【朗報】つみたてNISAがいつ始めても非課税期間20年を確保できるようになる

つみたて次郎です。

つみたてNISAに関する嬉しいニュースがありました。

外部リンク…つみたてNISA延長へ いつ始めても非課税20年

つみたてNISAは現状2037年までの時限措置になっており、2018年から始めた人は2018~2037年で20年間の積立枠を確保できますが、2019年以降に始めた人は遅くなればなるほど積立枠が減ってしまいます。

例えば2028年から始めた場合、2028~2037年の10年間しか積立枠を確保できません。

この問題については以前から指摘されており、金融庁からも要望が出ていたものがやっとと実現した形になります。

参考記事…【朗報】つみたてNISA期限延長フラグ
参考記事…【悲報】NISA恒久化見送り

制度延長により、どのタイミングで始めても20年分の積立枠(合計800万円)を確保できるようになり、制度としての弱点が1つふさがりました。

冷静に考えると、長期間の利用が前提の制度なのに始めるタイミングが1年違うだけでメリットが増減するってなかなかひどい仕組みでしたね(笑)

これからつみたてNISAの利用を考えている人にとっては、中途半端な期間しか利用できないのと、区切りよく20年間利用できるのというのはモチベーション的な面でも全然違ってきそうなので一安心です。

最も遅く始めるケースだと、2037~2056年で20年間ということになります。

そして2056年に投資した枠が非課税期間終了を迎えるのは2075年となりますので、少なくとも半世紀以上は爪痕を残す制度になりました。

※12月22日追記…延長は5年間にほぼ決定したため、最後になるのは2042年分の投資枠(2061年に終了)となります。
参考記事…令和2年度税制改正大綱について、お話しします

まぁ少なくとも2037年を迎える前にはつみたてNISAをさらに延長するか、あるいは別の非課税優遇制度が導入されるかはしているはずですので、あくまで最短でNISAが寿命を迎える場合の話になります。

日本の財政状況が悪化してNISAは完全廃止&代替制度もなし…そこまで悲惨な未来は流石に想像できないですからね(フラグ)

 

 

ここから先はつみ次郎の憶測込みで考察していきます。

今回の延長の裏を考えると、つみ次郎のように2018年の初年度からつみたてNISAを始めた人はあくまで2018~2037年までしか利用できず、2038年以降は宙ぶらりんになってしまいます。

もし2038年以降も利用可能にした場合、つみ次郎は嬉しいですが後から始めても不利にならないようにするという最初の目的から外れてしまうことになります。

今回の延長はいつ始めても20年の枠を確保できるという意味を持っていますが、逆に言えば後から始めたほうが良い場合もあるということにもなりかねません。

極端な話、2018~2037年のいずれかから始めて最も儲かる20年間に合わせて利用開始すれば一番非課税メリットが大きいですからね。

ピンポイントでそのタイミングを当てられる人はほぼいませんが「今は時期が悪い。暴落してから積立を始めても遅くない。」みたいな話が説得力を増してしまう可能性はありそうです。

延長が決まった直後にいうのもアレですが「早く始めるほどオトクです」と今までは言えたので、その面では若干マイナスかもしれません。

制度延長がもたらすプラス面を考慮すれば些細な問題ではありますけどね。

 

もう1つ気になるのは、つみたてNISAを利用しなかった年度の取り扱いについてです。

例えば2018~2027年の10年間は普通に積立を行い、2028~2032年の5年間は積立を行わなかった場合、残りの利用可能年数はどうなるのか?という話です。

つみたてNISAを始めたタイミングから数えて20年間というのであれば残りは5年間、単に積立できる年数が合計20年間というのであれば残りは10年間という話になります。

後者のような気はしますが、もしそうであれば色々な応用パターンがありそうです。

特に年間40万円の枠をフルに埋められない場合、積立するのを1年おきに休むというような細工が考えられます。

毎月1.5万円積立(年間18万円)するよりも、毎月3万円積立(年間36万円)と積立しない年を交互に繰り返したほうが、年間あたりの投資額は同じでも投資可能枠の消費は半分で済みます。

あくまでも仮定の話であり、実用性もほとんどなさそうではありますが、どう転んでも裏ワザ的なテクニックは生まれてしまいそうです。

※12月22日追記…利用を始めた年度に関係なく2042年分の枠まで利用できることが判明しましたので、どちらのNISAを選択しても直接的な有利不利は発生せず、従来通り早く始めるほど非課税枠を多く活用することができます。
参考記事…つみたてNISAの非課税枠は最大1,000万円?

 

延長おめでとう

長々と考察してきましたが、投資クラスタ及び金融庁が要望していたつみたてNISA制度延長が実現となりましたので、素直に喜んでおくことにしましょう。

これで誰にとっても年間40万円×非課税期間20年×利用可能枠20本が利用できる制度になりましたので、説明する時も多少は楽になりますね。

つみたてNISAに幸(と含み益)あれ!!!

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つみたてNISA次郎

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