つみたて次郎がS&P500を好きになれない理由
つみたて次郎です。
S&P500は、米国の優良企業500社の時価総額基準インデックスであり、世界で一番有名な株式指数といっても過言ではありません。
世界で最も力強く右肩上がりで上昇しており、長期投資家であれば必ず投資を検討するべきものです。
そして、そのS&P500について投資ブログ仲間のチョコ氏が記事を書いていたので、便乗していきたいと思います。
外部リンク「今をトキメくFAAMG投資家になろう!」
FAAMGとは、次の5銘柄のことです。
ティッカー | 会社名 | S&P500構成比率 |
FB | フェイスブック | 1.9% |
AMZN | アマゾン・ドットコム | 2.0% |
APPL | アップル | 3.9% |
MSFT | マイクロソフト | 2.8% |
GOOG | アルファベット(グーグル) | 2.7%※ |
※GOOG+GOOGLの合計。
いずれもIT企業であり、高い成長性が期待できる超優良企業ばかりです。これら5社で、S&P500全体の13%以上を占めています。思っていたより多くてびっくりしました。
一般的にはグロース株に分類され、今年2017年では素晴らしいリターンを叩き出しました。
その一方、割高だと指摘されることもあり、特にアマゾンはPER294倍という異常事態となっています。
そのため、基本的に個別で売買する場合、決算をしっかりチェックし、しかるべきタイミングで売っていかなければなりません。
チョコ氏のブログから引用します。
FAAMG株がほしいと思っているけど、割高で手を出すのが怖いと感じている投資家様は、ぜひS&P500 ETFの購入を検討することをオススメします。
FAAMG株を個別に買うより、金銭的にも精神的にも大きなメリットとリターンがありますよ。
引用「チョコの株式投資Diary」
素晴らしい意見です。さすがチョコ氏。
S&P500は時価総額基準であり、FAAMGのような旬な銘柄が高い割合を占めるため、S&P500に投資することでその恩恵を多く受けることができます。
さて、ここからがつみたて次郎のターンです。
実はチョコ氏が述べている内容は、悲しいことに「つみたて次郎がS&P500を好きになれない理由」そのままなのです。
ジェレミー・シーゲル氏の著書「株式投資の未来」では、一貫して「成長の罠」の危険性について述べられています。
投資家から期待のかかる銘柄は、楽観的な成長を織り込まれて割高になり、将来のリターンを押し下げることが歴史的に繰り返されています。
1970年代に発生した米国大型株バブル「ニフティ・フィフティ」、リーマンショックで大ダメージを受けた「BRICS」などを考えると、特定の銘柄や国に注目された後のリターンはあまり良くありません。
こうした歴史を考えると、むしろシーゲル二郎は「FAMMGに投資したくない」のです。
でも、S&P500は時価総額基準になっているので、これらが成長すればするほど構成に占めるウェイトは大きくなります。
これは、追加資金や配当金再投資の多くがFAMMGに投入されることを意味しており、心理的には大きな抵抗があります。
現在の構成比率の合計は約13%ですから、投資資金のうち13%はFAAMGになってしまいます。これは非常に嫌です。
つみたて次郎がS&P500よりNYダウが好きなのも、規格外の成長株が含まれていないからです。(アップルとマイクロソフトはまだ許容範囲、ビザも許す)
もちろんFAAMGが市場平均を超えるか下回るかは誰にも予想できないので、どちらかといえば心理的な意味合いが大きいです。
つみたて次郎の場合、FAAMGが市場を牽引することでストレスを感じてしまいます。
逆にFAAMGを保有しておらず、上昇相場に乗れないことでストレスを感じる人もいるでしょう。このような人はS&P500がまさにピッタリです。
これは投資家の性格や投資に対する考え方によるもので、どちらが正解というものではありません。
ただ、つみたて次郎はFAAMGを持ちたくないので、それらが多く含まれるS&P500もあまり好きになれないだけです。(嫌いとは言ってない)
ありえないですが、「S&P500(ただしFAAMGを除く)」みたいなインデックスが誕生すれば、ぜひ投資してみたいと思っています(笑)
何度も出てきますが、この理想に現在最も近いのが「バンガード・米国高配当株式(VYM)」だと思っています。
にほんブログ村
ブームを除外せよ