ゼネラルエレクトリック(GE)の減配で学んだこと
シーゲル二郎です。
昨日の夜はお祭りがあったようで、ゼネラルエレクトリック(GE)が減配したようです。
ゼネラルエレクトリック(以下GE)とは、発明家のエジソン氏が創立した会社です。NYダウにも選ばれている超巨大企業です。
NYダウ指数が決められたのは1986年ですが、当初から唯一採用され続けている企業です。(といわれているが、途中何度も外されているので少し誤解を生む表現)
事業内容はもともと照明を基本とする家電部門でしたが、紆余曲折あり、現在では家電部門は全て売却しています。また、リーマンショック前では金融部門であるGEキャピタルが稼ぎ頭でしたが、そちらも売却を決定し、重工業を中心とした事業に集中しています。
現在では、ジェットエンジン、ヘルスケア用品、発電タービンなどが中心です。いずれも幅広く展開している典型的なコングロマリットです。
しかし、発電タービン事業が不調になり、キャッシュフローが大きく予想を下回っていたため、配当金が減配される可能性が高くなっていました。
リーマンショック以降は順調にDPS(配当)を増やしてきましたが、昨日11月13日のアナリストデーで無念の減配を発表しました。
四半期配当金は、24セント→12セントとなりました。
上記のグラフを見ると、2008年から2009年のDPS(配当)は半減程度になっているように見えますが、四半期を基準に考えると、少し違う景色が見えます。
出典「boomberg」
グラフ軸が均一でないので少し大げさですが、リーマンショック時には配当金が3分の1以下になってしまいました。
ク〇が、〇ソがよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!(突然の叫び)
1年後の未来を見通す力がなければ、配当金が3分の1になる大事件でした。この状況でホールドし続けるのは、並大抵の精神力では難しいです。
幸いシーゲル二郎が保有しているNYダウでは、GEの構成比率はわずか0.6%しか含まれていないので、影響はごくわずかです。(全体の0.4%吹き飛んだけどね)
もともと1株当たりの価格が低かったうえに下落が続いたため、本日の価格はわずか19ドルです。NYダウの株価単純平均という時代遅れの計算方法が役に立ったようです(笑)
B太郎氏、GE太郎氏といった様々なブロガーの叫びを聞いて学んだのは、「個別株投資怖い」ということです。ゼネラルエレクトリックのような超優良企業であっても、ミスをするし、減配だってあり得るということです。
ちょうど昨日ブログ名を変更された、たけぼう氏の記事も心に沁みました。
外部リンク「いい男の株式投資やらないか 」
どんな企業にも減配リスクはあります。優良企業だから減配しないというのは幻想です。
コカ・コーラ(KO)など、誰もが増配を疑わないような企業であれば、なおさら減配した時のダメージは大きいです。仮に増配をずっと続けていたとしても、みんながそれを当然と思っているので、株価が割高で推移してリターンには悪影響です。
フィリップモリス(PM)が高リターンだったのは、減配どころか倒産すら予想されていたけど、実際は増配を続けていたからにすぎません。
減配しそうだけど、実は増配を続けてきた企業をあらかじめ探すのは容易ではありません。もっと言えば、増配そのものは重要ではなく、一時的に減配してもいいからしっかり配当金を維持できることが重要です。
参考記事「連続増配は株主利益を損ねる」
増配も減配も、バリュー株もグロース株も、結局は将来のリターンを約束するものではありません。
シーゲル二郎は早く個別株投資家になりたいと思っていましたが、今回の騒動を受けて、しばらくは弱小インデックス投資家でもいいかななんて思うのでした。
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