たわらノーロード全世界株式が信託報酬0.1296%で新登場!eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)よりも低コスト!

つみたて次郎です。

今回は、たわらノーロード全世界株式を分析していきます。

2019年7月22日より設定される新商品で、日本株式含めた全世界の株式にまとめて投資することができます。

 

基本情報

項目 データ
ファンド名 たわらノーロード全世界株式
運用会社 アセットマネジメントOne
設定年月日 2019年7月22日
ベンチマーク MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス
為替ヘッジ なし
信託報酬 0.1296%
運用方法 ファミリーファンド方式

 

全世界の株式に時価総額加重平均に基づく比率で投資できます。

久しぶりにたわらノーロードシリーズに新商品が追加されたことになります。

信託報酬は0.1296%と激安で、全世界株式インデックスファンドとしては現時点で単独最安値となっています。

 

競合商品について

ベンチマークはMSCIオール・カントリー・ワールド・インデックスとなっており、これはeMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)と全く同じです。

Slimオールカントリーの信託報酬は0.15336%なので、こちらのたわら全世界株のほうが低コストということになります。

日本含む全世界株&現物運用&低コストという教科書的なインデックスファンドの条件で絞り込んだ場合、これまではSlimオールカントリーの独壇場といえる状況でしたが、新たなライバルが登場した形になります。

また、元々日本株式を含む全世界株式というジャンルはあまり人気がなく、ベンチマークが異なるファンドを混ぜても有力商品は以下の3つくらいに絞られます。

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
楽天・全世界株式インデックス・ファンド(楽天VT)
SBI・全世界株式インデックス・ファンド

たわらも含めて一覧でまとめてみます。

略称 信託報酬 指数 運用方法
たわら 0.1296% MSCI系 現物運用
Slim 0.15336% MSCI系 現物運用
楽天 0.2196% FTSE系 ETF運用
SBI 0.15% FTSE系 ETF運用

 

たわらSlim楽天SBIは特によく似ています。

単に全世界株というジャンルで見ても、たわら全世界株単独最安値となります。

eMAXIS Slimもすぐ追随すると思うけどね

たわらノーロードシリーズは隠れコストが低めな傾向があるので、実質コストでもかなり有利になりそうです。

 

 

MSCIジャパンとマザーファンド

ベンチマークであるMSCIオール・カントリー・ワールド・インデックスは、地域別に下記の3つに分解することができます。

そしてSlimオールカントリーと同様、たわら全世界株3つのマザーファンドを経由して指数へ連動を目指します。

資産分類 ベンチマーク(略称) 担当マザーファンド
日本株 MSCIジャパン MSCIジャパン・インデックス・マザーファンド
先進国株 MSCIコクサイ 外国株式パッシブ・マザーファンド
新興国株 MSCIエマージング エマージング株式パッシブ・マザーファンド

 

マザーファンドの名称に統一感がないことにモヤモヤするのは私だけでしょうか?(笑)

上記のうち先進国株及び新興国株については、それぞれたわらノーロード先進国株・たわらノーロード新興国株と共通になっており、既に巨大な資金が運用されています。

しかし、日本株部分になるMSCIジャパン指数については、あまり国内では一般的でありません。

日本株インデックス指数としては、TOPIX及び日経平均株価がメジャーですからね。

参考記事…東証株価指数(TOPIX)とMSCIジャパン・インデックスを比較してみる

EDNETにて閲覧できる有価証券報告書によると、MSCIジャパン・インデックス・マザーファンドの運用開始日は2019年7月22日(たわら全世界株の設定日と同じ)になっているため、新規設定であると思われます。

出典「EDNET

そのため、最初のうちは安定運用という面で少し心配ですね。

同じような心配があったSlimオールカントリーについては、設定時点で3億円程度のマザーファンドが存在してましたし、決算末日である2019年4月25日時点で5億円を超えています。

参考記事…eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)のマザーファンドに関連する臨時レポートが出ました

この点では、たわら全世界株は若干不利であるといえます。

とはいえ、指数全体に占めるMSCIジャパンの割合はわずか7%程度であることや、マザーファンドにおける数億円のアドバンテージはさほど大きいとも言えないことを考えると、あまり気にしなくてもよい点かもしれません。

 

eMAXIS Slimの牙城を崩せるか?

個人的な見解としては、このタイミングでアセットマネジメントOneがたわらの新商品を投入してきたことに驚きました。

DC専用ファンドであるOne DC 先進国株式インデックスファンド信託報酬0.11772%というガチ水準で投入するなど、たわらノーロードシリーズではない部分からテコ入れしていこうという意図が読み取れたからです。

既に低コストとは言えなくなっていますが、たわらノーロード先進国株式信託報酬0.216%の割高さがさらに目立つ形となりました。

同シリーズ内で信託報酬が全世界株式<先進国株となるのはかなり不自然ですし、今回ガチンコでeMAXIS Slimに対抗してきたことを考えると、 たわら先進国株の信託報酬も近いうちに引き下げするのではないかと思っています。

低コスト競争から遠ざかりつつあったアセットマネジメントOne及びたわらノーロードシリーズでしたが、再び活躍してくれることを期待したいですね。

その一方、Slimオールカントリーも近いうちに信託報酬を0.15336%→0.1296%に引き下げすることが容易に想像できますので、eMAXIS Slimの牙城を崩すのは一筋縄ではいかないといえるでしょう。

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たわら次郎

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