【悲報】NISA恒久化見送り
つみたて次郎です。
小額投資非課税制度(NISA)に関するバッドニュースがありました。
外部リンク…NISAの恒久化を見送りへ 投資非課税は「富裕層優遇」
毎年の恒例行事ですが、NISA制度の恒久化(及び延長)について今年は見送られることになりました(辛)
その一方、つみたてNISA制度については延長する方向で調整されているので、今回争点になっているのは従来から存在する一般NISAの事となります。
一般NISAについては現状2023年までの時限措置となっていますので、このままでは自然消滅することになってしまいます。
今回NISA恒久化見送りとなった理由として、「現行制度は富裕層への優遇」というのが挙げられています。
ちなみにつみ次郎も当ブログで度々一般NISAは金持ち優遇という意見を述べさせていますので、その見解が一致した形になります(ドヤ顔)
一般NISAは富裕層優遇か?
おさらいですが、一般NISAは年間120万円まで投資可能となっており、非課税期間は5年です。
なので120万円以上の投資資金を捻出できる人にとってフルに活用できる制度になっています。
年間120万円投資できる人を富裕層と呼ぶのはちょっと物足りない気もしますが、少なくとも平均的な国民の姿とも言えないでしょう。
そして見落としがちなのは、年間120円余剰資金があるのではなくNISAに120万円突っ込める余裕が必要ということです。
例えば年間ちょうど120万円余剰資金がある人が、全額を金融資産かつリスク資産(株式・債券・投信など)にぶちこむわけではありません。
つみ次郎のような一部の特殊層を除けば、その中の一部で投資、その中の一部で貯金、その中の一部で保険加入…といった具合に用途を分けて使います。
さらに金融資産で運用する場合でも個人型確定拠出年金(iDeCo)という選択肢もありますし、そう考えるとさらに難易度は跳ね上がります。
つまり年間やっと120万円を用意できる程度の人間では一般NISAをしゃぶりつくせないという事です。
さらに夫婦であれば合計240万円+αの余剰資金が必要になります。
+αの部分がどれだけ必要かは人それぞれですが、ざっくり見積もれば夫婦で年間400万円くらいは余裕で捻出できないとフル活用は難しいと思います。
田舎だと下手したら世帯収入が400万円くらいなんてこともザラですからね(地域格差)
このように考えていけば、一般NISAの120万円というのは富裕層優遇…まではいかずとも小金持ち優遇くらいにはなってしまうのではないでしょうか?
NISA一本化につながるか?
つみ次郎としては一般NISAを廃止してつみたてNISAに一本化してもいいくらいに思っていますので、今回のニュースは痛くも痒くもありません(笑)
それどころか、つみたてNISA制度の改良につながる交渉カードとして活用できるなら早く一般NISAを切り捨ててほしいとすら思っています(ゲス顔)
参考記事…【朗報】つみたてNISA期限延長フラグ
まぁ一般NISA派の人も多数存在しますので、延長中止(=いずれ廃止)に伴う反発も大きいと思いますし、つみたてNISAはかなりガチガチ縛りプレイな制度ですので、投資クラスタから賛否両論だったりするので難しい課題ではあります。
とはいいつつ、国民の大部分がフル活用できない制度に税金を投入して優遇するというのは逆進的な課税制度のようなものですので、個人的には応援できないのも事実です。
つみたてNISA+iDeCoを資産形成の基本にしてもらって、枠を超えた部分は通常の課税口座で運用してね…というのが健全ではないかと思います。
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