【?報】GPIFの基本ポートフォリオが変更【外債15%→25%】

つみたて次郎です。

世界最大の機関投資家、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)に関する興味深いニュースがありました。

外部リンク…GPIF、外債比率10ポイント引き上げへ

 

GPIF基本ポートフォリオを、以下のように変更するようです。

変更前 変更後
国内株式 25% 25%
外国株式 25% 25%
国内債券 35% 25%
外国債券 15% 25%

 

ようするに国内債券を10%減らして外国債券を10%増やすということになります。

これにより株式と債券の比率だけでなく、国内資産と海外資産の比率も50%ずつとなり、非常にシンプルなポートフォリオとなりました(厳密にはアセットアロケーション?)

GPIF以外の組織でも同様の動きがみられ、全体では約190兆円ほどの国内債券売り・外国債券買いが発生するようです。

大量の円が売られることになるため円安圧力がかかることになります。

 

4地域均等型とiFree年金バランス

結果として国内株式・外国株式・国内債券・外国債券という4分割投資法というシンプルなポートフォリオになりましたが、これは国内のインデックスファンドにおける4地域均等型バランスファンドと近い内容になっています。

つまり4地域均等型を買えば、GPIFと同じようなポートフォリオを保有できてしまうという事になります。

現状では、<購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)が信託報酬0.154%で最安値となっています。

そして今回の変更により、iFree年金バランス(信託報酬0.1749%)の立ち位置がさらによく分からなくなりました(笑)

GPIFのマネをするバランスファンドという内容ですが、今回の変更に合わせて追随しないならコンセプト崩壊ですし、追随したとしても4地域均等型と被ってしまいますからね(辛)

 

GPIFの思惑

GPIFとしては、超低金利で利回り低下が続く国内債券をあまり持ちたくないという思惑があるようです。

ちなみに過去10年では、各資産の推移は以下のようになっています。

 

出典「mourningstar

※ラインナップの関係上SlimではなくFatを使っています。

確かに国内債券より外国債券のほうがリターンはいいですね。

ちなみに以前もGPIFは、為替ヘッジ有の外国債券は国内債券みなすというルール変更を行っています。

外部リンク…GPIF、外国債券(為替ヘッジ有)を国内債券扱いにする

なので実質的には、外国債券の比率は最終的に25%を超える可能性もあります。

また、国内債券とは元々リターンを期待するようなアセットクラスではないとつみ次郎は考えているので、度重なるルール変更は魅力の下がった資産の比率を下げるというリバランスの逆の行動をしているのではないか?という懸念もあります。

ただでさえ直近は不安定な相場が続いていますので、小さなルール変更が大きな損益につながりかねません。

また、米国がゼロ金利政策に踏み切ったのも向かい風です。

参考記事…FRBが1%の緊急利下げでゼロ金利に…そして暴落するNYダウ(-12.93%)

「外国債券を増やす」という判断だけを見ればつみ次郎も評価したいところですが、ただでさえバッシングの対象になりやすいGPIFですから、今回の変更がうまくいくことを祈ります(フラグ)

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