EXE-i グローバル中小型株式ファンドが積立NISAに追加されました
つみたて次郎です。
2018年6月22日より、つみたてNISA対象商品として以下3商品が追加されました。
・フィデリティ・ターゲット・デート・ファンド(ベーシック)2040
・フィデリティ・ターゲット・デート・ファンド(ベーシック)2050
・EXE-i グローバル中小型株式ファンド
この中で特に注目なのが、一番下の「EXE-i グローバル中小型株式ファンド(以下:EXE-iグロ中小)」です。
全世界の中型株・小型株を構成する指数に連動するインデックスファンドです。
SBIアセットマネジメントが運用するEXE-iシリーズの1つで、低コストな投信として人気があります。
今までは下記3商品がつみたてNISA対象になっていましたが、今回新たに1つ追加されたという形になります。
・EXE-i つみたて先進国株式ファンド
・EXE-i つみたて新興国株式ファンド
・EXE-iつみたてグローバル(中小型含む)株式ファンド
これら3つは、名前に「つみたて」が入っており、つみたてNISA向けに去年販売されたばかりの新商品です。
また、いずれも金融庁が指定する指数に連動する商品なので、つみたてNISAにおける「指定インデックス投資信託」に認められています。
しかし今回追加されたEXE-iグロ中小は、「つみたて」の文字は入っておらず、運用も2014年からと比較的古いです。
また、金融庁指定の指数以外をベンチマークにしているため、つみたてNISA上は「アクティブ運用投資信託等」に分類されています。
連動指数は「FTSE グローバル スモール・キャップ インデックス」となっており、全世界の中型株・小型株全域をカバーしています。
楽天VTのライバルであり、全世界の株式にまとめて投資できるEXE-iつみたてグローバル(中小型含む)株式ファンドの中小型株だけを抽出したようなファンドです。
コアとして採用するというよりは、小型株比率を高めるためのサテライトとして保有するのが望ましいです。
EXE-iシリーズの共通点として、間接的に海外ETFに投資するファンド・オブ・ETF形式になっています。
下記2つの海外ETFに間接的に投資することで、ベンチマークとの連動を目指しています。
ETF名 | 構成比率 | 信託報酬 |
シュワブ U.S.スモールキャップ | 60% | 0.05% |
バンガード・FTSE・オールワールド(除く米国)スモールキャップ | 40% | 0.13% |
現時点では米国小型株60%・米国外小型株40%が基本となっているようです。
そして全体にかかる元ETFの信託報酬は年間0.082%となり、そこにSBI等の取り分として0.2484%を上乗せした合計0.3304%が最終的な信託報酬になります。
EXE-iつみたてグローバル(中小型含む)株式ファンドの0.15%に比べれば割高に感じますが、小型株投信としての付加価値を考えれば許容範囲かと思います。
むしろ2つを組み合わせることで、期待リターンの高い中小型株式の比率を高めた国際分散投資になり、かなり有力な選択肢の1つになるのではないかと思います。
つみたてNISAは、対象商品が厳選されているため、初心者でも間違いが起きにくい制度です。
その分選べる投信の幅は非常に狭く、窮屈な内容ともいえます。
基本的にはインデックス投信を選ぶことになりますが、今までは国際分散or米国重視or新興国重視くらいしか個性を出すことができませんでした。
しかし、今回採用されたEXE-iグロ中小のおかげで「小型株重視」というアクセントを効かすことができるようになりました。
制度としての分かりやすさ・投資家の選択肢の多さというのは相反する要素であり、サテライト向け商品の充実というのはあまり好ましいものではないかもしれません。
しかし投資家にとっては、ニッチなジャンルの商品の充実は喜ばしいものであり、つみたて次郎も個人的には非常に嬉しいニュースでした(投資はしませんが)
対象指数の拡大や、指定外インデックスでも今回のようにアクティブ型扱いで採用されることで、自由度の高い制度になっていけばいいなと思っています。
そしてやがては、楽天VYMが採用されることを願っています(笑)
また、対象商品の充実に負けないよう、国民の金融リテラシーを高めていく必要がありますね。
つみたて次郎も微力ながら、つみたてNISAの制度普及に努めていきたいと思います。
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グロ中小次郎