つみたて次郎式「世界4分割投資法②」
つみたて次郎です。
昨日の記事の続きですので、見ていない方は先にご覧ください。
グローバルマクロ戦略の考えを取り入れたポートフォリオを紹介しましたが、本来の投資法とは異なっていますのでご注意ください。
昨日紹介したポートフォリオは、各地域別のETFを均等ウェイトで保有するという内容でした。
本来であれば、割安な地域を先回りしていくのが定石ですが、その判断はなかなか難しいうえに、偏ったポートフォリオはリスクを高めるため、あらかじめ比率を決めておくのは平凡な投資家にとって有効な方法です。
リバランスを通じて、相対的に割安だと思われる地域に資金が投入されていきます。
全体における信託報酬は、0.095%となっています。
しかし、上記のポートフォリオでは、主要先進国の一角であるカナダが一切含まれていません。また、バンガードの商品の中でVPLとVGKは、相対的に信託報酬が割高な商品なので、少しもったいないです。
正式名称は、VPLが「バンガード・FTSE・パシフィック」、VGKが「バンガード・FTSE・ヨーロッパ(VGK)」となっており、それぞれアジア太平洋先進国株、ヨーロッパ株に投資するパッシブ運用型ETFとなっています。
信託報酬はどちらも0.10%と十分低いですが、さらに工夫することが可能です。
バンガードからは、米国を除く先進国株にまとめて投資できる「バンガード・FTSE・先進国市場(除く米国)ETF」という商品があり、ティッカーはVEA、信託報酬は0.07%と激安です。
内容は、ヨーロッパ株が約53%、アジア太平洋先進国株株が約38%となっており、残りはほぼカナダです(2017年11月30日現在)
信託報酬がこちらのほうが安いうえにカナダが含まれるため、VEAを用いることで、より良い内容に仕上げることができます。
具体的には、次のようにポートフォリオを組むと理想的です。
割合は大きく変わりましたが、各地域ごとのウェイトはちょうど4分の1ずつになっています。
VGK(ヨーロッパ株)の全部とVPL(アジア太平洋株)の一部をVEA(米国外先進国株)にすることで、信託報酬を節約することができます。
基本形の時は0.095%でしたが、改良版だと0.0833%まで引き下げることができました。
相違点は、カナダが4%ほど混ざる点です。アメリカは21%とし、北米地域で合計25%になるようにしました。
上記の通り組むと、北米・ヨーロッパ・アジア太平洋・新興国がちょうど均等のバランスになります。
弱点としては、VEA(米国外先進国株)の内訳は日々変わっているので、定期的に割合を見直さなければならないという点ですね。
上記比率は、2017年11月30日時点での4分割を目指した割合になっていますので、(まったく推奨はしませんが)もし実践するような人がいるのであればご注意ください。
後は細かい点ですが、今後新興国が先進国に昇格した際に、調整がしやすいというメリットもあります。
ポートフォリオの中身うんぬんよりも、「VGKとVPLよりもVEA優先だよ!」という点が今回の趣旨ですかね(笑)
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楽天VEA次郎
いつもためになる記事ありがとうございます!
ボビーさんの投資法を知ってやってみようかな?と思ってたので参考になります。
結局VTI+VEA+VWOかなー(ウェルスナビと同じw)と思ってたんですがVPLを加えるのもいいですね。なかなか最強なポートフォリオだと思うのですが、つみたて次郎さんは実践しないのですか?
コメントありがとうございます。
本来のボビー氏との意図とは違いますが、自分なりに参考にしてみました。
私は米国集中を貫きたいので、しばらくはパスですね。
また、このポートフォリオは投資信託では組むことができず、ある程度の資金量が必要とされるので、実践しようとしても現状は無理です(泣)