【悲報】金融庁公式サイトに掲載された「教えて虫取り先生」に批判が相次ぐ
つみたて次郎です。
金融庁のホームページに、投資初心者向けの面白いコラムが現在掲載されています。
外部リンク「教えて虫取り先生(金融庁)」
現在は第3回まで掲載されており、今後も増える予定のようです。
虫取り先生とは、投資ブログ「いつか子供に伝えたいお金の話」を運営されている虫取り小僧氏のことです。
そんな虫取り先生が、金融庁の若手職員たちとの会話を通じて、投資のあれこれを解説していくコラム記事になっています。
内容自体は基礎的なものばかりで、個人的には分かりやすくまとまっているなと思っていました…。
しかし、その内容や表現方法については賛否両論で、中には厳しい批判も多数ありました。
虫取り先生の記事荒れててワロタ。
個人的には荒れる要素があったことすら分からなかった(笑)— つみたて次郎(Googleを愛しGoogleに愛された漢) (@siegeljiro) 2018年8月17日
全体的には虫取り先生が話の流れをリードしており、あたかも投資ブログを読んでいるかのような感覚になります。
それゆえ、官公庁である金融庁の名前で公開する内容としては不適切ではないか?ということが多数上がっています。
その中でも、特に反響の大きかったと思う部分を個人的に2ヶ所抜粋してみます。
その①
虫取り先生:3ヶ月くらいかけて書籍やネットで勉強しまくって、まずは銀行に行きました。でもそこで買った商品は手数料の高い微妙な……というか、ボッタクリの金融商品だったんです。
(途中省略)
金融庁職員:なるほどですね。(心の声:プププ、虫とりさんですら金融機関にカモられてたんだ)
出典「教えて虫取り先生(第2回)」
やり取り自体はよくある光景ですが、「ボッタくり」「カモられて」というのは官公庁が作成する資料としてはかなり過激な言葉遣いです。
これが個人ブロガーの記事であればよくある表現ですが、金融庁として公表するのであれば金融機関への配慮が足らないのではという意見も多数出ています。
その②
株式を保有するということは、資本家サイドに回るということであり、期待リターンも高いですから。しかも投資信託を使えば、簡単に世界中の一流企業の株式を保有する(オーナーになる)ことができます。それに間接的に外貨を保有することになるので、日本円だけの集中保有から脱却することにもなります。
(途中省略)
だからこそ、私は淡々と積立てを続けているのです。
人間の欲望を原動力として成長を続ける資本主義の世界に生きていて、簡単に資本家サイドに行ける手段があるのにそれをしないのはもったいない。フランスの経済学者トマ・ピケティさんも言ってるじゃないですか。労働収益よりも資本収益のほうが効率的だって。出典「教えて虫取り先生(第3回)」
個人的にはあまり気になりませんでしたが、「資本家サイド」という表現が生々しいという指摘がありました。
投資…特にインデックス投資を勧める場合、どうしても資本主義や金融システムという部分から説明していく必要があるため、このような表現になってしまうのは仕方がない部分もありそうです。
つみたて次郎も当ブログで、似たようなことをたびたび主張している気がします(笑)
つみたて次郎の感想
最初読んだ時は特に違和感なく読んでいましたが、批判されている点を意識して再度読んでみると、批判されてしまいそうな部分は複数あるように感じました。
これはつみたて次郎が、インデックス投資ブロガーであることも大きく関係していると思います。
自分と近い意見を主張する文章は、公正な視点で評価することが難しくなってしまいますからね。
特に本コラムは、官公庁である金融庁から投資初心者に向けての記事ですので、特定の考えや投資法を過度に推奨するような内容はご法度です。
とはいえ、記載されている内容そのものはごく普通であり、言葉遣いや文章構成を修正すれば特に問題はないようにも思えます。
途中のグラフなんかも金融庁作成のものだし、つみたてNISAそのものが金融機関に喧嘩を売っているような制度だ。その宣伝にピッタリ合うブロガーがいたのだから、金融庁としてはむしろ正しいアプローチだろう。
— つみたて次郎(教えてつみたて先生) (@siegeljiro) 2018年8月17日
まだコラムは掲載途中なのであくまで推測ですが、最終的には一般NISAやつみたてNISA制度を利用して、コツコツ投資を行おうという結論になると思っています。
特につみたてNISAについては、金融庁が様々な調整を行って2018年からスタートさせた制度であり、金融庁としても普及させていきたいという思惑があります。
つみたてNISAは、ごく一部の厳選された投資信託にしか投資することができず、今までのNISA制度(=一般NISA)と比べ極めて自由度の少ない内容になっています。
投資信託の信託報酬の上限についても規定があり、金融業界でこれまで行われていた、高コスト商品の回転売買などで利益を得ることが不可能な仕組みになっています。
そもそもつみたてNISA自体、金融機関及びその利害関係者の反感を買う前提となっているため、むしろ批判が相次ぐのは正しい姿といえるかもしれません。
金融機関関係者にとっては、本コラムのような過激記事は絶好の批判対象となります。
本コラム自体が金融庁及び虫取り先生のポジショントークといえますが、それを批判するコメントにもポジショントークが含まれている可能性があります。
いつも通りの結論ですが、記事も批判コメントも鵜呑みにせず、両方に目を通し自分の頭で考えていくことが大切ですね。
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教えてつみたて先生
※ 参加者のコメントは、個人的見解に基づいて書かれたものであり、当庁の見解、意見等を示すものではありません。
とサイト前文に書かれてあっても、非難されるのは税金を使って構成しているからでしょうかね。
もう少し素直に読んで批判するなら良いのですが、揚げ足取りのように感じました。
コメントありがとうございます。
あくまで主導は官公庁な上金融庁職員も登場していますからね。
揚げ足取り感は否めませんが、かなり攻めた内容であることは間違いなさそうですね。