積立NISAに「EXE-i」が2つ追加されました!
シーゲル二郎です。
昨日12月6日、積立NISA対象商品として以下の2つが正式に追加されました。
まぁ名前からして追加されない訳ないんですけどね。
それぞれSBIアセットマネジメントが楽天を叩きのめすために自信を持って発表した超低コスト投資信託です。
信託報酬などをおさらいしてみます。
略名 | 投資先 | 信託報酬 |
つみたてグローバル | 全世界株(日本含む) | 0.15% |
つみたて新興国株式 | 新興国株(韓国除く) | 0.1948% |
恐ろしいくらいの低コストです。「楽天・バンガード・ファンド」と同じように、特定の海外ETFをマザーファンドの代用とする、「ファンド・オブ・ETF」形式を取っています。
この形式だとポートフォリオの維持管理を外部委託できるため、信託報酬を激安にできますが、現状では似たようなファンドの多くが指数との乖離を発生されています。
参考記事「ファンド・オブ・ETFの将来性」
参考記事「楽天VT・楽天VTIが下方乖離」
特に「EXE-iつみたてグローバル(中小型含む)株式ファンド」については、米国株・米国除く先進国・新興国株という3つの海外ETFをうまく組み合わせて指数との連動を目指すため、運用難易度は相対的に高くなりそうで怖いです。
今回の発表で気になったのは、むしろいつまでたっても追加されないあの投資信託についてです。
そう、「楽天・新興国株式インデックス・ファンド」のことです。
新興国株式に連動するという意味では上記の「EXE-iつみたて 新興国株式ファンド」と同じですが、ベンチマークが若干違います。
楽天・・・FTSEエマージング・マーケッツ・オールキャップ・インデックス
EXE-i・・・FTSEエマージング・マーケッツ・インデックス
楽天の方は小型株を広くカバーしている指数であるため、本来であればオールキャップがついているほうが長期投資では好ましいです。
しかし積立NISAでは、インデックスファンドの場合あらかじめ指定された指数以外に連動する商品は認められていません。
オールキャップがついてるほうは、積立NISA対象の範囲外となっています。
「楽天・新興国株式インデックス・ファンド」は、現時点では積立NISAの条件を満たしていないので、このままでは魅力半減です。iDECOに追加はほぼ確定だと思いますけど。
同じく「楽天・バンガード・ファンド」シリーズである「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」や「楽天・全米株式インデックス・ファンド」などは明らかに積立NISAを意識している商品なので、少し不思議です。
金融庁が定めているインデックス指数は少し窮屈すぎるので、楽天さんの力で少し圧力を賭けてほしいと思っています。(わりとマジで)
そしてどさくさに紛れて「 FTSE ハイディビデンド・イールド・インデックス」を追加してくれ…なんてね。
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楽天バンガードシリーズもEXE-iつみたてシリーズも、実質的にはファンド・オブ・ファンズですが
目論見書を読むとマザーファンドに投資するファミリーファンド形式になっています。
従来のEXE-iはファンド・オブ・ファンズ形式なのですが、おそらく(やはり)単一の銘柄に直接投資するのはファンド・オブ・ファンズではないということなのではないでしょうか。
これに対してi-mizuho米国株式は単一のETFに直接投資するにもかかわらず、投資対象を株式等(ETFも含む)とすることでこれはインデックスファンドであると言い張る作戦を取っています。
なんだかよくわからなくなってきましたが言いたかったのはファンドオブファンズではないですよということです。
目論見書上はファミリーファンド形式ですが、実質的にはほぼ投資先がETFだったので「ファンド・オブ・ETF」という形で掲載しています。
通常のファミリードント方式でも一部をETF運用することは良くある話なので、極端な話それを100%にしただけともいえます。
考え方によってはどちらともいえる複雑な状況ですね。