バンガード・FTSE・オールワールド(除く米国)ETF(VEU)分析
つみたて次郎です。
今回は、バンガード・FTSE・オールワールド(除く米国)ETF(VEU)を分析していきます。
米国を除く全世界の株式にまとめて投資できる海外ETFです。大型株から小型株まで広範囲をカバーしており、VT(全世界株)からVTI(米国株)を引いたような商品です。
バンガード・FTSE・オールワールド(除く米国)ETF(2017/9/30現在)
項目 | データ |
信託報酬 | 0.11% |
銘柄数 | 2668 |
PER | 15.9倍 |
PBR | 1.7倍 |
ROE | 12.0% |
利益成長率 | 6.4% |
売買回転率 | 4.8% |
標準偏差 | 11.59% |
米国株主体のETFと比べると、ずいぶん割安に見えます。
信託報酬は0.11%となっており、全世界株式に投資する「バンガード・トータル・ワールド・ストック(VT)」とまったく同じです。
米国株式市場全体に投資する「バンガード・トータル・ストック・マーケット(VTI)」が0.04%なので、自分でVTI+VEUを組み合わせることで経費を抑えることができます。
国別割合は次の通りです。
バンガード・FTSE・オールワールド(除く米国)ETF(2017/9/30現在)
国名 | 比率 |
日本 | 17.0% |
イギリス | 12.6% |
フランス | 7.1% |
ドイツ | 6.7% |
カナダ | 6.0% |
スイス | 5.8% |
中国 | 5.7% |
オーストラリア | 4.9% |
韓国 | 3.5% |
香港 | 2.7% |
地域別に分けると、ヨーロッパ先進国が44%、日本含むアジア太平洋先進国が30%、新興国が20%でほとんどを占めています。
企業別だと、ネスレ(スイス)、ロイヤルダッチ・シェル(英蘭)、サムスン電子(韓国)がトップ3です。
日本企業では、第10位のトヨタ自動車がトップです。
せっかく米国外だけをまとめたETFなので、米国だけをまとめたVTIと株価を比較してみます。
過去10年では、とても大きな差が開いています。
普段目にするのは全世界株VS米国株のチャートが多いので、なおさらすさまじい差に見えてしまいます。
配当利回りは、現在VEUが2.63%、VTIが1.70%となっているので配当金込みであれば若干縮まりますが、焼け石に水です。
少なくとも過去10年では、米国一国集中投資が正義だったようです。
ただ、この結果を見て米国一国集中を選ぶのはただの順張り思考であり、かなりリスキーであることは間違いありません。
米株村では米国市場に強気な人がたくさんいるようですが、つみたて次郎は少なくとも今後10年は期待できないのではと思っています。
ちなみに過去1年間だと、このようになります。
新興国の牽引もあり、直近1年ではVEUが勝っています。
NYダウも大幅上場していますが、その上をいっています。
年数別にトータルリターンをまとめると次の通りです。
VEU vs VTI(2017/12/31現在)
区切り | VEU(米国外) | VTI(米国全体) |
1年間 | 27.37% | 21.17% |
3年間 | 8.38% | 11.09% |
5年間 | 6.78% | 15.55% |
10年間 | 2.12% | 8.74% |
過去10年間で考えると泣けるほどの差がついていますが、去年1年間ではVEUのほうが良いリターンになっています。
今後は米国以外の株式が期待できるかもしれませんね。
つみたて次郎は今後しばらくのリターンには興味ありませんので、だらだらと米国株を積立していくつもりです。
にほんブログ村
楽天VEU