eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)分析

つみたて次郎です。

今回は、eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)を分析していきます。

2018年4月3日から販売される新商品です。

現在インデックスファンドの覇者ともいえる「eMAXIS Slim」シリーズですが、追い打ちをかけるように優秀な新商品が誕生しました。

名前から分かるとおり、下記の3地域の株式に均等分散するバランス型インデックス投資信託となっています。

非常に珍しい、株式のみに投資するバランスファンドといえます。

既に販売されているニッセイ・インデックスパッケージ(内外・株式)とまったく同じ比率となっており、明らかに意識して設計されたのは間違いないでしょう。

そして信託報酬は0.1144%となっており、驚異的な水準となっています。

これはつい先日発表されたばかりのeMAXIS Slim 全世界株式(日本除く)と同水準ですので、コスト面で見ても素晴らしい選択肢ができたことになります。

また、これまでのeMAXIS Slimは既存のeMAXIS(通称:fat)の低コスト版というスタイルを貫いていましたが、今回初めてfatにはない運用設計の商品を投入したことになります。

この調子で日本を含む全世界株式を出してしまえば、楽天VTEXE-iつみたてグローバルの需要を根こそぎ奪えてしまいそうですね。

 

 

さて、日本株・先進国株・新興国株を3等分に分けるというのは、シンプルながらなかなか面白いスタイルです。

つみたて次郎は、時価総額やGDPを無視してウェイトづけされる○資産均等バランスみたいな商品は好きではありませんが、この商品については一定の合理性があると考えています。

VT等の時価総額基準に比べると、相対的に日本株と新興国株をオーバーウェイトしていますが、下記の理由から十分検討できます。

日本株→為替リスクを抑えるため
新興国株→浮動株比率やGDP等を考慮

また、時価総額基準の場合、特定の地域が上昇し続け割高になっても、ファンド内でリバランスは一切されません。

今回のような3地域均等型の場合、その都度リバランスされるため、逆張り的な投資になります。これはメリットでもデメリットでもありますが、あえて3地域均等型を選ぶ理由も十分ありそうです。

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