【タバコ株】フィリップモリス(PM)が暴騰しててワロタw
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つみたて次郎です。米国株クラスタでも賛否両論のあるたばこ株が大暴騰しました。
たばこ株の代表格ともいえるフィリップモリス・インターナショナル(PM)は、9月12日に+4%近い上昇をしています。
9月12日には、米食品医薬局(FDA)から未成年者の電子タバコ利用に関して対策を取るよう、各たばこメーカーに対して要求しています。十分な対策が取れない場合、規制強化も検討している旨も伝えられました。
フィリップモリスは電子タバコのIQOS(アイコス)を販売しているのでネガティブニュースのように思えますが、株価は反対に上昇する結果になりました。
各メーカーが十分な対策を取れる余地があること・電子ではない従来のたばこの販売に好影響をもたらすと予想されていることが、暴騰の原因とされています。
伝統的なたばこを手掛ける大手メーカーは、フィリップモリス以外も軒並み暴騰しています。
PMと対を成すアルトリアグループ(MO)の株価チャートです。一時は8%近い上昇を見せています。
イギリスに本社を持ち、ADRとして米国市場に上場しているブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BTI)も大きく上昇しました。
今回のニュースそのものは、たばこ業界にとって成長産業ともいえる電子たばこの規制強化につながりかねないため、たばこ業界全体としてはパイの縮小につながりかねません。
その一方、電子たばこに特化した新興メーカーに対しては大きなダメージにつながる可能性があるため、間接的に大手たばこメーカーにとってはプラスに働くかもしれません。
米国では、米ジュール・ラブズ社が販売する「JUUL」と呼ばれる電子たばこがシェアの7割を占めていますが、同社にとっては大きなダメージとなりそうです。(ちなみに未上場企業)
元々たばこ業界は、先進国においては衰退産業といわれていますが、大手メーカーが中堅メーカーを買収することでシェアを拡大したり、依存性があるため値上げによる利潤確保が頻繁に行われるなど、縮小していくパイをいかに独占するかが勝負の分かれ目となっています。
圧倒的な消費者独占力・不況耐性などを兼ね備えているため(少なくとも日本では)人気のある銘柄群といえますが、その成長性やブランド力に対する懸念も少なくありません。
不安要素の1つが、電子たばこにおけるシェアを確保できるかという点ですが、電子たばこ自体の新規参入が難しくなっていくのであれば、既にたばこ市場を寡占している大手メーカーの安泰はしばらく続くことになります。
電子たばこという成長産業に期待しているのではなく、従来の伝統的なたばこから生まれるキャッシュフローに期待してたばこ銘柄に投資している人にとっては、電子たばこの規制そのものが喜ばしいニュースといえるかもしれません。
米国株クラスタにおいては、バフェット流、シーゲル流を謳う個人投資家からは非常に高い人気があります。
特にフィリップモリスとアルトリアについては、米国市場における超長期リターンのトップ成績を誇っており、個別銘柄として良く名前が挙がります。
参考記事「生き残りS&P500黄金銘柄」
消費者独占力・不況耐性・ブランド力・高配当・連続増配と、単純なステータスだけで見れば最強ともいえる銘柄であるといえます。
その一方、株価がしばらく割高に推移していたことや、米国市場金利の上昇に伴い、度々調整による下落を経験しています。
PMの過去1年チャートです。度々大きな下落を経験しており、今年の4月にはマイナス17%という地獄絵図となっています。
そのおかげか、現在の予想PERは15倍程度となっており、十分な割安感があります。
ちなみにMOやBTIもだいたい15倍前後と、横並びの数値になっています。
その一方、今後さらに利上げが実施されれば、利益のほとんどを配当で吐き出すたばこ銘柄にとっては大きな向かい風となります。
また、たばこ業界自体の成長余力が悲観的であるため、特にグロース株投資家からは厳しい目を向けられている現実もあります。
たばこ銘柄への投資の是非は意見が真っ二つに分かれている印象があるので、米国株投資家の運命を分けるポイントとなるかもしれませんね。
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たばこ次郎
時間を持て余す時、特に通勤時間などに楽しく閲覧させて頂き、新しいニュース情報など参考になります。
米国株は「楽天VTI」と「emaxis sim s&p500」をNISA中心に毎月積み立てしてますが、「emaxis slim s&p500」の純資産の伸びが素晴らしいと感じ、どれほど「楽天VTI」に迫れるかなんて記事が有ったらなんて事を思ってます。
もしそんな記事を書いて貰えたら嬉しく思います。
いつもありがとうございます。
楽天VTIとSlimS&P500については私も積立中なので、純資産の推移は気になりますね。
今度記事でまとめてみたいと思います。