【債券セーフ】GPIF、外国債券(為替ヘッジ有)を国内債券扱いにする

つみたて次郎です。

私たちの公的年金を運営している年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)に関するこんなニュースがありました。

外部リンク…GPIF:ヘッジ外債を国内債の構成割合に変更―水野CIO再任

GPIFは、以下の基本ポートフォリオに沿ったバイアンドホールドを基本戦略としています。

 

出典「年金積立金管理運用独立行政法人

外国債券の目標比率は15%となっていますが、6月末時点で18.1%とややオーバーウェイトとなっており、乖離許容限度である19%に近づいています。

そしてその対策として、外国債券のうち、為替ヘッジがついているものに関しては国内債券扱いとすることで基本ポートフォリオを維持するとのことです。

つまりGPIFとしては、外国債券(為替ヘッジ有)≒国内債券と定義づけたといえます。

このような考え方は、国内生保では一般的になりつつあるようです。

良く言えばそれぞれの資産クラスの特徴に沿って分類を変更した、悪く言えば基本ポートフォリオに手を加えずルールを捻じ曲げたともいえます。

今回このような判断に至ったのは、国内債券の利回りが低下しており、その代替えとしてヘッジ有の外国債券への投資が増えていることが原因とのことです。

つまり国内債券の魅力が相対的に下がりつつあるといっても言い換えられそうですね。

個人投資家レベルでも、超低金利が続く現状では国内債券に対して懐疑的な見方を示す人が多く、国内債券クラスは個人向け国債現金(キャッシュ)のような、無リスク資産で代用する人もいます。

つみ次郎は現在アセットアロケーションに債券を組み込んでいないので無関係ですが、考え方としては強く共感できます。

参考記事…現金(キャッシュ)を組み込んだバランスファンドがないのはなぜだろう?

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ファンドに組み込まれた国内債券

国内債券インデックスファンド単体を保有している人はそこまで多くありませんが、バランスファンド経由で保有している人はかなり多いように見えます。

特に、価格変動リスクを抑えた安定運用型のバランスファンドの場合、かなり高い割合で国内債券クラスが組み込まれていることがほとんどです。

もし本当に国内債券が割に合わない投資対象であるのなら、金利上昇等のきっかけで大きく下落…なんて最悪のシナリオもありえなくはありません(煽り)

つみ次郎の素人考えでは、株みたいな感じで国内債券が暴落することはないと思っていますが、あまりリターンを生み出さない資産という点を考えればあまり抱えたいリスクだとは思いません。

その意味では、ヘッジ有外債のほうがまだマシだという考え方も理解できます。

 

個性派バランスファンド達の行方

今回のGPIFの発表を受けて、なんとなく株を上げた(比喩表現)のは楽天・インデックス・バランスシリーズではないかと思います。

それぞれ株式部分は為替ヘッジ無・債券部分は為替ヘッジ有になっています。

どちらも時価総額加重になっているため、債券の多くは外国債券になっていますが、為替ヘッジがついているため値動きはマイルドになることが期待できます。

これは楽天・インデックス・バランスの強みでもあり弱みでもあるのですが、なんとなくGPIFのお墨付きを受けたような感じがしますね(笑)

また、今回の流れに若干関係しますがウルトラバランス世界株式におけるフランス債券多すぎ問題を考えるうえでのヒントにもなりそうです。

同じ通貨の債券に投資するなら利回りが高いほど有利…異常な低金利下ではそんな新しいルールが誕生しているのかもしれません(超適当)

そして、本来GPIFと一心同体になるはずだったiFree年金バランスのコンセプトがちょっと崩壊しかけているのは気のせいでしょうか(爆笑)

基本ポートフォリオに変更はないけど、実質的な内訳については変更される可能性あり…なんだか運用会社もホルダーもモヤモヤしそうですね。

オチが見つからないのでここらへんで終わりにするサボ🌵

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年金積立金管理運用独立行政法次郎

【債券セーフ】GPIF、外国債券(為替ヘッジ有)を国内債券扱いにする” に対して1件のコメントがあります。

  1. ロボちゃん より:

    使い易さから言えば、松井証券の投信工房でも外国債券(ヘッジ有り)と国内債券は同一分類にして欲しいです。

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