「投資で〇〇円越え目指します!」という目標について
つみたて次郎です。
突然ですが、皆さんは投資でどのくらいの資産を築き上げたいと考えていますか?
投資クラスタにおいては「3,000万円は通過点」「10億円越えてからが本番」みたいな狂人志の高い人が多いように感じますが、各個人の環境や入金力…そして投資スタイルは十人十色ですので上から下までピンキリだと思います。
投資と貯金を資産形成するための手段としてまとめるのであれば、例え1,000万円でも低すぎる目標とは言えませんので、見栄を張らずに自分に合った目標を立てていきましょう…と言いたいところですが、つみ次郎はそもそも「〇〇円越えを目指す!」という発想自体があまりしっくりきません。
その理由等についてネチネチ講釈を語っていきたいと思います(白目)
つみ次郎の目標
つみ次郎※が投資(という名の貯金の延長)を行う現時点の目標は老後資金の確保です。
※つみ次郎は現在25歳、来月26歳になるピチピチのお兄さんです。
これはあくまで現時点の話なので、それまでの間に他の使い道が見つかれば臨機応変に変えていく予定です。
もしかしたら間違って会社を起業してしまったり、間違って結婚してしまう…なんて未来も有り得なくはありませんからね(なぜか号泣)
iDeCoにぶち込んでいる分は60歳以降まで崩せませんが、NISAや特定口座の分であればボタン1つですぐ売却できますし、その流動性の高さが金融資産の大きな強みでもありますからね。
ようするに何もなければ老後資金になるよという消極的な目標であるといえます。
そして具体的な目標金額は一切立てていません。
老後資金というのはあればあるだけ嬉しいですし、なければないなりに生活を切り詰める類のものですからね。
また、それ以外の使い道ができたとしてもいくら必要になるか現時点では全く分かりませんのでそもそもいくらにすればいいか分からん…という事情もあります。
目標を金額で決める恐ろしさ
そしてここからが本題ですが、投資における目標を具体的な金額で決めるという決断の重さにどれほどの人が気付いているでしょうか?(胡散臭い導入)
仮に入金力・投資期間等のその他条件を同一だとする場合、目標金額が高いほど高いリターンが必要になり、低いほど低いリターンで済みます(当たり前の話)
投資クラスタ界隈では「年率△%積立で〇〇円に届く!」という楽観勢と「いやいや期待値通りに増えるとは限らないよ」という悲観勢の対立をよく見にしますが、つみ次郎はそのどちらでもない立場を取りたいと思います。
極端なことを言えば将来的なリターンがプラスになるかマイナスになるかさえ事前に予想することはできませんので、仮に期待リターン0%という目標ですら悲観的とは言えないからです(過激派)
ちなみにポートフォリオを全て無リスク資産(現金・個人向け国債等)にすれば名目では容易に達成できますが、実質では期待リターン0%ですら必ず達成できるとは限りません。
参考記事…㊙絶対に損しない投資法
ある程度入金額が固定されている人にとって目標金額を定めるということは期待リターンの下限を定めるということにつながります。
インデックス投資メインの人であれば自身の金融資産は市場平均リターンの変動によって大きく左右されるということを心得ているかと思いますし、アクティブ投資メインの人であれば期待リターンを高く想定すればするほど高いリスクあるいは高いセンスを要求されることを心得ていると思います。
どちらのスタイルであったとしても、期待リターンの下限を決めて目標金額を割り出すという行為そのものが楽観的ではないか?というのがつみ次郎の考え方です。
もちろん投資によるリターンではなく入金力を頼りに〇〇円を目指す…というのであれば話は別ですが、これは投資ではなく稼ぎ方の目標になると思います(煽笑)
まぁ投資の期待リターンを予測するよりは人的資本のリターンを予想するほうが簡単ではありますからね(それでも不確実な部分は多いですが)
参考記事…低収入で倹約家 VS 高収入で浪費家
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今全財産を失ったら…?
ここで思考実験的な質問ですが、もし現時点で全ての金融資産を失った場合目標金額にどう影響するか?を考えてみましょう。
具体的な例として、毎月3万円を30年積立・期待リターンは5%(税引後)という人を想定してみます。
この積立を無事達成できれば約2,500万円になり、これが今回の話における目標金額となりますね。
ですが不幸にも、積立10年目の時点(元利合計450万円くらい)で全財産を失ってしまったとします。
この場合、残り20年で積立を行っても最終的には1,200万円くらいにしかならず、目標の半分くらいに減ってしまいます。
この状態からなんとしても2,500万円を目指すのであれば以下のような工夫をしなければなりません。
・入金力(毎月3万円)を増やす
・積立期間(30年間)を延ばす
・期待リターン(年5%)を高める
逆に言えば目標2,500万円を諦めないのであれば上記のいずれかが必須になるということです。
上記2つについては、これまでギリギリで積立していた人であればかなり大きな負担になりかねませんので、人生設計と要相談です。
そして一番下の期待リターンを高めて損を取り戻すという発想は大抵の場合〇亡フラグですので、よほど切羽詰まった目標金額でない限りは避けたいところです。
あなたの決めた目標金額は、想定外のトラブルがあったとしても絶対に達成したい強固なものなのか、それとも状況に合わせて変動する無理のない範囲で達成できるものなのか…そのどちらがより近いでしょうか?(丸投げ)
まとめてきなもの
つみ次郎の投資スタイルはほぼインデックスファンドのフルインベストメントですので、リターンは市場平均に大きく左右されます。
参考記事…【2020年版】つみたて次郎の秘密のポートフォリオ
また、自身でリターンをコントロールする気もありませんので、ひたすら市場平均という名の波に揺られつつ時には拳(スマートベータ)で抵抗していこう…という緩いスタイルです。
また、前述したとおり具体的なお金の使い道も全然定まっていないので、少なくとも現時点では〇〇円越えという目標を立てる必要もないですし、ここまでの内容を振り返れば金額目標を立てないことが精神衛生上も良いと考えています。
だって具体的に目標を立ててしまったら「もっと良い投資先を探そう!」「もっと節約して入金しよう!」という負のサイクルにハマって♂しまう可能性も高まってしまいますからね(〇末転倒)
これではまるで投資の奴隷状態ですので、将来の不確実性を受け入れつつ無理のない範囲で市場に図太く居座りたいところです。
また、最悪の場合マイナスリターンで投資人生終了という結末も有り得なくはありませんので、その覚悟を心のすみっコにいつも抱えていきましょう。
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