【マネーマシンの作り方】オリラジ中田氏のYouTube大学を斬る
つみたて次郎です。
Twitterでオリラジ中田氏の動画が(悪い意味で)話題になっていたので紹介します。
タイトルはマネーマシンの作り方というもので、①と②に分かれています。
再生時間は合計50分位です(2倍速なら25分で全部見れます!)
当ブログでも中田氏の動画はたびたび取り上げさせていただいておりますので、今回も便乗させていただきます(笑)
参考記事…オリラジ中田氏の投資解説動画を視聴してみた【YouTube】
参考記事…オリラジ中田氏のYouTube大学にバフェット太郎本とたぱぞう本が登場
参考記事…【お金授業総まとめ】オリラジの中田氏のYouTube大学を斬る
中田氏の動画は著名本を簡潔に解説するというスタイルが基本で、今回の動画は『ETFはこの7本を買いなさい』という本を参考にしています。
ETFはこの7本を買いなさい??世界No.1投信評価会社のトップが教えるおすすめ上場投資信託 新品価格 |
ただ、今回の動画はこれまで以上にツッコミ所が多かったので、バッサリ斬っていきたいと思います(強気)
ETFと手数料
本動画はお金を自動的に生み出す装置(マネーマシーン)がメインテーマになっており、その実現のために必要な具体的なアイテムとして上場投資信託(ETF)を紹介しています。
ETFの特徴として売買しやすい・低コスト等をメリットとして挙げています。
ただ、当ブログの読者様であればご存じの通り、現状では上場ではない普通の投資信託もETFに匹敵するほどの低コスト化が進んでいるので、投信とETFの対比みたいのは少しあってもよかった気がしました(他動画でも同じコメントをした気がする笑)
分配金再投資は自分でやる必要があるというETFの特徴にも触れているので尚更です。
補足すると、本動画が参考にしている『ETFはこの7本を買いなさい』は2017年6月21日に出版されており、これはつみたてNISA制度導入前でちょうど投信業界が盛り上がる前のタイミングですので、投信が比較的不利な時期であったというのも多少は関係しているかもしれません。
ただ、動画で強調されていた信託報酬の平均値?みたいな数値に違和感がありました。
動画の流れを見ると、人間→アクティブファンド・ロボ→インデックスファンドかと思われます。
また、動画内でインデックスファンドの説明をする際にメカ・オートメーションといったワードが使われているので、インデックスファンドは機械が自動的に運用しているという誤解を生みかねません。
まぁ自動化している部分はアクティブ比べて大きいとは思いますが、あくまでアクティブファンドもインデックスファンドもプロの生身の人間が運用しているという点では変わりませんし、金融商品において「ロボ」といえばロボアドバイザーのことを指すことが多いので、尚更不適切な表現だと思いました。
↓↓広告の下に続くヒューマン~😎
アセットアロケーション配分例
スタンダードなアセットアロケーションの一例として、以下のような配分が紹介されています。
株式60%:債券40%という王道を往く♂配分で、内訳もよくありそうな感じではあります。
ただ、国内債券なしというのは普通に気になるポイントだったので、触れてほしかった感じはしますね。
おそらく無リスク資産(現金等)と役割が被るから特別アセットアロケーションには組み込んでいない…というような話に繋がり♂そうな感じはします。
どちらにせよ、上記は全てリスク資産となっているため、手持ちの資金をどれくらいぶちこむか(=無リスク資産や生活防衛資金との兼ね合いはどうするか)という話もセットで欲しかったところです。
ETF7種ポートフォリオ
上記のアセットアロケーションを実現する具体的な金融商品として、以下7種のETFを挙げています。
・バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)
・iシェアーズ゙・コア S&P小型株ETF(IJR)
・MAXIS トピックス 上場投資信託(1348)
・バンガード・FTSE・エマージングマーケッツETF(VWO)
・iシェアーズ・コア 米国綜合債券市場ETF(BND)
・バンガード・トータルインターナショナル債券ETF(BNDX)
・バンガード・米ドル建て新興国政府債券ETF(VWOB)
参考本のタイトルが『ETFはこの7本を買いなさい』という直球なので、ある意味最重要ポイントといえます。
いずれもメジャーどころではありますが、つみ次郎としては国内ETFが1つだけ紛れているのが気になりました(笑)
国内株を海外ETF経由で買うと三重課税問題があるのでそこだけ国内ETFにするのは合理的ですが、ドル建て資産の中にポツンと円建て資産が混じる♂ことになるので管理は大変そうです。
また、バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)を先進国株式クラスとして紹介しているのはいろんな方面からツッコまれていますね(笑)
一応動画内では「先進国、新興国、国内、全部を織り交ぜた商品」という発言がありますが、これも誤解を生みかねないような感じです。
海外ETFの場合、そもそも投信と違って先進国株式クラスというジャンルが皆無という事情はありますけどね。
マネーマシーンまとめ
中田氏は本動画も含め、全体として海外ETFへの投資を推奨していますが、つみ次郎としてはやはり自動分配再投資・金額指定自動積立・つみたてNISA対応・iDeCo対応というメリットを兼ね備えた投資信託の方が幅広い人に推奨しやすいと考えています。
少なくとも海外ETFと国内ETFを複数本管理して積立・分配金再投資も手動でやるというのは、いろんな意味でハードルが高いと思います。
また、これまで紹介した部分以外も含め誤解を生みそうな表現が多かったのは残念です。
その一方で、初心者でも分かりやすい例え話みたいなのは感心させられるところも多く、中田氏のトークスキルを再度痛感させられます。
上記はポートフォリオ(アセットアロケーション?)を説明するよくある文章ですが、これを富裕層同士の挨拶的なものとして紹介しています(笑)
一見ジョークのようにも見えますが、自身がどのような投資をしているか一言でまとめて誰かに伝えられるというのは重要なことですからね。
また、ETFの純資産総額や出来高が重要であることをオンラインゲームに例えている話も秀逸でした。
あ〇森みたいな人気ゲームならオンラインサービスもずっと続きそうだから安心できるけど、マイナーゲームならいつサービス終了するか心配…みたいな話です(笑)
つみ次郎もより分かりやすい説明ができるように、秀逸な例え話を随所に散りばめられる人間になりたいです(泣)
ブログ村ランキング
オリラ次郎
目を閉じているフレーム、よくここまで選びましたね。見ていて面白いです。
私は、東証ETFが紛れ込んでいることよりも、VTが紛れ込んでいることの方が違和感ありました。
私の場合、ややUS株・日本以外の先進国株を多めにするのが好みです。
>>ヨナ様
これまでの動画紹介でもサムネ画像にはこだわって(?)いますが、その中でも今回は最高傑作です(笑)
逆に株式クラスをVTだけにする…という選択肢もありそうですね。
私の場合、全てUS株・高配当バリュー多めです(キリッ)