生活防衛資金は投資家の命綱
つみたて次郎です。
生活防衛資金という言葉は聞いたことがあるでしょうか?
非常に地味な存在ですが、これから投資を始めたい人にとっては最初に考えてほしい超重要な要素です。
定義は様々ですが、つみたて次郎は次のように考えています。
ポートフォリオに含まない、緊急時の出費に対応するための余剰資金。安全性や流動性の高い資産で持つことが好ましい。
具体的な緊急時とは、病気やケガにあったとき・給与収入が途絶えたときなどですね。
基本的につみたて次郎は、シーゲル教授の教えに従い投資先を株式100%としていますが、生活防衛資金は別腹で用意しています。
生活防衛資金は多いほど安心できますが、あまりに多いと投資機会を失うことになります。
適切な金額については様々な議論がありますが、その幅は生活費3か月分~生活費3年分くらいがよく語られる範囲かと思います。
サラリーマンと自営業者、独身と既婚者、賃貸と持ち家等の条件によって変わりますし、生活費は人それぞれですので、各自自分で決めていくしかありません。
ちなみにつみたて次郎は、生活費3か月分として約50万円を現金預金として保有しています。
※本当に切り詰めれば5か月しのげるけどね(笑)
平均的な投資家に比べればかなり少ないかと思いますが、そもそもの生活費が安いこと・各種ローンを組んでいないこと・独身であること(泣)を考慮すれば十分だと思っています。
なぜ生活防衛資金が重要なのかというと、ポートフォリオを崩さないようにするためです。
長期投資家の場合、大抵目安とするポートフォリオがあり、リバランスなり積立投資なりで調整していくのが主な日常になるかと思います。
しかし、日常生活で急な出費が発生した場合、生活防衛資金がなければ投資資金から捻出しなければなりません。
仮に株式50%:現金50%でポートフォリオを組んでいたとしても、そのうち現金を引き出すことでバランスが変わってしまうので、株式も一部売ることになります。
また、つみたて次郎のように株式全力フルインベストメントの場合、その金額分強制的に株式を売ることになります。
もし緊急時の出費が株価暴落タイミングに重なった場合、泣く泣く安くなった株を手放すことになります。
株式は長期間における元本割れリスクは低いですが、短期で売った場合は別ですので、最悪のケースといえます。
そのようなことがないように、ポートフォリオを守るためのお守りが生活防衛資金になります。
かといって、生活防衛資金を多く用意しすぎると、投資金額が減ってしまうので、バランス感覚が重要です。
ちなみに余談ですが、生活費3年分というと一般的な家庭ならば余裕で1,000万円超えると思うんですが、ここまで大きいならもう生活防衛資金という括りで考えてはダメだと思うのは私だけでしょうか?笑
まぁいろいろ書き連ねましたが、まとめると「投資するならそれなりの貯金作ってからにしろ」という厳しい言葉になってしまいます。
投資に興味を持ってくれた人に対し「最初は貯金しろ」というのは、非常に残酷ではあります。
しかしこれは、一般世間でよく言われる「投資するための種銭を用意しろ」という意味とは全く違いますので注意してください(この考えは私は反対です)
投資するための資金ではなくて、投資に専念できるようにするための資金です。
もし投資に興味を持ったけど生活防衛資金がないよという人は、まず生活防衛資金を貯めることに集中しましょう。
ですが、それはあまりに退屈ですので、負担にならない程度の積立投資を並行していくとよいかもしれません(1,000~5,000円くらいだとちょうどいいかな?)
もちろんこれは本格的な投資ではなく、投資している感覚に慣れるためのチュートリアルだと思ってください。
そして、晴れて生活防衛資金が十分貯まったら、その後は全部投資に回してしまえばいいんです。
株式60:債券40の黄金ポートフォリオでもよし、株式100%の積極的ポートフォリオでもいいです。ここから本当の投資人生が始まります。
生活防衛資金は投資家の命綱ですので、自分に降りかかるリスクをしっかり考え、適切な金額を用意できるようにしましょう。
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