コングロマリットとは
シーゲル二郎です。
皆さんコングロマリットは知っていますか?直接関係ない複数の事業を展開する企業のことです。日本でいうと、日立が一番有名ですかね。日立は、家電製品から原子力発電関連、インターネット機器も取り扱っています。
分かりやすいところだと、楽天ですかね。ネット販売からクレジットカード、最近では保険まで取り扱っています。
コングロマリットは、事業が多角化するので、一つの事業が失敗しても他の事業でカバーできるため、1つの企業内で分散ができているともいえ、安定していることが多いです。
その分、多角化するため自社の強みが生かしづらく、器用貧乏になってしまうリスクがあります。
また、世界一の投資家ウォーレン・バフェット氏は、「理解できない会社には投資しない」という投資スタイルであり、間接的にコングロマリットを嫌っています。コカ・コーラなどの単純明快な企業を好んでいます。
投資家が理解しずらいうえに、優良部門がポンコツ部門の足を引っ張ってしまう懸念もあります。
参考記事「コングロマリットディスカウントはいいことだ!」
そのため、長期投資家には全体的に嫌われている分野です。コングロマリットそのものは様々な分野ごとに存在しますが、米国株においては、ゼネラル・エレクトリック(GE)や、スリーエム(MMM)など資本財セクターのコングロマリットが非常に有名です。
厳密に言えば、ジョンソン&ジョンソンも医療機器・医薬品・日用品に分かれているコングロマリットいえるし、ウォルトディズニーも、テーマパークから映画まで幅広く展開しているメディア中心のコングロマリットだといえます。
正直なところコングロマリットの境目ははっきりしていません。さらに言えば金融ばっかりやってるソニーもすでに製造業とは言えないので、金融コングロマリットといってもいいかもしれません(笑)
しかし、シーゲル二郎はとても気に入っている企業群であり、コングロマリットは今後高いリターンをもたらすと思っています。続きは次回で。