SBI・先進国株式インデックス・ファンド(旧:EXE-iつみたて先進国株式) 分析
つみたて次郎です。
今回は、「SBI・先進国株式インデックス・ファンド」を分析していきます。(以下:SBI先進国株)
※2018年9月5日より、名称変更が行われています。旧名は「EXE-iつみたて先進国株式ファンド」です。
今回分析する「EXE-i つみたて先進国株式ファンド」は先進国株式(日本含む)に連動するインデックスファンドで、現在有力な競合商品はないと思われます。
概要は次の通りです。
ファンド名 | SBI・先進国株式インデックス・ファンド |
ベンチマーク | FTSEディベロップド・オールキャップ・インデックス(日本含む) |
運用方法 | ファミリーファンド方式(実質的にはファンド・オブ・ETF) |
信託報酬合計 | 0.117% |
これまでのEXE-iと同様、マザーファンドを実質的に海外ETFで代用する「ファンド・オブ・ETF」形式となっています。海外ETFは、次の2つを用いるようです。
海外ETF名称 | 投資先 | 割合 | 信託報酬 |
シュワブ U.S.ブロード マーケットETF (SCHB) |
米国株 | 55% | 0.03% |
SPDR ポートフォリオ・ディベロップド・ワールド(除く米国)ETF (SPDW) |
先進国株(米国除く) | 45% | 0.04% |
日本では余り馴染みがない商品ですね。バンガードで例えるならVTIとVEAとなります。
それぞれの比率で保有した場合、全体にかかる経費は約0.0345%となります。ETF経費以外の信託報酬は0.081%となっており、合計0.117%が確実に発生する信託報酬となります。
日本で先進国株式インデックスといえば、「MSCIコクサイ」が非常に人気です。
特につみたてNISAでは、当ファンドを除く対象の先進国株式インデックスファンドのすべてが「MSCIコクサイ(日本除く)」に連動しているという異様な状況です(2019/1/20現在)
そこに今回、ニュータイプの先進国株式が加わったという形になります。
SBI先進国株式がベンチマークとしている「FTSEディベロップド・オールキャップ・インデックス(日本含む)」は、文字通り世界中の先進国株式をカバーしている指数です。
MSCIコクサイ(日本除く)と比較すると、次のような違いがあります。
・日本を含んでいる
・韓国を含んでいる
・小型株を含んでいる
日本や小型株の有無については特に説明不要かと思いますが、韓国については、FTSEでは先進国、MSCIでは新興国と分類されているためです。
もし韓国の取りこぼしや重複が気になる場合は、同じ系統の指数で組み合わせるといいでしょう。
(FTSE先進国+FTSE新興国もしくはMSCI先進国+MSCI新興国)
MSCIコクサイ(日本除く)に連動するファンドで最安値は、「<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド」と「eMAXIS Slim 先進国株式インデックス」が同率で0.10989%となっています。
全体として悪い商品ではないのですが、日本のインデックスファンドにおいては日本・先進国・新興国という3つの地域で区切られることが多いです。
ある程度割合を工夫したい人は、既に各種の投資信託を保有しているはずだし、特にこだわりがなければ楽天VTやSBI全世界株を保有するだけでいいはずです。
3つの地域のうち2つだけ(日本・先進国)をパッケージ化した商品は、初心者から見ても上級者から見ても中途半端なイメージと言わざるを得ません。
※2019年1月20日追記…第1回運用報告書が発表されました。
参考記事…SBIインデックスファンド(全世界株・先進国株・新興国株)の第1回運用報告書から実質コストを計算してみる
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SBI次郎
はじめまして。たーぼうと言います。来年から投資信託を積立していこうと考えているのですが、EXE-iつみたてシリーズはSBI証券でしか購入出来ないのでしょうか?時間が経てば楽天証券などでも発売するのでしょうか?
どうもはじめまして。
現状でははっきりしていないですが、楽天証券での取り扱いは難しいような気がします。
EXE-iつみたてシリーズはSBI証券だから何とか売れるような手数料設定なので、他社が積極的に取り扱う理由はないかと思います。
返信ありがとうございます。大変勉強になりました。また分からないことがありましたら教えてください。