つみたてNISA対象のおすすめ株式型インデックスファンド
つみたて次郎です。
2018年から始まったつみたてNISAですが、年間最大40万円まで、最長20年間非課税で運用することが可能になっています。
投資できる商品は、一定の条件を満たした優良な投資信託に限定されています。
また、株式のみが投資対象となる株式型ファンドと、株式に債券またはREITを組み合わせているバランスファンドのみが認められており、債券単体やREIT単体の投資信託を選ぶことができないのが大きな特徴でもあります。
全体として、株式への長期投資が推奨されている制度となっています。
今回は、実質的な投資対象が株式のみとなっている、株式型インデックスファンドのおすすめ商品を紹介していきます。
基本的には複数を組み合わせてポートフォリオを構築していくのが前提となります。
シンプルに1つの商品を積立していきたい場合はバランスファンドの中から選んでいく必要がありますので、参考記事をご覧ください。
基本的な判定基準
つみたてNISA対象になっている投信の大半は、特定の指数への連動を目指したインデックスファンドになっています。
市場平均と同じリターンを目的としており、運営にかかるコストが少ないため信託報酬も抑えられていることが多いです。
特に投資初心者であれば、インデックスファンドを基本にポートフォリオを組んでいくことをおすすめします。
同じ指数に連動する商品同士であれば、信託報酬含むコストが低い商品を選んでいくのが基本になります。
そのため、紹介する投資信託のほとんどは各ジャンルの信託報酬最安値商品となります。
日本株式
日本株式に投資できるファンドとしては、下記の2つがおすすめです。
ファンド名 | 信託報酬 |
eMAXIS slim 国内株式インデックス | 0.154% |
<購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックス・ファンド | 0.154% |
iFree TOPIXインデックス | 0.154% |
いずれもTOPIX(東証株価指数)に連動しており、日本株式に幅広く投資することができます。
先進国株式
先進国株式に投資できるファンドとしては、下記の2つがおすすめです。
ファンド名 | 信託報酬 |
eMAXIS Slim 先進国株式インデックス | 0.10989% |
<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド | 0.10989% |
いずれもMSCIコクサイ(日本除く)に連動しています。
時価総額基準では全世界の約8割が先進国株式(日本除く)であるため、ポートフォリオの核となる重要な資産クラスとなります。
米国株式
米国株式に投資できるファンドとしては、下記の2つがおすすめです。
ファンド名 | 信託報酬 |
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | 0.0968% |
SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド | 0.0938% |
楽天・全米株式インデックス・ファンド | 0.162% |
Slim及びSBIはS&P500(米国大型株500社)、楽天のほうはさらに広く米国企業約3,500社に投資できます。
新興国株式
米国株式に投資できるファンドとしては、下記の2つがおすすめです。
ファンド名 | 信託報酬 |
eMAXIS Slim 新興国株式インデックス | 0.2079% |
<購入・換金手数料なし>ニッセイ新興国株式インデックスファンド | 0.2079% |
いずれもMSCIエマージングに連動しています。
時価総額では株式の10%を占めるにすぎませんが、GDPでは世界の約4割が新興国となっているため、どの程度の割合を投資するかで意見が分かれやすい資産クラスです。
全世界株式(日本除く)
日本を除く全世界株式に投資したい場合は、次のファンドがオススメです。
ファンド名 | 信託報酬 |
eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本) | 0.1144% |
日本を除く全世界の株式に投資することができます。別途日本株式を足すことで、国際分散ポートフォリオを完成させることができます。
大部分は先進国株式になっており、そこに時価総額に合わせた新興国株が少し足してあるような内容になっています。
日本株式への投資比率を自分で調整したい人や、日本株式クラスは個別株にしたいといった方におすすめです。
逆に日本株にもまとめて投資したい場合は次の項目をご覧ください。
全世界株式(日本含む)
日本を含めた全世界株式にまとめて投資することができます。
ファンド名 | 信託報酬 |
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) | 0.1144% |
たわらノーロード全世界株式 | 0.132% |
楽天・全世界株式インデックス・ファンド | 0.222% |
全世界の株式市場を時価総額に基づきカバーしているため、究極のインデックスファンドといえる内容になっています。
いずれもおすすめですが、信託報酬含め相違点が多いため別記事で詳しく解説しています。
参考記事「楽天VT vs eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」
全世界株式(中小型)
全世界の株式にうち、時価総額の小さい中型株・小型株に投資できます。
ファンド名 | 信託報酬 |
EXE-i グローバル中小型株式ファンド | 0.331% |
つみたてNISA上では便宜上アクティブファンドに指定されていますが、事実上はインデックスファンドです。
時価総額の大きさとリターンは比例するというデータもあり「小型株効果」が期待できます。
ポートフォリオの一部にサテライトとして採用すると面白いかもしれません。
つみたてNISAはポートフォリオの自由度が極めて小さいため、このような比較的低コストで特徴の尖ったファンドの存在は貴重です。
まとめ
株式100%のポートフォリオを作成する場合、上記ファンドを組み合わせることでほとんど事足りるかと思われます。
時価総額に合わせて国際分散を行いたいなら全世界株(日本含む)を1本選ぶだけで十分ですし、日本株+先進国株+新興国株と3つのファンドを組み合わせて調整してもOKです。
また、先進国株の約3分の2は米国株が占めているので、ファンド同士の重複等にも気を付ける必要があります。
逆に債券やREITなどにも投資を行いたい場合は、別途バランスファンドを追加していく必要があります。
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つみたて次郎
すみませんが、何点か気になりました。
①ニッセイ新興国株式はeMAXIS Slim新興国株式と同じ信託報酬では?(誤記?)
②全世界株式(日本除く)に実質コストで健闘の野村つみたて外国株投信が対抗馬にすら挙がっていないのが個人的に残念
③ファンドは本当に『複数を組み合わせるのが前提』なのでしょうか?つみたてNISA以外も含めた全体のポートフォリオであれば納得ですが、つみたてNISAだけやろうとしてる方がターゲットなのでしょうか?
コメントありがとうございます。
①ご指摘の通り誤記です。教えていただきありがとうございます。
②信託報酬は確実なコストですが、隠れコストは不確定であるため、実質コストが同程度ならば信託報酬が低いほうを優先するべきだと考えています。また、野村AMは低コストファンドへの参入に消極的なことや、スポット購入不可であることを考えると、将来性という意味で不安が残ると思いました。
③初心者向け記事として作成したので、つみたてNISAだけで完結させることを前提にしています。
返信ありがとうございます。
②は当該銘柄以外への非積極性やスポット購入不可は本件に関係なさそうな気がしますが、ブランドへの印象というかバイアスがあるんですね…。
③当方が初心者だとしたら、ここで紹介された10銘柄とリンクの参考記事の3銘柄を均等に全部積み立ててしまいそうです(汗)が、それも悪くなさそうですね。了解しました。
②インデックスファンドはネットワーク効果が働くため、例え商品自体がイマイチでも、人気があること自体がアドバンテージとなり得ます。(ニッセイ外国株など)
したがって、よほど実質コストに差がない限り、優劣に直結するとても重要な要素だと考えています。
③記事の表現について工夫する余地がありそうなので、近いうちに構成を練り直してみたいと思います。大変参考になりました。