【朗報】DMM.com証券が米株の取引手数料を完全無料化

DMM次郎です。

ネット証券の一角であるDMM.com証券より、とんでもない発表がありました。

外部リンク…【DMM 株】米国株式取引手数料の完全0円化のお知らせ

米国株や米国籍ETFに関する手数料について、12月9日より以下のように改訂されます。

変更前 変更後
基本手数料 約定金額の
0.45%
なし
最低手数料 0ドル 0ドル
上限手数料 22ドル 0ドル

 

変更前については大手ネット証券3社(SBI・楽天・マネックス)と同じような状況でしたが、今回の変更により文字通り取引手数料完全無料化ということになりました。

DMMの天下がやってきましたね(ドヤ顔)

 

DMM.com証券について

まずはDMM.com証券の基本情報についてまとめてみます。

大手ネット証券3社(SBI証券・楽天証券・マネックス証券)と比較していきます。

 

取り扱い銘柄数について

どれだけ手数料が安くても欲しい商品がなければ意味がありません。

各証券会社ごとの米国株取り扱い銘柄数は以下の通りです。

個別株 ETF
SBI 1,872 284
楽天 2,192 301
マネックス 3,260 291
DMM 768 69

 

やはり大手3社と比べると銘柄数はかなり少ない感じですね。

特に米国籍ETFは69銘柄とまだまだこれからな感じです。

幸い、主要なETFは一通り揃っているので余程の変態でなければ安心…と思ったらつみ次郎が唯一ETFで買っているVTVがない(辛)

外部リンク…米株ETF一覧(DMM株)

この時点でテンションDMM.comです(適当)

ちなみにSPYDも今のところないです(煽)

 

取引手数料について

米国個別株及び米国籍ETFを買付する際に必要な手数料をまとめてみます。

基本 最低 上限
SBI 0.45% 0ドル 22ドル
楽天 0.45% 0ドル 22ドル
マネックス 0.45% 0ドル 22ドル
DMM なし 0ドル 0ドル

 

まとめるといっても各社横並び…だったのですが、今回DMMの発表により頭5つ分くらい抜けたことになります(誇張)

前回大手3社で行われた最低手数料引き下げ合戦は、後半のほうはパフォーマンス的な意味合いが強かったり、そもそも少額取引を行わない富裕層(?)にとっては関係ない話なので盛り上がりに欠けていた感じがありますが、流石に今回の無料化は意味合いがい大きく異なります。

参考記事…楽天証券とマネックス証券がSBI証券に追随!米国株の売買手数料最低額は3社とも0ドルに!

証券会社にとっては、利益を上げる手段を1つ放棄したことに等しいですので、どこで埋め合わせをしているのかについても考慮する必要があります。

世の中にフリーランチは存在しない(キリッ)

 

為替手数料について

米国株を買うためにはドルが必要です(フラグ)

そして我々ジャパニーズセーフティーがドルを手に入れる場合、手持ちの円をドルに換えてもらう必要があります。

各社の円⇔ドルの為替手数料は以下の通りです。

片道
SBI 25銭※
楽天 25銭
マネックス 25銭

※住信SBIネット証券を経由することで片道4銭にすることが可能。

参考記事…米ドルの為替手数料を片道25銭→4銭(2銭)まで下げる方法

様々な裏ワザが存在していますが、基本的には各社25銭で横並びになっています。

え?肝心のDMMが書いてない?

だってDMMはドルで米株買えないからそもそも書けないんだよ(HAHAHA)

DMM.com証券では、米株取引は全て円貨決済で行われることになります。

円で直接米株を買い、配当金も円で受取ることになります。

ちなみにDMM.com証券で円貨決済する場合、1ドルあたり25銭の為替手数料が必要になります。

なので基本的には、大手ネット証券で外貨決算する時と同じ程度のコストがかかることになります。

ただし円貨決済の場合、売却したり配当金を受け取るたびに円が手元に増えますので、再投資する場合は余計な為替手数料を上乗せで払うことになります。

つみ次郎のようにひたすら再投資してバイアンドホールドしたい人にとってはデメリットになります。

 

デメリットを踏み潰すメリット

取り扱い銘柄数が少ない・円貨決済しかできないというDMMのデメリットに触れてきましたが、取引手数料無料というメリットに比べれば些細な物でしょう。

特に後者については、実質的なコストを考えればほぼメリットがデメリットをカバーしているといえます。

例えば、SBI証券(裏ワザ使用)とDMM.com証券を比較した場合、以下のようになります。

SBI証券…取引手数料0.45%+為替手数料4銭
DMM.com証券…為替手数料25銭のみ

1ドル=110円と仮定すると、片道25銭の為替手数料は取引金額に対して約0.23%に相当します。

円貨決済における為替手数料のロスを考慮しても、2倍近い差は到底埋まらないでしょう。

決済金額の大小、売買頻度の多少にかかわらず、ほとんどの人にとって手数料最安値になるといっていいでしょう。

配当金を強制的に円で受け取ることになるので、配当金生活したい人にとっても理想の選択肢となります。

また、移管手数料は無料なので、既に他社で株式を持っている人はDMMに移管して1本化したり、逆にDMMで有利に買付した株式を他社に移管するといったテクニックも考えられそうです。

※12月12日追記…配当金にかかる為替手数料は1ドルあたり1円になるという情報がたわら男爵氏のブログにて発表されています。事実であればDMM証券の優位性は大きく失われることになります。

外部リンク…【特報】DMM.com証券、米国株の配当金の為替手数料は1ドル1円

 

他社の動向について

DMMの取引手数料完全無料化は素晴らしいですが、さらに興味があるのは他社が対抗するかというポイントです。

ただ、前回の最低手数料撤廃のようにスムーズな流れにはならないと思っています(フラグ)

最低手数料の撤廃は少額取引の増加→シェアの増加→手数料額の増加という好循環を期待できますが、そもそもの手数料が無料になってしまっては為替手数料やその他諸々から利益を得るしかなくなりますので、ビジネスモデルが根本から変わってしまうことになります。

ある意味では、DMMのような中堅(?)だからこそできた大胆な戦略かもしれませんね。

例えばですがSBI証券が同じく無料化に踏み切った場合、裏技を使えばほんのわずかな為替手数料のみで米株が売買できることになってしまいます。

 

つみ次郎の感想

今回のニュースを受けて、さっそくつみ次郎も口座開設申込み…しませんでした(笑)

つみ次郎のメインウェポンはあくまで投資信託であり、米株(ETF)はあくまでサブの存在なので、他社の動向を確認してからで十分という判断です。

できる限り証券口座はSBI証券&楽天証券の二刀流に集約したい方針ですからね。

つみ次郎がETFで唯一買付中のVTVが取り扱いされていないのも(´・ω・`)です。

まぁETFの種類も色々増やそうかと考えている所ではありますので、頃合いを見てDMM次郎に変身するかもしれません😎

参考記事…特定口座における投資方針を再考したい

取引手数料完全無料化については今年№1ニュースといってもいいほどのインパクトですので、DMM.com証券に関する考察でワイワイ盛り上がっていけたらいいですね。

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FANZA次郎

【朗報】DMM.com証券が米株の取引手数料を完全無料化” に対して1件のコメントがあります。

  1. ちゃむ より:

    はじめまして。ちゃむといいます。

    早速ですが気になった点です。
    比較は、取引手数料の0.45%も為替手数料の25銭(SBI証券の場合は住信SBIネット銀行の4銭)も往復で考えないといけないのでは?と思いました。

    住信SBIネット銀行の外貨口座で米ドル積立買付けすれば為替手数料が2銭になりますし、キャンペーンで買付けの為替手数料が無料のときもあります。
    また、SBI証券のFXα口座では最低でも1万ドル以上の買付けになりますが、0.5銭で外貨決済に使えるようです。

    今後がどうなるのかはわかりませんので現状だけで考えるのであれば、コツコツ積み立ても配当金再投資もしない前提ではDMM.com証券は魅力を感じました。

    コツコツ人間の私は、取引手数料の無料よりも上限を10ドルくらいに引き下げしてくれた方が嬉しいですし、投資信託の方が……。という感じです(笑)

  2. つみたて次郎 より:

    >>ちゃむ様

    どうもはじめまして。コメントありがとうございます。

    投信vsETFのような比較の場合は往復で考える必要がありますが、今回は証券会社通しの比較ですので片道だけ十分だと判断しました。
    円貨決済の場合、配当金再投資する場合は実質的に往復分の為替手数料が必要になりますが、その点については明記しています。
    為替手数料についてはキャンペーンや裏ワザが多いですよね。手数料についても一般NISAだと無料な所も多いので、条件次第ではDMMに勝てるケースもあると思います。

    積立も再投資もしない、配当金はそのまま円で受取って使いたい人にとって円貨決済は実質デメリットなしですね。
    手数料無料化で相対的に投信の魅力が下がったとも言えますが、利便性の面では絶対的な差がありますのでまだまだ投信vsETFというテーマは終わらないですね(笑)

  3. らっきょ より:

    楽天とSBIの二刀流は資産管理やパスワード・書類等管理が煩わしいと感じたりしませんか?
    私は、それが不安でSBIのみしか利用していません。

    証券:SBI
    銀行:SBI・ゆうちょ・三井住友

    って感じです。

  4. つみたて次郎 より:

    >>らっきょ様

    元々SBI1本だったのですが、投信の楽天カード決済が登場してからはつみたてNISAの分を楽天に任せたという流れです。
    ほとんどの時期でSBIまたは楽天が最適解になっているので、管理は面倒ですがこの2つはカバーしたいという方針です。
    銀行はSBI・信金(給与振込口座)の二刀流ですw

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