が高くなるため、大型バリュー株寄りのスマートベータといえます。
そしてシーゲル二郎が売買回転率の次のチェックしている、セクター別の比率です。参考としてS&P500と比較してみます。
S&P500とDLN(2017/12/12現在)
セクター | S&P500 | DLN |
情報技術 | 23.79% | 17.73% |
金融 | 14.96% | 16.58% |
ヘルスケア | 13.94% | 12.57% |
一般消費財 | 12.07% | 8.67% |
資本財 | 10.00% | 10.49% |
生活必需品 | 8.10% | 13.49% |
エネルギー | 5.81% | 7.39% |
公共事業 | 3.04% | 5.72% |
素材 | 2.92% | 1.59% |
電気通信 | 2.03% | 4.70% |
S&P500と比べると、情報技術が少なく、生活必需品が多いことが分かります。
現在の過熱相場を考えると、理想的な比率のような気がします。VYM同様、市場平均に近いセクター比率で非常に素晴らしいです。
次にS&P500の上位10銘柄のうち、どの銘柄が採用されていてウェイトがどれだけあるかを調べます。
S&P500とDLN(2017/12/12現在)
会社名 | S&P500 | DLN |
アップル | 3.87% | 4.24% |
マイクロソフト | 2.88% | 3.84% |
アルファベット(A+C) | 2.73% | × |
アマゾン | 2.03% | × |
フェイスブック | 1.83% | × |
バークシャーハサウェイ(B) | 1.67% | × |
ジョンソン&ジョンソン | 1.67% | 2.52% |
JPモルガン・チェース | 1.64% | 1.96% |
エクソンモービル | 1.53% | 2.67% |
バンク・オブ・アメリカ | 1.26% | 0.88% |
バンク・オブ・アメリカだけ分析なくてごめんね。
配当加重なので、無配当企業はもちろん入りません。
時価総額基準ではないので、構成比率の順番もS&P500とは違いますね。
ほどよく成長株が除外されていて、シーゲル二郎の理想に近いポートフォリオになっています。
参考記事「シーゲル二郎がS&P500を好きになれない理由」
ここでみんな気になっている配当利回りを紹介します。
DLNの配当利回りは2.28%です。
低すぎワロタw
S&P500でも1.75%くらいはあるので、市場平均に毛が生えたくらいの配当金しかもらえません。
配当に注目しているのに、これでは配当利回りが低すぎます・・・なんてことはいいません。
むしろシーゲル二郎にとってはプラスポイントです。
低い売買回転率、市場平均に近いセクター比率、優れた銘柄選別、高すぎない配当利回りと、信託報酬を考えなければVYMよりも優秀なのではないでしょうか?
さて長くなってきたので、ここでDLNの分析を終わりたいと思います。
何となく検討がつくかもしれませんが、次回予告をしておきます。
次回
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