給料や年金の大小に関係なく資産運用という選択肢を意識していこう
つみたて次郎です。
金融庁発表のいわゆる年金2,000万円問題と呼ばれる報告書が世間に晒され、それが世間に批判され、そして政府が撤回するという一連の流れで、国民の年金問題に関する意識は(良くも悪くも)高まりました。
そして、その中では「政府はアテにならんから、自分で年金を準備しておこう!」という動きもでています。
参考記事…【朗報?】年金問題の影響で証券口座の開設数が増加中
つみたてNISAやiDeCoの口座開設数も以前より増えているそうです。
これ自体は悪い事ではありませんが、これまで投資や資産運用という発想すらなかった人がいきなり!始めてもその多くは市場の肥やしになるのが目に見えていますし、流れに乗じて一儲けを企む金融機関やアフィリエイターも多数いることでしょう(おまいう)
当ブログの立場でいえば、上記のような傾向は嬉しい半面、素直に喜べない部分もあります。
根本的な話になりますが、年金が減るから投資でカバーしようといった発想自体が危ういと思っています。
本来は給料や年金の大小にかかわらず、余剰資金の運用先として「投資」という選択肢を意識することが大切やと思ってる。
年金が減るかも?→じゃあ自分で運用しよう!という流れ自体が好ましいとは思えない。— つみたて辛次郎 (@tsumitatejiro) September 25, 2019
今回の騒動をきっかけに、投資に興味を持っていろいろ調べるようになった…という話なら大歓迎ですが、再び毎月分配型投信が人気を集めているような現状では楽観できません。
外部リンク…投信、毎月分配型が人気回復 実力を見極めるには?
将来貰える年金が増えようが減りようが余剰資金を適切な方法で運用していくという大原則が揺らぐことはありませんし、逆に年金たっぷり貰えるから投資しなくていいやという結論を安易に出すことはできません。
そもそも、投資に限らず生きていくうえで必要な判断というのはイエスorノーというはっきりした2択だけではありません。
車のギアを1つずつ上げたり下げたりするような、緩やかな調整が求められる場面も多いです。
資産運用においては貯金or投資という2択が有名ですが、本来この2つもどちらか一方を選ぶものではなく、そのバランスを見極め調整する類の話です。
なので既に投資をやっている人が「年金減るかもしれないなら少し投資の比重を上げてみよう」みたいな調整なら健全だと思いますが、投資の「と」の字が知らなかった人がいきなり!ハイリスクハイリターンな投資に手を出したりするのは言語道断です。
また、一般的に年金が多く貰える予定の人は投資でわざわざ増やさなくていいというのが一般的な見解かと思いますが、老後資金の捻出が容易だからそれ以外の資金は積極的に投資に回せると逆に考えることもできます。
参考記事…投資額が増えるとリスク許容度は高くなるか?低くなるか?
結局、個人の考え方や性格、環境によって左右されることなので一概には言えませんが、あらゆる要素が資産運用に関係しているという視点を持つことが大切だと思います。
さらに厳しいことを言えば、年金2,000万円問題をきっかけに資産運用を検討し始めるということ自体が、つみ次郎から見たらフラグにしか見えません(辛辣)
それでも、(不辛中の辛いかもしれませんが)やっとその必要性について認識できた人は、今後を見据えて今から行動することができますし、つみ次郎もそんな人を応援できれば辛いです。
「もっと早めに〇〇を知っておけばよかった!」というのは人生で何度も訪れることだと思いますし、つみ次郎も多数心当たりがあります(辛)
その中で金融リテラシーや資産運用術というのは、(特に国内では)あまり認知されていないけど、人生に大きく役立つスキルの1つであると思っています。
というかそう思っていなければ、投資ブログなんてやっていませんからね(笑)
既に投資を始めている人も、これから投資を始める人も、そして興味を持ち始めたそこのアナタも、つみ次郎がきっと近くで見守っているはずです!(ストーカー)
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