eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)の信託報酬が0.1728%に引き下げ!
つみたて次郎です。
現在8資産均等型バランスファンドとして最有力候補ともいえる「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」ですが、3月16日にさらなる信託報酬引き下げを発表しました。
外部リンク「三菱UFJ国際投信」
これにより、信託報酬は0.22572%→0.1728%に引き下げられました。
そもそも先月の2月1日にも引き下げを発表していますが、これは「<購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスファンド(8資産均等型)」の0.22572%に合わせて引き下げられた結果であり、ちょっと物足りないともいえました。
そして今回の引き下げも、競合商品に対抗したためとなっていますが、その相手はほぼ間違いなく「Smart-i 8資産バランス(安定型・安定成長型・成長型)」でしょう。
3シリーズのうち安定型の信託報酬は0.1728%となっていますので、最も安い商品と同等まで引き下げたことになります。
しかし、Smart-i 8資産バランスはいずれも8資産均等型ではなく、直接競合する商品ではありません。
また、通常は株式やREITのほうが運用コストが高いため、債券が半分以上を占める成長型に合わせるのはとても驚きました。
もちろん我々消費者にとっては好ましいことですが、「近所のうどん屋に合わせて値下げするそば屋」みたいな違和感があります(笑)
直接競合しなくても対抗値下げするというのは、eMAXIS Slim先進国株 vs EXE-iつみたて先進国株でも一度披露されていましたが、今回の動きでさらにハッキリしました。
最近の動きから推測すると、eMAXIS Slimシリーズの次の標的はバランスファンドであると考えられます。
2018年4月から新規設定される「eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)」も、株式型とはいえ他社のバランスファンドを潰しかねないスーパー投資信託です。
他社が有力商品を発表しても、執拗に抵抗値下げor後発で新規設定を行うスタイルを貫くのであれば、eMAXIS Slim1強体制になってしまう日も近いでしょう(というかもうなってるかも)
とはいえ、運用会社のパワーバランスが偏っているのは、決して好ましいこととはいえません。
ただでさえeMAXIS Slimというのは、ほぼ同一商品ながら信託報酬が割高なeMAXIS(fat)やつみたてんとうという犠牲の上で成り立っている不安定な商品群です。
別に不公平だとかそういう問題ではなく、「情弱がいなくなったら困る」という点を懸念しています。
まぁこれはeMAXIS Slimだけの問題ではありませんが、皮肉にも投信ブロガーがこうしてSlimの存在を世に広めることによって、結果的に悪影響をもたらしているのかもしれません。
つみたて次郎はホルダーじゃないので関係ないけどね(笑)
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fat次郎
信託報酬率は0.160では?
税抜きでは0.160%、税込みで0.1728%となります。当ブログでは海外ETF等と比較しやすいよう、税込み表記にしています。