【悲報】バークシャーがアマゾン株に投資

アマゾン次郎です。

ウォーレン・バフェット氏がCEOを務めるバークシャー・ハサウェイ(BRK.B)が、アマゾン・ドットコム(AMZN)への投資を行っていることがニュースになりました。

外部リンク…アマゾン株に初の投資 バフェット氏明かす 

バフェット氏本人というよりは、バークシャーの資産運用担当者が積極的に投資を推し進めている状態のようです。

バフェット氏は「理解できないものには投資しない」というスタンスでIT企業への投資をずっと避けていましたが、2011年にIBMへの投資を始めた以降、IT株に対しても興味を示すようになっています。

残念ながらIBM株への投資は失敗に終わり2017年に売却していますが、去年2018年にはアップル(AAPL)を大量取得したのは記憶に新しく、今では大株主の一角となっています。

もはやバフェット氏にとっても、IT企業という存在を理解せざるを得ない世の中になっているといえます。

また、2017年時点でIBMなんかよりアマゾングーグルに投資していたほうがよかったという後悔の言葉を述べており、高リターンを叩き出したハイテク株に投資していなかった機会損失を嘆いています。

外部リンク…バフェット氏「失敗した」 アマゾン投資機会逃し後悔 

また、バークシャー・アマゾン・JPモルガンの3社共同でヘルスケア企業を設立する計画も以前発表されており、ビジネスパートナーとしてつながりが深いのもフラグだったのかもしれません。

参考記事…シーゲル派を卒業してアマゾンに投資します

なので今回バフェットの部下がAMZN株に投資したのも、それほど意外ではなかったというのが個人的な感想です。

 

数字で見るAMZN

評価が真っ二つに分かれることの多いAMZNですが、チャートや各指標も非常に尖っています。

実績PER…96.38倍
予想PER…72.77倍
実績PBR…22.13倍
予想PBR…14.72倍
PCFR…41.56倍
配当利回り…0%

割安度を表す各種指標を見れば、考察するまでもなくとんでもない割高を示しています。

ただしAMZNは企業内再投資に積極的で、意図的に利益を抑えているのでPERで評価するのは適当ではないという意見があります。

そのためキャッシュを生み出す力を重視する株価キャッシュフロー倍率(PCFR)が重要だとされていますが、それでも40倍越えと割高感があるのは否めません。

総じて高い成長が期待されているグロース銘柄といえます。

AMZNの過去10年及び過去1年間のチャートです。無配なので、株価の推移がそのままトータルリターン推移となります。

去年末ごろにはハイテク銘柄全体が大きく暴落しており、AMZNは特にその下げ幅が大きかったです。

もしこのタイミングで拾っていれば素晴らしいですが、取得単価等はまだ不明なので今後の情報を待ちましょう。

 

 

かなり評価は分かれそう

バフェット氏に対する印象は人それぞれかと思いますが、一般的にはバリュー株投資の神様というイメージが強いのではないでしょうか。

ただし「優良企業を安く買って優良企業である限り持ち続ける」というある意味身も蓋もないスタイルなので、バリュー株グロース株関係なくチャンスがあれば投資しているように見えますし、永久保有と言いつつ結構売買してるイメージです(笑)

それでもそのバフェット氏が率いる集団バークシャーが、対極ともいえるゴリゴリのグロース株AMZNを買ったというのは、ある意味バークシャーの歴史の転換といえるかもしれません。

既に手放したIBMはもちろん、保有中のAAPLや投資候補?なGOOGLあたりは各種指標もそれほど尖っているわけではないですからね。

そもそもバークシャー内におけるバフェット氏の裁量が減っていると考えたほうが自然かもしれません。

バフェット氏も容認していると思いますが、あくまでAMZN株への投資を決めたのは本人ではないようですからね。

バフェット氏の年齢は現在88歳、さらにその右腕ともいえるチャーリー・マンガー氏は95歳と高齢であり、バークシャーという会社も世代交代が行われている最中といえそうです。

BRK.B(A?)のホルダーはもちろん、バフェット氏やバークシャーの動向を追いかけている人にとっても、今回のニュースは大きな波乱を呼びそうです。

久しぶりに米株村が荒れそうな盛り上がりそうな話題なので、つみ次郎としては皆の反応がとても楽しみです(笑)

 

つみたて次郎の評価

つみ次郎は元々BRK.BもAMZNも投資対象としてあまり評価していない立場ですが、今回のニュースでさらにその気持ちは高まりました。

タイプは全く異なりますが、どちらもCEO含む経営陣らの影響を強く受けるため、皮肉にもバフェット氏の格言の1つである「バカでも経営できる企業」から外れるオンリーワンな企業達といえます。

つみ次郎は資金面の制約から個別株は一切買っていませんが、あえて買うのであればまず選択肢に上がらないですし、これらが高い比率で組み込まれる投信やETFなどもできれば避けたいです。

両方とも無配企業なので、配当系ETFには含まれることはありません(笑)

上記はつみ次郎個人の見解に過ぎませんが、癖が強く評価が難しい企業であることは間違いなさそうです。

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バークシャー次郎

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