積立投資はただの結果にすぎない

つみたて次郎です。

現在、積立投資という庶民らしい投資方法が人気になっています。来年から始まるつみたてNISAもまさに積立投資を推奨するための非課税投資制度となっています。

大昔から現在まで、一般庶民というのは労働階級であり、サラリーマンだろうが自営業だろうが、労働の対価に報酬を得て生活しています。

そしてなけなしの給料から生活費を払うと、残りは少ししかありません。労働階級である限り、瞬間的にまとまったお金を用意することは容易ではありません。

だからこそ、多くの人は住宅ローンという超ハイリスクハイリターンな投資に手を出してしまうし、ローンを組める会社員のステータスが輝くのです。

資本主義社会では、低金利で借金をして、それ以上のリターンを生み出せれば利益を得ることができます。事業を行うために銀行からお金を借りるのも、投資会社がレバレッジをかけているのも、本質的には同じことです。

借金とは、利息を払う代わりに未来のお金を買うことです。少しでも早く資本を投下することで、利息以上のリターンを得られると考えているので借金するのです。

住宅ローンを組むのは済むための家を手に入れるための借金、奨学金ローンは学歴を得るための借金です。

投資においても、信用取引やレバレッジという形でリターンを倍増させるテクニックがあります。

期待できリターンよりも低い利率で借金することが可能であれば、複利的に資産を増やしていくことが可能です。(ハイリスクハイリターンな取引になります)

 

 

ですが、投資することを理由にまとまったお金を低金利で借りることはほぼ不可能です。なので、一般庶民は毎月の給料から少しずつ投資資金を捻出していくしかないのです。

一般世間では、「投資はまとまった資金がないと意味がない」という考える人が非常に多いです。ですが、金融の世界で考えれば0点ともいえる回答です。

投資家が日々「どうやったら低金利でお金を借りることができるか」を考えている一方で、「投資はまとまった資金がないと意味がない」と考えている人がいるのは、この世の縮図を見ているようで残念です。

100円から低コストな金融商品が購入できる現状で、生活防衛資金以外の預金を眠らしておく意味はほとんどありません。

年寄りが言っているなら投資期間の関係上まだ理解できますが、若い人ですらこのような考えが多いのは少し異常だと思います。

つみたて次郎はリスクのある借金は嫌いです。住宅ローンは、年収の何倍ものお金を借りて将来の家賃を浮かそうとするハイリスクな金融商品です。

借金の怖さはよく理解しているつもりなので、身の丈に合わない買い物をすることになる住宅ローンは絶対に組まないと心に決めています。

借金をしないで合理的に投資するなら、まとまった資金をサラリーマンが用意するのは不可能です。

まとまった資金がないのであれば、給料からコツコツ積立投資をするしかありません。

積立投資は本来「徐々に投資資金を投下していく」という意味ですが、相続や退職金などでまとまったお金を得た人でもない限り単に「給料を投資に回しているだけ」になっている人が多いと思います。

この2つは見かけ上同じような投資をしていますが、その意味合いは全く異なっています。

多くの人にとって積立投資は「資金があったらすぐに投資に充てる」を実行した結果に過ぎません。

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貧乏人でも投資はできるぞ!

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