フットロッカー(FL)分析

シーゲル二郎です。

今回は、フットロッカー(FL)を分析していきます。大手シューズ販売メーカーです。

連続増配…6年

S&P格付…BB+

採用インデックス
・S&P500

 

久しぶりの企業分析です。10月3日のフェイスブック以来です。

なんだか素人が企業分析してもしょうがないかなぁと思ってしばらくやっていなかったのですが、最近ではETFを推奨するブロガーが増えてきた ので、あえて逆を突いてみようと思います。

なんか面白い企業ないかなぁと米国四季報(春夏号)をパラパラめくっていたら、たまたま偶然奇跡的に目にはいったのがフットロッカーだったので紹介します。

「Foot Locker」という名前はなんかかっこよくてイケてますね。

フットロッカー(FL)は、米国大手のスポーツシューズショップです。取引先の多くはナイキ(NKE)になっています。

2016年に米大手スポーツ用品販売のスポーツオーソリティが破綻したことにより、ナイキは大ダメージを受けており、その際にナイキの製品が安く流通することを防ぐためにアマゾンと提携を強めています。

ナイキ製品を販売する公式サイトをアマゾン内に立ち上げることで、価格とブランド低下を食い止めようとする魂胆です。

参考記事「ニセモノとブランド

ナイキ製品を売る実店舗であるフット・ロッカーも大ダメージを受けました。アマゾンそのものが実店舗にとって脅威であり、小売店は軒並み厳しい状況に追い込まれています。

 

売上の伸びも素晴らしいですが、それ以上に純利益の伸びが素晴らしいです。

 

投資CFが少なく、成長も素晴らしいです。今後は悲しいですが既存店舗を閉店していく予定なので、投資CFはさらに減っていくと思われます。

 

リーマンショック後は配当性向が100%を超えています。その後の増配率はそこそこですが、利益成長を考えると配当還元意識は低めです。

 

自己資本比率はずっと70%くらいなので安心です。ROEは年々増加しています。

 

さて、みなさんお待ちかねの株価チャートを発表します。

現時点情報(2017/11/20)

株価…40.82ドル
予想PER…9.03倍
配当利回り…3.89%
連続増配…6年

指数だけ見れば割安ですが、そんな言葉では言い表せない暴落を経験しています。そして、2017年11月17日に大暴騰しています。

直近2日だとこのチャートです。断崖絶壁ならぬ、鯉の滝登りとでもいいましょうか。

シーゲル二郎はこのチャートを見て「ボロ儲けじゃん」とポジティブに考えることはできません。

「ちゃんとアクティブ投資家仕事しろよ」と思います。(仮説市場効率性を信じる人)

いずれにせよ、これだけ値動きが激しい株を保有するのは、高度な知識と勇気が必要ですね。素人が手を出していい銘柄でないことは確かです。

フットロッカーはS&P500に含まれていますが、時価総額基準で考えると構成比率はたったの0.05%程度です。

時価総額世界最大のアップル(AAPL)は4%近くありますから、そのサイズ差は歴然です。

フットロッカーを個別株で組み込むということは、市場平均とまったく違うリスクを組み込むことになるので、通常の分散先としては不適切です。

これはフットロッカーに限らず、規模の小さめな企業全てでいえることです。

個別株で分散するのであれば、NYダウに採用されるような超大型株を20~40銘柄程度組み合わせて分散するべきです。

それ以外の戦略の場合、正真正銘のアクティブ投資になりますから、慎重かつ大胆な銘柄分析力が必要になります。

 

グッドラック。

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