NYダウが大暴落中!配当金目当ての人以外はどうするべきか?
つみたて次郎です。
ここ数日間、NYダウの暴落が止まりません。市場からは悲痛な叫び声が聞こえてきます(笑)
とはいえ、リーマンショック等を念頭に入れてポートフォリオを組んでいる投資家にとっては、まだまだ暴落の入り口に過ぎないと思います。
特につみたて次郎のように投資金額が500万にも満たない弱小投資家であれば、せいぜい数万~十数万の損失で済む範囲です。
裏を返せば、何千万単位で運用している人にとっては、たった数%のブレが何百万の損失になってしまうため、心理的な負担は全く別物となります。
理論上、100万円を1000万円に増やすことと、1000万円を1億円にするのは同じ難易度ですが、実際には全く違います。
100万円であればリスク資産に全力投入できても、1,000万円だと躊躇してしまう人もいるでしょう。つみたて次郎の手元にポンと1000万円が湧いてきたら、株式100%にするか少し悩みそうです(笑)
このような状況で心理的な支えになるのは、なんといっても配当金です。
株式の場合、定期的に配当金をキャッシュとして受け取ることができるので、心理的な負担軽減効果を得ることができます。
そしてなりより下落相場で配当金再投資を続けることにより、リターンを加速させるという現実的な効果もあります。
米株ブロガーのチョコ氏の記事が参考になるのでご覧ください。
外部リンク「チョコの株式投資Diary」
配当金重視であれば、株価に一喜一憂する必要はないという趣旨です。
ですが、つみたて次郎は投資先のほとんどが無分配型投資信託のため、配当金をもらうことはできません。しかし、ファンド内で配当金は確実に発生し、配当金再投資されてどんどん保有株数は増えています。
本家VYMを保有して配当金を再投資するのと、楽天VYMをただ保有しているだけというのは、どちらも同じ投資行動であり、配当金再投資の恩恵はどちらも平等です。
また、長期投資家であれば配当金目当てですらなくとも暴落は心配しなくても大丈夫です。なぜなら、株価が暴落している時には、配当金再投資だけでなく自社株買いの威力も増すからです。
自社株買いは、株価が本来価値より下落しているときに真価を発揮します。下落相場で配当金再投資が有効なように、下落相場で企業が行う自社株買いも有効です。
むしろ自社株買いは課税繰り延べが可能なので、配当金より好ましいケースもあります。
さらに、配当金や自社株買いを全く行っていない企業であっても、下落相場で恩恵を受ける部分があります。
例として、つみたて次郎が忌み嫌っているアマゾン・ドットコム(AMZN)で考えてみます。
アマゾンは、ご存知の通りバリバリのグロース株で、配当金はゼロ、自社株買いも積極的とはいえません。利益の多くは次の事業に回し、成長を最優先しています。
キャッシュフローを重視し、湧き出た現金で企業買収も積極的に行っています。最近では、大手雑貨店チェーンであるターゲット(TGT)を買収するかもしれないという噂が出ています。
企業買収をする際には、株価が下落している時のほうが好都合です。リーマンショックであえて減配し、積極的に企業買収を行ったファイザー(PFE)等が良い例です。
結局のところ、配当金・自社株買い・事業拡大なんでもいいから、株価下落に合わせて積極的に動ける企業であればよいのです。
つみたて次郎が高配当戦略を好んでいるのは、「配当金を大幅減配する企業は、自社株買いも事業拡大もできない」と考えているからです。
連続増配でなくともいいから、最低限のキャッシュフローを生み出し、長期で生き残る企業に投資したいと思っています。
シーゲル教授の言葉で締めたいと思います。
「永続する企業が本当の利益をもたらす」
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