SPDR ポートフォリオS&P 500 グロース株式(SPYG)分析
つみたて次郎です。
今回は、「SPDR ポートフォリオS&P 500 グロース株式(SPYG)」を分析していきます。
2018年7月よりマネックス証券で取り扱いが開始された、低コストなバリューETFです。
参考記事「マネックス証券にてスパイダーの超低コストETFが18本新規取り扱い開始!」
比較的幅広く分散された、癖の少ない内容になっています。
SPDR ポートフォリオS&P 500 グロース株式(SPYV)(2018/7/26現在)
項目 | データ |
信託報酬 | 0.04% |
銘柄数 | 296 |
PER | 20.67倍 |
PBR | 4.96倍 |
売買回転率※ | 20% |
配当利回り | 1.35% |
信託報酬は0.04%と激安で、スマートベータ系ETFとしてはおそらく最安値かと思います。
ベンチマークは「S&P500グロース指数」になっています。
S&P500からグロース株を抽出していますが、銘柄数は296とS&P500の半分以上をカバーしています。
相対的にPBRやPERが抽出され、時価総額加重平均に基づき比率が決められています。
なお余談ですが、バンガード・S&P500グロース(VOOG)という全く同じ指数に連動するETFもあります。ちなみにこちらは信託報酬が0.15%となっており、バンガードにしては珍しく割高なコストになっています。
採用銘柄トップ10は次の通りです。
SPDR ポートフォリオS&P 500 グロース株式(SPYG)(2018/7/26現在)
企業名 | 構成比率 |
アップル(APPL) | 7.31% |
マイクロソフト(MSFT) | 6.45% |
アルファベット※ | 5.91% |
アマゾン(AMZN) | 5.57% |
フェイスブック(FB) | 3.24% |
ビザ(V) | 1.95% |
ユナイテッド・ヘルス(UTH) | 1.89% |
ホームデポ(HD) | 1.76% |
ボーイング(BA) | 1.51% |
マスターカード(MA) | 1.46% |
上位10銘柄合計 | 37.05% |
グロース系ETFではお馴染みの銘柄が揃っています。
市場平均において上位を占めている、FAAMGは当然採用されています。
上位10銘柄で全体の4割を占めており、個人的にはとても驚きました。
なお、対となっているSPYV(バリューETF)においては約25%程度なので、良くも悪くも上位銘柄の影響を受けやすい内容になっています。
セクター別比率は次の通りです。
SPDR ポートフォリオS&P 500 グロース株式(SPYG)(2018/7/現在)
セクター | 構成比率 |
情報技術 | 42.55% |
ヘルスケア | 16.90% |
一般消費財 | 16.26% |
資本財 | 9.78% |
金融 | 5.46% |
生活必需品 | 4.23% |
不動産 | 2.55% |
素材 | 1.28% |
公共事業 | 0.67% |
エネルギー | 0.30% |
まず目を引くのは、情報技術セクター比率の高さです。
また、一般消費財のなかにはアマゾン(AMZN)やネットフリックス(NFLX)が含まれているため、ハイテク銘柄が多く含まれていることがわかります。
情報技術・ヘルスケア・一般消費財の上位3セクターで全体の75%程度を占めており、セクター比率に特徴のあるETFといえます。
SPYGまとめ
信託報酬が0.04%と非常に低いスマートベータ系ETFであり、売買回転率もそれなりに抑えられていて素晴らしいです。
競合商品としては、バンガード・米国グロース(VUG)が挙げられます。信託報酬は0.06%です。
こちらはよりハイテク銘柄の比率が高くなっており、よりグロース株としての特徴がハッキリしています。
また、ハイテク銘柄を重視したETFということで、パワーシェアーズQQQなども競合相手になりそうです。
総資産額は約35億ドルとやや頼りないですが、信託報酬の低さや、ハイテク銘柄に特化しつつ幅広いエリアをカバーしている点は素晴らしいです。
グロース株ETFとしては、最有力候補ともいえる内容ではないでしょうか?
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SPYV次郎
つみたて次郎さん
はじめまして
マニアックなSPYGの記事ありがとうございます。
SPYGまとめと書くべきタイトルがSPYVになってますよ。
SPYVにしか興味ないのが分かります!
どうもはじめまして。
本音がばれてしまいました(笑)
ご指摘ありがとうございます。修正しました。