DLN vs VYM①
シーゲル二郎です。
前回、DLNというシーゲル二郎の理想を具現化したようなETFについて紹介しました。
参考記事「ウィズダムツリー 米国大型株配当ファンド(DLN)分析」
シーゲル二郎はこれとほぼ同様の内容である「バンガード・米国高配当株式(VYM)」にベタ惚れしており、たびたび記事にしています。
ですが、今回DLNに目移りしてしまったので、今回徹底的に比較したいと思っています。
まずは、基本情報からです。
DLN vs VYM(2017/12/12現在)
項目 | DLN | VYM |
信託報酬 | 0.28% | 0.08% |
銘柄数 | 295? | 402 |
売買回転率 | 11% | 7.3% |
配当利回り | 2.28% | 2.83% |
信託報酬と配当利回りの差が気になりますが、後半で取り上げます。
銘柄数はそれぞれ十分すぎる数があり、売買回転率も驚異的です。VYMは直近では7.3%ですが、10%くらいになる時もあったので、ほぼ互角といっていいでしょう。
それぞれ配当に注目したスマートベータ系ETFで、採用基準を簡単にまとめると次の通りです。
VYM・・・市場平均を超える利回りの銘柄を時価総額基準で採用
DLN・・・企業の支払う配当金額に基づいて配当加重
インデックス指数は異なりますが、結果的にポートフォリオは非常に似ています。
まずは恒例のセクター比率です。いつも通りS&P500を添えておきます。
S&P500とDLNとVYM(2017/12/12現在)
セクター | S&P500 | DLN | VYM |
情報技術 | 23.79% | 17.73% | 15.49% |
金融 | 14.96% | 16.58% | 13.98% |
ヘルスケア | 13.94% | 12.57% | 13.18% |
一般消費財 | 12.07% | 8.67% | 4.37%※ |
資本財 | 10.00% | 10.49% | 12.51% |
生活必需品 | 8.10% | 13.49% | 12.87%※ |
エネルギー | 5.81% | 7.39% | 9.44% |
公共事業 | 3.04% | 5.72% | 8.10% |
素材 | 2.92% | 1.59% | 3.67% |
電気通信 | 2.03% | 4.70% | 4.37%※ |
※セクター分類が異なるため、消費財=生活必需品、消費者サービス=一般消費財とした。電気通信部分はコミュニケーションサービスをそのまま代用。
VYMだけ推定部分があるので注意してください。一番知りたい生活必需品セクターがはっきりしていません(笑)
ぶっちゃけDLNとVYMは気にしないでいい程度の差しかありません。
しいていうなら公共事業セクターは嫌いなのでDLNのほうが好みです。
S&P500とDLNとVYM(2017/12/12現在)
会社名 | S&P500 | DLN | VYM |
アップル | 3.87% | 4.24% | × |
マイクロソフト | 2.88% | 3.84% | 6.36% |
アルファベット(A+C) | 2.73% | × | × |
アマゾン | 2.03% | × | × |
フェイスブック | 1.83% | × | × |
バークシャーハサウェイ(B) | 1.67% | × | × |
ジョンソン&ジョンソン | 1.67% | 2.52% | 3.83% |
JPモルガン・チェース | 1.64% | 1.96% | 3.62% |
エクソンモービル | 1.53% | 2.67% | 3.60% |
バンク・オブ・アメリカ | 1.26% | 0.88% | × |
VYMはあくまで時価総額なので、採用の順番はS&P500と同じです。比較した場合の最大の差はアップル(APPL)を含むかどうかですね。
一番驚いたのは、銘柄数で勝るVYMよりもDLNのほうが上位銘柄の構成比率が低いことです。
表には全部乗っていませんが、上位10銘柄合計の占める割合はVYMが30.87%、DLNは25.79%となっていたので、DLNのほうがより広く分散されていることになります。
基本的にバンガードは競合の中で一番分散されていることがほとんどなので、この結果は全く予想していませんでした。
マイクロソフト(MSFT)が6%もいるのかよ(笑)
長いので次回の②に続きます。
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