貧乏人は株を買えない問題について

つみたて次郎です。

投資界隈及びそれ以外でもよく議論に上がるのが、「株価が上昇しても貧乏人はそもそも株を持ってないから、その恩恵を受けるのは金持ちだけだ」という命題です。

その反論としては、「株価が上がれば実体経済も良くなるから、結果として貧乏人含め全体が豊かになる」というものがあります。

これは資本主義の根底に係わる永遠のテーマなので、今回はスルーします。

そして、もう1つの反論として「貧乏人も株を買ってその恩恵を受ければいい」というのもよく耳にします。

そしてこの反論に対しては、さらに「貧乏人はそもそも株を買うためのお金がない」という反論がつながることになります。

つみ次郎が勝手に命名しますが、今回はこの「貧乏人は株を買えるか問題」について考えていきたいと思います。

 

金持ちと貧乏人と投資意欲

金持ち・貧乏人の定義は様々ですが、本記事では所得の大小で考えていきます。

今回のテーマは特に資産形成期の人に係わる内容ですので、金持ち=高所得者、貧乏人=低所得者と定義したほうが分かりやすいかと思います。

元々金持ちだったり資産を蓄えてセミリタイアした人の場合、資産多+所得小になるケースがあるのでややこしいですが、今回は無視します。

金持ち・貧乏人を投資意欲のあるなしで分けていくと、次の4パターンになります。

 

①金持ち×投資意欲あり
→最も理想的なパターン。資本家層に早く移動できる可能性が高く、セミリタイア等も視野に入る。

 

②金持ち×投資意欲なし
→リスク許容度が極端に低い等の事情がなければ、一番もったいないパターン。その分伸びしろがあるといえるが、金融機関のカモにされやすいともいえる。

 

③貧乏人×投資意欲あり
→投資できる額は限られるので、極端な節約やリターン追求といった犠牲がなければ資本家層に行くのは難しい。一発逆転を目指して退場する人も多そう。

 

④貧乏人×投資意欲なし
→日本全体で見ればこの中で最も多くの人が該当すると思う。資本主義が正しく持続するなら一番損をするであろう層。

 

上から順に資産形成が成功しやすい順ともいえます。

また、収入が多い人ほどそのお金の運用に興味を持つ可能性も高そうなので、割合としては①>②、③<④となりそうです。

そしてつみ次郎は③貧乏人×投資意欲ありに該当しており、主な投資先はインデックスファンドなので極端な節約により投資資金を捻出しているタイプの人間です。

少し前まではブログ収入で荒稼ぎしている金持ち(毎月手取22万円)でしたが、ブログ収入激減により貧乏人(毎月手取15万円)に転落しています(涙目)

参考記事…ブログタイトルを一部削除いたします
参考記事…Googleアップデートでアクセス数激減

そして今回最も重要なのが、投資意欲はあるけどお金がないからできないという③に該当する人に対する見解です。

 

投資できない貧乏人について

投資資金を捻出するのが難しい貧乏人といっても、さらに大きく2パターンに分けられるのではないかと思います。

①普段食べて生活するのに精一杯
②他に優先して行う支出がある

このように分けたときに、流石に①のように人にまで株を買えというのは酷な話です。

全ての人が余裕を持って生活できる社会が理想的ですが、今回の趣旨から外れるのでスルーします。

なので「貧乏人でも株を買え」という人は②のような人を前提に主張しているものだと信じたいものです。

つまり多少生活に余裕はあるけど、使いたい用途があるから結局投資に回せるお金はないという人に対してです。

多くの人にとって投資・貯金というのは稼いだお金の一部を納めるための箱に過ぎません。

自己投資して労働所得を増やせる人もいえるし、趣味にお金がかかるならそちらを優先するのが普通です。

その一方、「若者の〇〇離れ」という表現で若年層の消費意欲現象を嘆く声もよく耳にします。

収入が増えなければ「消費を増やす」「投資額を増やす」は両立できません。

この2つの意見を同一人物が言っているとは考えにくいですが、どちらにせよ限られた収入の中でやりくりする以上何かを犠牲にしなければならないことには変わりありません。

 

つみたて次郎の場合

つみ次郎の場合、生活費を最低限に抑え余剰資金を積立するという投資家の鑑のような生活を行っています(自画自賛)

参考記事…つみたて次郎さんの毎月の出費はいくら?独自に調べてみました!

しかし、その分様々な犠牲を払うことで成り立っています。

住まいは田舎にあるボロアパートですし、車もボロボロの軽自動車です。スマホはHuaweiの格安スマホ、主食はどこ産だか良く分からないパスタです(泣)

現在は独身なので何とかやれていますが、結婚して夫婦で生活するとなれば共働きが前提ですし、子供を育てていくなんてことになれば投資に回せる金額なんて捻出できそうにもありません。

マイホームを建てたり、ちょっといい車を乗ったりなんてしたら投資資金なんてとても用意できないでしょう。

これはつみ次郎が望んで作り上げた環境ですので特に苦痛ということではありませんが、ほとんどの人にとっては耐えられない惨めな生活ではないかと思います(号泣)

つみ次郎の本業収入は毎月手取りで約12万円弱とかなり少なく、ブログ収入を入れても15万円に届くかどうかというレベルです。

そんなつみ次郎でもこうやって投資できるんだから、他の貧乏人もつべこべ言わず投資始めろや…と主張できれば非常に簡単なのですが、これはようするにマイホーム・立派な車・結婚・子供などといった人生の夢を諦めろといっていることに等しく、非常に残酷なセリフだと思います。

元となる収入を増やす努力をしろ…と言われてしまえばその通りですが、全体のパイが増えなければ結局根本的な解決にはなりません。

 

資本主義は金持ちが有利なゲーム

仮に何とか毎月何千・何万円というお金を投資に回せて、順調に増えていったとします。

しかしそれでも、平凡なインデックス投資などでは一気に生活が豊かになるほどの蓄えを得ることは難しいですし、少ない資金を補うためにハイリスクハイリターンな投資に手を出せというのであれば「なけなしの金でギャンブルしろ」といっているようなものです。

資本主義全体で見れば年収1,000万円を超えるような高収入サラリーマンであっても、所詮は労働者側の人間に過ぎません。

労働者→資本家に移行するために投資は必要不可欠ではありますが、投資をしたからといって資本家からの搾取に対抗できるという訳ではありません。

労働者が投資を行っても、全体で見れば資本家からの搾取の一部を取り返しているだけに過ぎず、「株価は上がっても労働者に還元されない」という状況は許容できません。

むしろ労働者たちが労働環境の改善を訴えなくなり、なけなしの給料でみんな投資をするような状況になれば、資本家にとっては最高なシナリオといえます。

 

所詮私たちは労働者側の人間

現在では個人でも少額から投資でき、誰でも労働者兼投資家になれる時代です。

しかし忘れてはならないのが、その比重は大きく労働者側に偏っているということです。

つみ次郎の場合は労働者9:資本家1くらいのイメージです(泣)

なので今後も資本主義によって経済が安定成長するのであれば、つみ次郎含めほとんどの人にとっては投資で得られるリターン<資本家に奪われた労働力になるはずです。

経済成長したことで株高になるのであれば労働者の賃金も増えるのでマシな結果ですが、賃金カットによって生み出した利益であれば労働者から資本家への富の移転に他なりません。

最初のテーマから大分話題が飛躍してしまいましたが、「株価が上がっても恩恵がない」という不満に対する「だったら自分も株を買えばいい」という反論は、貧乏人はもちろん労働者全体にとっても受け入れがたい理屈であり、資本主義の本質から外れているのではないかと思います。

とはいえこれは全体で見た話なので、各個人の生存戦略としてみれば「なけなしの金であっても工面して投資に回す」というのは正しいはずので、つみ次郎も犠牲を顧みず全力で投資を行っていくつもりです。

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ファッション貧乏次郎

貧乏人は株を買えない問題について” に対して1件のコメントがあります。

  1. りくまる より:

    はじめまして
    いつもブログを拝見させて頂いています
    私は最近、つみたてニーサを始めた40代の投資初心者です
    つみたて次郎さんの文章は、素人にも理解しやすく、本当に勉強になるなぁと思っています。
    つみたて次郎さんは、まだお若いにもかかわらず、なぜそこまでの投資に対する興味と見識をお持ちなのですか?
    育ってきた環境なんですかね‥
    私が二十代の頃には、多少の貯金はしていましたが、投資なんて一切考えたこともありませんでした
    次郎さんのように若い頃から投資に目覚めていたらと思うと悔やまれます
    まぁ、今ほど投資の環境も整ってはいなかったーでしょうけど
    これからもブログ参考にさせていただきます
    お互い長期投資頑張りましょう

  2. つみたて次郎 より:

    >>りくまる様

    どうも初めまして。ご評価いただきありがとうございます。

    育ってきた環境といえば、元々貯金好きだったのが大きいと思います。
    私が投資に明確に興味を持ったのは、社会の授業でハイパーインフレを習った時だと記憶しています。
    現金=絶対安全だと思っていた当時の私にとってはかなりショックな事実でしたし、自分の資産を守る手段について調べた結果投資に行き着いたような形です。
    今では守るどころかむしろ攻めるようなポートフォリオですけどね(笑)

    ここ数年の投資環境の改善はホントに驚かされますね。ブログや投資も長い視点で取り組んでいきますので、これからもよろしくお願いします。

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