バンガード・米国生活必需品セクター(VDC)分析

シーゲル二郎です。

今回は、バンガード・米国生活必需品セクター(VDC)を分析していきます。

日本で最も人気のあるセクターETFです。

バンガード・米国生活必需品セクターETF (2017/3/31現在)

項目 データ
信託報酬 0.10%
銘柄数 103
PER 21.7倍
PBR 5.0倍
ROE 21.3倍
利益成長率 4.8%
売買回転率 6.4%
標準偏差 9.83%

 

生活必需品セクターは不況でも落ち込みにくいので、標準偏差は低めになっています。特別割高な感じではありませんが、PBRは5倍と高めです。

生活必需品セクターは、安定したキャッシュフローを担保とした長期借入金による自社株買いに積極的なので、必然と自己資本比率が低めになりがちです。

債務超過になるまで自社株買いをする狂った企業も存在しています。

参考記事「自社株買いの流行は資本主義の終焉か?

 

S&P500との比較です。圧倒的な強さですね。生活必需品セクターは、歴史的に高いリターンを得ており、過去10年間で見ても、市場平均よりリスクが低くてリターンが高いという素晴らしい成績を叩き出しています。

さすがに最近のトランプ相場では伸び悩んでいますが、それを踏まえても強すぎだと思います。リーマンショック後の回復局面でも、ほぼ市場平均並みの上昇スピードです。

このチャートに惚れてしまい、生活必需品セクターばかりに投資している人が多いです。

日本のシーゲル派投資家=生活必需品投資家といってもいいほど、シーゲル派にセクター別で人気№1です。

S&P500の中では生活必需品セクターは10%にも満たないですが、米国配当貴族指数では約25%を占めていて、セクター別で1番多いです。そのため、シーゲル二郎も生活必需品セクターへの投資ウェイトは大きいです。

 

生活必需品セクターが含まれる企業は、主に次の通りです。(2017/3/31現在)

業種 構成比率
家庭用品 18.6%
包装食品・肉 18.5%
清涼飲料 17.1%
スーパー 8.7%
その他 20.2%

 

その他には、アルコール、ドラッグストアなどが入っていますが、大体上の5分類に収まりそうな業種ばかりです。

BtoC企業ばかりで、バフェット氏が好んで選びそうな企業たちです。

上位10銘柄は、次の通りです。

順位 会社名 構成比率
1位 プロクター&ギャンブル 10.7%
2位 コカ・コーラ 7.9%
3位 フィリップモリス・インターナショナル 7.9%
4位 ペプシコ 7.2%
5位 アルトリアグループ 6.2%
6位 ウォルマート・ストアーズ 5.0%
7位 CVSヘルス 3.6%
8位 コストコ・ホールセール 3.6%
9位 ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス 3.5%
10位 モンデリーズ・インターナショナル 3.3%
上位10銘柄合計 58.9%

 

この10銘柄でポートフォリオを組んでも市場平均に勝てそう(シーゲル先生に毒された人)

トップ10まで長期投資に耐えうる優良銘柄しかありません。この表にあるもの以外にも、ケロッグ(K)、レイノルズ・アメリカン(RAI)などの超優良銘柄がゴロゴロ眠っています。

 

 

バフェット派、シーゲル派の条件をほぼ完ぺきに満たす生活必需品セクターは今後とも投資家に卓越したリターンをもたらすとわたしはみている。(シーゲル先生風)

バフェット派の条件
・BtoCで消費者に近い
・ビジネスモデルが単純明快
・高収益で財政状況抜群
・消費者独占企業
・オールドエコノミー(先頭を走る亀)

シーゲル派の条件
・不況でも減配しない
・高配当
・高い株主還元
・設備投資不要
・永続する企業

これは独占禁止法に抵触しますね(笑)

長期投資における条件をこれでもかというくらいクリアしており、気持ち悪いです。米国市場の長期リターンで高い成績を残した20銘柄のうち、11銘柄が生活必需品セクターだっというデータもあり、過去・現在のどちらを考慮しても非の打ちどころがありません。

シーゲル氏の著書では、運用成績の良かった銘柄を黄金銘柄(コーポレート・エルラルド)と呼んでおり、これらをうまく拾い出せば、ポートフォリオの成績は大幅に変わってくると説かれています。

そのため、シーゲル派投資家の多くは、自分のポートフォリオには黄金が眠っていると思い込んでいます。

しかし黄金は、みんなが知らない場所から見つかることが多いです。

生活必需品セクターが今後も市場平均を超える可能性はそこそこあると思いますが、生活必需品セクター企業の中に、「末来の黄金銘柄」が含まれている可能性は低いと思っています。

ジェレミー・シーゲル氏の、次の言葉で締めたいと思います。(引用元:株式投資の未来)

 

生活必需品セクターの過去半世紀の成績が、一般消費財セクターを上回ろうとは、だれが予想しただろう。

参考記事「XLP vs VDC

 

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