【悲報】〇んぽ生命で不適切な保険販売

つみたて次郎です。

最近相次いで金融機関の不祥事ニュースを目にしますが、その中でも飛び切り悪質なものがありましたので紹介します。

外部リンク…認知症女性、かんぽに月25万円 収入13万円、貯金底つく…「これは犯罪だ」次男怒り

タイトルで完結している感はありますが、要約してみます。

 

認知症の年配女性に多数の保険を契約させていた
・収入は月約13万円に対し月額保険料は約25万円
・1年間で支払った保険総額は200万円
・次男が抗議したところ貸付サービスを案内される
・半年間の交渉の末、全額返金という対応にて決着

 

もう酷いとしか言いようがありませんね…。

単なる金融商品の契約であれば、不利な内容であっても自己責任になってしまうこともありますが、認知症の方相手ということなのでそのような形からの擁護はできなさそうです。

また、同じ郵政グループであるゆうちょ銀行でも、これに近い不祥事が相次いでいます。

参考記事…ゆうちょ銀行で不適切な投信販売

こちらは企業全体の話ですが、かんぽ生命においても今回の不祥事は氷山の一角に過ぎず、探せば似たような案件が続々出てきそうな感じがしますね。

ゆうちょ銀行もかんぽ生命も、国民から見れば同じ「郵便局」という括りですので、このような不祥事が相次ぐのは全体のイメージダウンにつながります。

 

過剰な保障と支払い能力

保険の内容もかなり重複しているようで、月25万円という保険料を考えれば過剰な保障になっていたのは間違いなさそうです。

また、これほど高額な契約をかんぽ生命側が黙認していた理由として「資産家だと思っていた」とコメントされていますが、これは逆に問題発言ではないでしょうか?

嫌味な解釈をすれば「金持ち相手なら払える額まで保険を売りつける」という意味にも取れます(笑)

また、保険契約に抗議した次男に対して貸付を案内するというのもちょっと信じられないですね…。

一時的な資金不足を間に合わせるとかならともかく、継続的な保険支払いを借金で埋め合わせるなど言語道断です。

そもそも補償内容が適切で支払い能力に合った保険という大前提が成立していない以上、どうやってもうまくまとまるはずがありません。

 

 

過剰な保障に期待する人

今回のニュースは、判断能力のない認知症の人に保険を大量に売り付けていたという問題なので趣旨からは外れますが、民間の保険に入りすぎているというのは日本全体に見られる傾向であり、つみ次郎の周りでも心当たりがあります(笑)

日本は国保が充実しているので、他国と比べれば必要な保障は少ない気もしますけどね。

その一方、なぜか民間の保険に対して過剰な期待を寄せている人が多いのも事実です。

特に多いのが、1日あたり〇円といった固定給付の保険契約ですね。

期待値はマイナスという保険の性質を考えれば、自分にとって必要最低限な保障内容を見極めて加入するのがセオリーですが、保険で儲けることを考えてしまう人を結構見かけます。

例えば、入院1日あたりに必要な金額を6,000円と見積もったとして、入院日額保障10,000円の保険に加入すれば、極端な話入院1日ごとに差額4,000円の儲けになります。

このような皮算用をしたくなるのはつみ次郎も何となく理解できますが、保険に加入してごく普通に利益が出てしまう可能性があるということは、補償内容に無駄があるということであり、過剰な契約になっている可能性があるという視点で考えていかなければなりません。

上記の例なら、入院日額保障は5,000円までにしておいて、差額の1,000円相当は自分の貯金から賄うという考え方もできますからね。

あまり一般的な考え方とは言い難いですが、保障内容が充実しているということは、その分保険料が跳ね上がり貯金が少なくなる分、対象外の事態に対するリスクが高まるということです。

なので保険はむやみやたらに増やせば良いものではありません。

 

かんぽ生命の行方

話が大分脱線してしまいましたが、かんぽ生命の闇はまだまだありそうですので、少しずつ改善してほしいところです。

そのためには、私たち顧客側も金融リテラシーを身に着け、不利な金融商品や過剰な保険にNOといえる知識と勇気を…と言いたい所ですが、今回は認知症の高齢者に売りつけているので、そのような話にも繋げにくいです。

自分の財産だけでなく、家族等周りの人の財産についてもある程度気にかけて、お互い注意喚起していくしかないですね。

かんぽ生命含め、金融機関のモラル改善にはまだまだ期待できなさそうなので、自分の身は自分で守らなければなりません。

また、自己防衛だけでなく周りの人も防衛してあげられるような気配りが大切ですね。

お金というデリケートな問題なので、あまり深く踏み込みづらいジャンルではありますけどね(笑)

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新ながいき次郎

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