JPモルガン・チェース(JPM)分析

シーゲル二郎です。

今回は、JPモルガン・チェース(JPM)を分析していきます。

世界有数の多国籍銀行です。

 

連続増配…6年

S&P格付…A-

採用インデックス
・NYダウ
・S&Pグローバル100
・S&P500

 

日本ではあまり馴染みがありませんが、名門モルガン家をルーツに持つ巨大銀行です。

銀行には、大きく2種類に分けることができます。

 

商業銀行…お金を預かり、必要な人に貸し付ける。

投資銀行…株や投資信託などの金融商品の売買をしたり、資産運用を行う。

 

一般的に銀行と言われて思い浮かぶのは、商業銀行かと思います。日本だとみずほ銀行などですね。

投資銀行は、野村證券などが有名です。資産運用をしている人以外はあまり利用しないですね。

 

JPモルガン・チェースは、2000年の大規模合併により誕生しました。主に商業銀行を行うチェース・マンハッタンが、投資銀行が中心のJPモルガンの買収したことで、名前を合わせてJPモルガン・チェースになりました。

チェース・マンハッタンはロックフェラー系、JPモルガンはモルガン系の財閥企業なので、異なる毛色でマッチングになりました。

余談ですが、シーゲル二郎は名前の割合からJPモルガンが買収したのかと思っていました(笑)

そのため、事業内容は投資銀行が6割、商業銀行が4割と、幅広く展開しています。

出典「ビジネス+IT

銀行の総資産額ランキングです。上位は中国勢が独占しており、JPモルガン・チェースは11位です。とはいえ、米国の金融セクターでは時価総額最大で、約36兆円です。ちなみにメガバンクの一角である三菱東京UFJは約10兆円です。

???「やられたらやり返す、倍返しだ!」

 

世界有数の名門多国籍企業ですが、このざまです。アメリカが金融の中心だとしても許容できません。

 

バリバリ金融機関なので、リーマンショックでドカンとへこんでいます。その後の利益は安定しているので、及第点です。

 

このグラフが銀行のすべてを物語っています。リーマンショックで大きくマイナスなのはいいとして、ばらけすぎです。ただ、利益は安定しているので、不気味です。

長期投資では、企業の倒産が一番の脅威です。そして、倒産が引き起るのは、資金繰りがショートした時です。フリーCFが安定していないということは、そのまま倒産リスクが高いことを表します。

 

利益はちゃっかり安定しているのがムカつきますね。とはいえ、2009年に極端な減配をしていうます。帳簿上の利益と実際の現金収入は違うことを心得なければなりません。

 

銀行なので負債を増やしてナンボです。そのため、自己資本比率は10%ほどで低めです。また、顧客から集めた資産からカネを生み出すので、ROEも低めです。

 

現時情報(2017/9/10)

株価…88.4ドル
PER…13.04倍
配当利回り…2.39%
連続増配…6年

最近のトランプ相場や利上げ祭りで直近では上昇しています。とはいえ、リーマンショックの恐怖が投資家には焼き付いており、PERは約13倍と割安です。

世界の名門が投げ売りされています。

銀行という時点で興味はありませんでしたが、ヒドイです。利益は安定しているのに、フリーCFが安定しないというのは、事業が好調でも現金収入は安定しないよと認めているようなものです。

もしくはインチキ会計だとか。相手はお金のプロですから。

長期投資における企業価値は、生み出される余剰現金(=フリーCF)であり、そこが安定しなければ安心して投資することはできません。

また、金融政策でも大きく左右されます。トランプ相場や、FRBの利上げで急上昇するということは、企業努力でどうにもできない部分で利益が左右されてしまうということであり、大きな弱点です。

シーゲル二郎は、金融というものをあまり信用していません。そもそもお金自体が、みんなの信用だけで成り立っている魔法の紙屑です。

また、世界最大の詐欺といってもいい「信用創造」で、見かけのお金を増やすことができ、あぶく銭を稼ぐことができます。

じゃあなんで投資信託なんかやっているんだというと、「現金よりはマシ」だからです。

 

話がそれましたが、積極的にJPモルガン・チェース含め金融セクターに投資をしたいとは思いません。ただ、このJPモルガン・チェースは、間違いなく世界征服に関係する企業の一角です。(笑わないで)

シーゲル二郎の持論では、実業を営む多国籍企業が世界征服の実働部隊で、虚業である多国籍銀行やFRBがその親玉だと思っています。
参考記事「世界経済の支配者①

どうせ投資をするなら、実働部隊である実業に直接投資をしたいです。

 

 

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