【朗報?】運用期間10年以上な投資信託への資金流入が2002年以降初のプラスに
つみたて次郎です。
投資信託に関するニュースがあったので紹介します。
外部リンク…投信、長期にシフト 人生100年時代を下支え
いろんなデータが載っていますが、個人的に衝撃的だったのは運用期間10年超の資金流入額の推移です。
2002年の流入増を最後に、2003~2017年はずっとマイナスが続いていましたが、2018年には大幅プラスになっています。
投信全体では波はありつつもプラスが続いていたことを踏まえると、運用期間が10年を超えている投資信託の人気が高まっているということになります。
投信を用いた長期投資が認知されていることを考えれば、ごく自然な流れともいえます。
運用期間10年という概念
つみ次郎は投信=長期投資のアイテムという認識ですので、運用期間が長いファンドに人気が集まるということ自体は良い傾向だと思います。
アクティブファンドなら、繰上償還せず存続している事自体が一定のステータスになりえますし、生き残った強い投信であるといえます。
インデックスファンドなら、むしろ繰上償還しなさそうなファンドを選ぶのが大前提になりますからね。
その一方、日本国内の投信業界においては、むやみに運用期間〇〇年以上という見方で投信を選ぶのはちょっと危険な気もします。
アクティブファンドはともかく、インデックスファンドの場合は特に注意が必要といえます。
なぜなら、日本国内で有力な投資信託がどんどん増えてきたのはここ数年の話であることや、既存ファンドを事実上切り捨て新しいファンドを設定するということがよくあるからです(例…eMAXISの無印とSlim)
数少ない既存ファンドをひたすら改良しているニッセイですら、看板商品である<購入・監禁手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンドの設定日は2013年12月であり、まだ6年弱ほどしか運用されていません。
アクティブファンドは比較的成熟(?)しているジャンルですが、インデックスファンドはやっと状況が落ち着いてきたばかりのジャンルです。
そのため、運用期間10年以上という基準で絞り込むのはあまりよくないといえるでしょう。
ただ、一般論としては運用期間が長いほど安心というのは事実であり、定量的な基準で優劣を決めにくい状況であるというのはもどかしいですね。
2019年以降はどうなる?
2018年に急激に高まっているので、つみたてNISAの影響もあるかなと思いましたが、比較的設定されてから日が浅いインデックスファンドがその中心であることを考えると、あまり関係はなさそうですね。
また、運用期間がちょうど10年になった人気ファンドが集計に含まれるようになったからなんて理由も考えましたが、金額を考えると微妙なところです。
記事のタイトルを見たとき「年金2,000万円問題の影響か?」なんて想像もしましたが、2018年から見られる傾向なのでこれも関係ないです(笑)
参考記事…年金問題の影響で証券口座の開設数が増加中
つみ次郎の頭では、元記事に載っている内容以外での要因については残念ながら思いつきませんでした(泣)
ただ、最後の年金問題については、現在進行形で国民に(良くも悪くも)影響を与えており、今後もだんだん伸びていく可能性は高いと思われます。
日本でも投信というアイテムが広く浸透していけば、当然運用期間の平均もどんどん伸びていくはずですし、ある意味時間が解決してくれる問題ともいえます。
息の長い投信がどんどん育ってくれたらいいですね。
その間につみ次郎も資産もどんどん育っていてほしいものです(フラグ)
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つみたて次郎(運用25年目)
次郎様、いつもブログを拝見させて頂いております。
去年より積み立てnisaを利用して積み立てているのですが、nisa枠では年40万しか投資できず
特定口座でも積み立てを開始しようかと思っております。
そこで質問なのですが、
同じ投資信託を積み立てnisaで年/40万 特定口座でも年/120万 を予定しておりますが
将来的に出産、転職等のライフステージの変化があった時に積み立て金額を減らす(あるいは停止)する可能性があります。
この場合、特定口座での積み立て分を売却し、同時に積み立てnisa口座で注文を出せば
特定口座→積み立てnisa口座 への移動(?)的な事が可能だと思うのですが
税金以外に不利益は発生しますでしょうか?
>>fans様
いつもありがとうございます。
質問について、特定口座分を売却→積立NISAで買付というのは、制度をうまく活用するための良い方針かと思います。
問題点については、おっしゃる通り税金ですね。極端に含み益がある銘柄をスイッチングする場合は要検討です。
細かいところだと、投資信託の乗り換えタイミングによっては若干得したり損する可能性はありますが、あまり気にしなくてもよいかと思います。
参考記事を張っておきますので、よろしければご覧ください。
https://siegeljiro.com/tsumitatenisa-ideco-tokuteikouza
回答ありがとうございます。
このような問題を出口戦略というのですね、勉強になります。
参考記事も大変勉強になりました。