パワーシェアーズQQQを分析。NASDAQ100に投資できるハイテク株ETF。

つみたて次郎です。

今回は、「パワーシェアーズQQQ」を分析していきます。

NASDAQ100指数に連動するインデックスファンドで、米国ハイテク株が主な投資先になります。

米国株式市場としては、ニューヨーク証券取引所が有名ですが、それに次ぐ市場としてNASDAQ(ナスダック)が存在します。

私たちが取引する際には意識することはあまりありませんが、NY市場は伝統的な企業が多く上場しており、NASDAQでは新興企業が多く上場している傾向があります。

ちなみに日本の株式市場であるNASDAQ(ジャスダック)は、NASDAQを参考に名づけられています。

そして「NASDAQ100指数」とは、NASDAQ市場に上場している銘柄のうち、時価総額上位100銘柄で組成される時価総額加重型のインデックス指数です。

米国市場の中でも、大型株かつ新興企業で構成されていることになります。

大型グロース株にまとめて投資したい場合、有力な選択肢となります。

 

パワーシェアーズQQQ(2018/8/15現在)

項目 データ
信託報酬 0.20%
銘柄数 99
PER 20.65倍
PBR 4.87倍
売買回転率 4%
配当利回り 0.72%

 

信託報酬は0.2%とやや割高ですが、十分許容範囲でしょう。

無配当株や低配当株が多く含まれているため、配当利回りは1%を切っています。

個人的には、売買回転率が非常に低いのが意外でした。4%という水準は、S&P500に連動しているVOOIVV等とほぼ同じ水準です。

入れ替わりが激しいイメージでしたが、大型株内での順位変動は緩やかなのかもしれません。

 

 

採用銘柄トップ10は次の通りです。

パワーシェアーズQQQ(2018/8/15現在)

企業名 構成比率
アップル 12.17%
アマゾン 10.76%
マイクロソフト 9.74%
アルファベット 9.32%
フェイスブック 5.07%
インテル 2.60%
シスコシステムズ 2.43%
ペプシコ 1.89%
コムキャスト 1.89%
エヌビディア 1.85%
上位10銘柄合計 57.72%

 

時価総額加重平均なので、構成比率上位には超大型株が名前を連ねます。

アップル(APPL)を筆頭に、FAAMGが非常に高い割合を占めています。

上位10銘柄で全体の約6割を占めており、そのほとんどがIT企業になっています。

個人的には、ペプシコ(PEP)の場違い感が気になりました(笑)

 

セクター比率は次の通りです。

パワーシェアーズQQQ(2018/8/15現在)

セクター 構成比率
情報技術 56.84%
一般消費財 19.56%
ヘルスケア 9.08%
生活必需品 6.09%
電気通信 3.74%
資本財 3.49%
金融 1.19%
素材 0.00%
エネルギー 0.00%
公共事業 0.00%

 

情報技術が全体の約6割を占めており、非常に偏ったセクター比率になっています。

また、一般消費財の半分以上はアマゾン・ドットコム(AMZN)であることを考えると、大部分がIT企業で構成されているETFといえます。

 

過去10年間におけるチャートをS&P500と比較してみます。

過去10年ではハイテク株が絶好調でしたので、それらが大部分を占めているQQQのリターンは凄まじいことになっています。

ハイテクグロース株を重視したETFとしては、バンガード・米国グロース(VUG)SPDRポートフォリオS&P500株式(SPYG)などが有力候補ですが、それらの中でもQQQは特にその比率が高いです。

信託報酬がやや高めなのは気になりますが、特徴が尖っているためサテライトとして投資するのに向いているかもしれません。

また同指数に連動する投資信託として、iFree NASDAQ100インデックスがあります。

ハイテクグロース株の比率を高めたいときに、それぞれ活用していきたいですね。

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NASDAQ次郎

パワーシェアーズQQQを分析。NASDAQ100に投資できるハイテク株ETF。” に対して1件のコメントがあります。

  1. 匿名 より:

    いつも楽しく読んでおります。
    気になっているのですが、記事中で出てきているQQQとS&P500を比較しているチャートはどうやって作成しているのでしょうか?
    どこかの証券会社のサービスですか?

  2. つみたて次郎 より:

    いつもありがとうございます。
    チャートはSBI証券で作成されたものを使用しています。
    参考…QQQ
    https://www.sbisec.co.jp/ETGate/?_ControlID=WPLETsiR001Control&_PageID=WPLETsiR001Idtl31&_DataStoreID=DSWPLETsiR001Control&_ActionID=DefaultAID&s_rkbn=1&i_stock_sec=QQQ&i_dom_flg=0&i_exchange_code=ALL&i_output_type=2&exchange_code=NAQ&us_stock_sec_code_mul=QQQ&ref_from=1&ref_to=20
    また、左下にある「別画面で表示」を行うと、対指数だけではなく銘柄同士の比較も可能になります。

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