ローパー・テクノロジーズ(ROP)分析
つみたて次郎です。
今回は、ローパー・テクノロジーズ(ROP)を分析していきます。
連続増配歴は25年となり、2018年から米国配当貴族指数として採用されています。資本財セクターに分類されています。
事業範囲は多岐にわたり、CCD検出器・電子顕微鏡などの工業機器が中心となっています。
多くのニッチ市場でトップを取っているコングロマリットであり、なんとなくスリーエム(MMM)を思い出しました(時価総額は5分の1程度ですが)
アセットライトビジネス(最小限の資産保有による効率的な運営形態)を基本としており、利益率やキャッシュフローを重視した経営戦略をとっています。
売上のほとんどは米国内で稼いでいます。
資本財セクターながら、リーマンショックでの影響は軽微です。
アセットライトビジネス戦略により、投資CFは最小限になっています。とても美しいキャッシュフローです。
2017年における配当性向は11%と低めになっています。
資産をあまり持たない割には自己資本比率はそこそこあり意外です。
過去10年の株価チャートはこのようになっています。
現時点情報(2018/3/13)
株価…281.66ドル
予想PER…30.89倍
配当利回り…0.58%
連続増配…25年
S&P500と比較すると、とても良いリターンを叩き出しています。
PERは30倍を超えておりやや割高です。そして配当利回りが非常に低いです(笑)
事業形態や経営戦略などはとても素晴らしいですが、配当貴族のメンバーと考えると微妙ですね。
基本的に連続増配によるスクリーニングは、ある程度配当性向が高くないと効果半減です(簡単に達成できてしまうため)
参考記事「配当性向は高いほうがいい」
1つの株と見ればとても素晴らしいと思いますが、配当貴族の一員として迎え入れるには複雑な心境です。
以前も述べましたが、配当貴族=成熟バリュー株ではない点には注意しましょう。